“想い”と“頭脳”で稼ぐ 社会起業・実戦ガイド 「20円」で世界をつなぐ仕事

著者 :
  • 日本能率協会マネジメントセンター
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784820717416

作品紹介・あらすじ

「20円」でできること。アフリカの子どもに温かい給食を一食。日本で食べるヘルシーなランチ代が、彼らの食事になる。こんなビジネスがあったのか!マッキンゼーの戦略コンサルタントから社会起業家へ。日本人がつくった「すごいしくみ」に惚れ込んだから。

感想・レビュー・書評

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  • 「社会事業」なるほどと思いました。
    NPOって聞くけど、ボランティアだと思っていたので
    仕組みを知り納得です。

    社会に出て、自分の仕事が何に役立っているのか
    人のためなっているのか?
    それを直接結び付けることは難しいと思います。

    仕事って難しいです。
    ただいえるのは、やりがいと責任感がないと面白くないのと
    仲間とよきパートナーとの達成感も重要だと思ってます。

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB99149970

  • 今から10年前の2009年の著書。
    社会起業家という概念が、日本の中でようやく根付き始めた時期の本。
    #おにぎりアクションなど、新たらしくて様々なアイデアを次々に生み出し、ぶれずに大きな課題解決に真摯に取り組む草創期と骨組みを知りたいと思い手に取りました。

  • 【想いはきっと世界を変える】

     皆さんにとって「20円」とはどのくらいの価値があるだろうか。先進国である日本の多くの人は、もし手元の20円がなくなっていても「まあいいか」で済んでしまうのではないか。しかし、食料不足が問題となっている発展途上国では20円が給食一食分になる。そして、たとえ給食が目的であるとしても、学校へ行くことで勉強ができる。私たちにとっての20円の価値と、発展途上国の人々にとっての20円の価値は大きく違うのである。

     本書の著者である小暮真久氏は、社会起業家であり、NPO法人「Table For Two international」(TFT)の事務局長である。TFTは、2007年2月に、世界の食の不均衡を解消し、先進国と発展途上国の人々を共に健康にすることを目標に発足した。食の不均衡とは、食事や栄養を十分にとることのできない貧困状態にある人もいれば、日本のような先進国では食べ過ぎによる肥満や生活習慣病に悩む人もいることである。これを根絶するため、TFTは社員食堂をもつ企業や団体と提携して、通常より低カロリーでバランスのとれた特別メニューを提供する。さらに、その価格は20円上乗せして設定され、その20円を寄付金としてアフリカへ送るのである。TFTの活動は、食事をするだけで寄付ができるため気軽に社会貢献しやすく、自分の健康のためにもなり、とてもいい活動であると感じた。

     著者は本書を通して、大切なのはお金ではなく想いであると強く主張している。そして、その想いに素直に生き、行動することで同じ想いを持つ人も後に続きやすく、世界が変わると考えている。著者は、この活動は苦悩ばかりであるが、とてもやりがいを感じているという。想いが著者を社会起業家にし、世界で救われている人はたくさんいると思う。難しいことであるかもしれないが、自分だけでなく世界の人の幸せを想い、それを実現させることはとても素敵なことである。

     私は今まで生活する中で、募金箱などをみても正直自分に関係ないと思い募金をしたことがない。本書でも、きっかけがないと20円でアフリカの子供達を救えるということを知らないし、行動してみようと思わないとある。しかし、私はこの本がきっかけになり、社会貢献をしようと思った。なので、皆さんもこの本を読み、社会貢献のきっかけにしてほしい。また、社会起業をしたいと思う人はもちろん、いつもお腹いっぱい幸せに食べている方に是非読んでもらいたい。

  • 著者は、1972年練馬区生まれ。
    コンサルティング時代に学んだビジネス企画の立ち上げ方を元にNPOを立ち上げる苦労話。
    自分がやりたいこと=>ほんとうに人生の中でやること
    これができるのってすごい。

  • 2017年38冊目
    昔読んだ本の再読です。
    社員食堂で健康によいメニューを提供する。その際コストに20円上乗せ。
    その20円でアフリカでは満足な昼食が1食食べられる。
    要は日本で1食健康によいランチを食べるとアフリカの貧しい小人が1食食べられる。
    マッキンゼーをやめてそんな事業をNPOとして立ち上げた方の話。
    日本ではまだまだNPO自体の認知が低いのだなーという気づきと
    この方の思い、そして具現化するためにマッキンゼーで学んだ手法を活用しているところに感心するばかり。
    2度目ですが、ハッとさせられる一冊でした。

  • 著者は、TFTというNPOのトップ。このTFTの事業内容は、「高カロリーに悩んでいる日本の食事を健康的(低カロリー)にすることで浮いたお金(一食20円)を、食べ物に困っている発展途上国の子供たちの食事にする」ことである。このプログラムを社員食堂を持つ企業に提案し、実際に成果を生み出しているそうだ。 社会企業家とは、社会事業をプロフィッタブル・ビジネスとし、継続できるようにしなければならない。それは、極めて難しいことではあるが、本書著者は、その気概もスキルも十分であるように思う。是非とも、このプログラムを成功させてほしいと、切に願う。

  • Table for twoの事務局長の話。
    世界経済フォーラムで生まれたアイデアを実現するための担当者として就任することとなった。
    アメリカのNPOは民間の会社よりも収入を得る人がいる。そのような立場になれるNPOが日本にはまだない。
    フレームワークの5P。
    Propose目的・達成目標
    Partnering定型
    People組織・人事
    Promotion宣伝・広報
    Profit利益・成果

  • TFT(テーブル フォー ツゥー)事務局長小暮さんの著書。カロリー過多で病気になりがちな国がある一方で、カロリーが足りずに命を落とす国がある。この食の不均衡を無理なく正すべく考え抜かれた活動がTFT。

    ヘルシーで健康に良い食事を通常の食事より「20円」だけ高くして提供、それを食べると自動的に「20円」がアフリカに寄付される仕組み。アフリカでは20円あれば、子供が1食を食べることが可能。

    ヘルシーメニューを選んで活動に参加する人は、手軽に支援が出来るという喜びを得られるだけでなく、食事を通じた自身の健康を手に入れることが出来る。TFT参加を決めた企業はCSRの観点でアピールすることが出来る。そして何よりアフリカでは美味しいご飯を食べられる子供達がいる。

    世の中を良くする活動には、発案者の想いの強さは大前提ではあるが、皆にメリットがありながら、日々の生活の中で「手軽に出来る仕組み」にまで昇華させることが大事。

  • •練馬区出身一緒!
    •NPOの事業化等について知るため
    •食料問題についての知識をえるため
    •フードバンクなどとは違う、他者と競合、差別化することが大切
    •マッキンゼーなどの大企業での経験、考え方のフレームワークがNPOのビジネスでとても生かされているという事(仕事をまず3年ほど下積みするべき?)
    →その一方でもうそういうのも全部習って、ネットで調べて一直線に国際協力に向かった方がいいのか
    •大きな模造紙一枚に自分について一日かけて書きまくる
    →小さいころ何が好きだった、どんな時いやだった、うれしかった...この作業やってみたい
    •アフリカの飢餓の現状がみてみたい

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