「残業ゼロ」の人生力

著者 :
  • 日本能率協会マネジメントセンター
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784820717256

感想・レビュー・書評

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  • 【有給休暇を使わないことは、国にとっても、近い将来には会社にとっても、もちろん自分自身にとっても悪。悪いことはすぐにやめるべきです】

    年次有給休暇の完全取得が実現すると、約11.8兆円の経済活性効果が生まれるのだとか。さらに雇用機会も。

    ま、それはさておき読みやすくとても勉強になる。
    60歳になったら仕事というゲームが終わる。それにむけて基本的何も準備していない日本人に危機感を覚える。自分も気をつけねば。

    女性も働けるよう24時間保育施設の充実の話は同感。発生した事象における一時的な対応でなく根本的な対応しないと。そんな夜中まで働くようになっている社会を見直すとか解決方法はいろいろあって、問題はちゃんと分析して対応しないと結果的に何も解決されない。

    しかし、仕事をゲームと考えると少し気が楽になるなぁ

  • 日々の仕事への取り組み方に共感できる点はあるが、定年後のために早くリタイヤすることを優先してしまうのは、若干、「働く価値」を低くとらえすぎているような感じがした。

  • ●プライベートの人脈を広げたいなら
    自立した人間、大人の教養・話術をみにつけること
    ●残業をゼロにし、毎日3時間を「本生」の準備に投資する

  • フランスやドイツでは当たり前の残業をしない生活についての本.
    日本人のサラリーマンに染み付いた「残業が当たり前」の感覚に疑問を投げかけている.

    自分が上司になるまではなかなか実践できないかな.

  • 人生を通しての幸せとは何か。

    それを考えさせられる本です。
    日本にありがちなのが、自分の仕事が早く終わったとしても、自分だけ先に帰りずらい雰囲気があるため、あらかじめ残業を前提に時間配分をするということです。

    その結果、残業することが当たり前になって、
    仕事以外の時間を削っていき、結果、会社にとっても不効率だし、自分の人生にとってもマイナスという現象がおきる。

    ただ、はきちがえてはいけないのは、仕事をおろそかにして、早く帰ることが目的ではなく、いかに効率的に仕事を終わらせる努力をして、自分の時間をつくること。

  • ■問題解決
    ・骨はロジック、身はGNN
     日本人はGNN(義理・人情・浪花節)で解決するが、
     解決の骨子はロジックでないといけない
     その隙間をGNNで埋めるとちょうど良い

     著者の奥さんはフランス人でロジックを重視する国民性

    ・大きな問題は小さくして対処する
     問題が大きいと対処方法がわからない
     小さく細分化することで、対処が具体的になり
     すぐに行動することができるようになる

    ・優先順位は必要ない
     優先順位に悩むのは時間がある証拠
     一分一秒も惜しい状況なら自然と仕事の効率も良くなる

     仕事の能力 = 能力 × 時間 × 効率

    ・デッドライン
     「これくらいならできる」ではなく、
     「会社にとって正しい」期限を設定する
     これは問題解決のすべてに通じる

    ■残業ゼロへの取り組み
    ・残業ゼロにするにはトップの決意が不可欠
     残業がなければ仕事ができないという現場の抵抗は強い
     何があろうと達成する決意がなければできない

     最初はノー残業デーを設定し、それを増やしていった
     「残業は正しいことだ」の固定観念が最大の敵
     トリンプ香港にいた時はだれも残業していなかった

    ・「二度と残業したくない」と思わせる仕組みづくり
    ①違反があった部署に反省会を義務づける
     再発防止の対策を自分達で考えてもらう
    ②残業したら連帯責任

    ・TTP(徹底的にパクる)
    ノー残業デーは他の会社の取り組みをマネしたもの
     いい案は徹底的に取り入れる

    ■速くて強いチームを作る
    ・社内ITはすべて自社開発
     単純作業はすべてIT化
     他社に依頼すると内部がブラックボックスになるため、
     すべて自社で開発した

     仕事はゲーム
     成功するまであきらめない
     リーダーがやると言ったら絶対にやる

     社訓とは過去できていないことを書いたもの
     変化の早い時代には適応できない

     どんな環境にも、変化にも適応できる「野性味」が不可欠
     何が会社にとって正しいのか、論理的に考え、素早く判断し、
     勇気をもって決断し、責任を取る覚悟を持つ
     そして、その判断が圧倒的に正しいこと

  • 引退しても続く趣味や地域をベースにした人間関係、健康とお金など、当たり前だけど、豊かな人生を送る上で必要なことをあらためて考えさせられた。
    「競争に耐えられる自立した人間に育て、社会に送り出すことこそが本当の愛情」、この言葉には同感である。親として子どもにしてあげられる一番大事なことだと自分も思う。

  • 「残業ゼロの仕事力」とセットで購入していた。
    こっちの方がおもしろかった。

    人生を3つのフェーズに分けるなら、

    1, 勉強中心の学生期
    2, お金を稼ぐ仕事期
    3, 自由に生きる本生期

    ここでいう本生(ほんなま)とは、定年後の期間のことで一般的には余生と言われている。しかし、ここにこそ本当の人生があるという意味を込めて、本生と呼ぶ。

    一般的な考え方として、1と2が大事と思う人が多いと思う。(だから定年後の期間を余った人生 "余生"と呼んでいる!?) 、本当の人生の価値は3の本生期によって決まると著者は主張する。

    自分の定年後のことを今から考えるなんて、ジジ臭い、と今までなら私は思っていた。しかし、こうやって人生を俯瞰して、どんな本生期を過ごしたいのかとイメージすることは大切だと思った。

    本生期の活動は配偶者と一緒に行う事が基本になる、という主張にも説得力がある。そうなると、仕事期のうちから良いパートナーを見つけ、良い関係を築いていく事が大事になるのは当然の事。

    私は、学生期をすでに終えて、仕事期が残り30年程残っている。
    30年後に、疲れ果てて"余生”を過ごす人生なんて嫌だ。
    仕事なんて所詮ゲーム。楽しんで勝ち逃げするのが一番です。
    本生こそ、本当の人生。

  • 前作とほぼ同じ内容
    前作読めばOK
    友人と話す、人脈ネットワークを築くプロセスに過小投資しないことというポイントには共感

  • 妻とのコミュニケーションをしっかりとる。そして、短時間しか確保できない子供との時間を大切にすることが必要。家族との時間の大切さを改めて感じさせてくれた。
    仕事が充実して初めてプライベートも充実する。
    本生のために(自分が人生で目指していること)1日3時間の時間をつくれ。
    夫婦のコミュニケーションについて、目指すものが同じになるよう、日頃から対応し、退職後は夫婦で歩む。
    1日8時間を睡眠をとれ。
    定年後を考え、現役時代から戦略を練るべし。
    部下に目標を示さず、出来る人がスキルと他人に教えないというのでは、人事評価の意味がない。
    仕事はデットラインをもうけよ。しかし、余裕が在りすぎてはだめ。ぎりぎりのところに設けるべし。
    がんばるタイムは、昼食後2時間を私語、電話、机を離れることを止め、仕事に集中する時間。
    定年に備えた地域の人脈作りは大切。
    会社、職種毎の平均寿命を公表せよ。
    働きすぎると若死にする。
    国際改易基準では、残余有給休暇に引当金を積む。
    長期バカンスをとれ。じっくり休むと、仕事にはりきってでれるようになる。
    反抗期までは子供と沢山会話せよ。

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著者プロフィール

1947年千葉県生まれ。ドイツ・ハイデルベルク大学留学後、上智大学外国語学部ドイツ語学科卒業。極東ドイツ農産物振興会、メリタジャパン、メリタカフェを経て、1983年にトリンプ・インターナショナル(香港)に入社。1987年にトリンプ・インターナショナル・ジャパンの代表取締役副社長、1992年に同社の代表取締役社長に就任。代表取締役在任中に19期連続増収増益を達成。2004年に「平成の名経営者100人」(日本経済新聞社)の1人に選出される。2006年に退任し、現在は、吉越事務所代表。

「2016年 『気力より体力 一流のコンディションを手に入れる 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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