ジョージ・ゴードン・バイロン(George Gordon Byron)
イギリスの詩人。貴族、第6代バイロン卿。
1812年に、物語詩『貴公子ハロルドの巡礼』(第1・2編)を発表すると、当時のベストセラーとなり、彼曰く、「ある朝目覚めると、ぼくは有名になっていた」。
いきおい、『海賊』(1814)や『ヘブライのうた』(1815)など、いくつもの作品を立て続け世に送り、
社交界の寵児となるが、その美貌もあいまって恋愛関係がこじれ、1816年にはイギリスを去った。
その後は欧州各地を放浪しつつ、『ションの囚人』(1816)、『マンフレッド』(1817)、『カイン』(1821)、『ドン・ジュアン』(1819-24)など、多くの作品を書いた。 1823年にはギリシア独立戦争に参加し、翌年病死した。
社会の常識や理念にとらわれず、奔放に恋愛し、自由を求め、偽善を排撃したバイロンは、彼自身ロマン派的英雄像として、世界中の詩人や小説家に大きな影響を与えた。
「2023年 『バイロン詩集 ─ヘブライのうた─』 で使われていた紹介文から引用しています。」