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- Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
- / ISBN・EAN: 9784820594666
感想・レビュー・書評
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流し読みするつもりが、ぐぐっと引き込まれてしまった。
夫と結婚して8年間、よき妻であり続けたノラが、自分というものに目覚める。夫の醜さと、子供っぽさが露わになる。
安部公房の『壁』に出てくるマネキンのY子とも通づるような、人形としての生活を送っていたことに気づくノラ。
今の生活だって大して変わりはしまい。男だってただの名刺だったりするのだ。そこを抜け出して……何処へ行けるだろうか。
これは女性が自我に目覚めるという本ではない。男性もその仮面を脱ぐことができることを教えてくれる。個々人の自立が最後には真の愛を生みうるのである。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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