マンガでやさしくわかるアサーション

著者 :
制作 : 星井 博文  サノ マリナ 
  • 日本能率協会マネジメントセンター
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感想 : 57
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784820719281

作品紹介・あらすじ

地方エアラインで、キャビン・アテンダントとして働く出雲三江(26)。頼まれたら嫌とは言えない性格がわざわいして、仕事もプライベートもうまくいかず、ストレスをためる毎日。そんなある日、空港で偶然出会った女性に、アサーションを紹介されますが…。もうあきらめない!がまんしない!大切なことをしっかり伝え合う自己表現。自分も相手も大切にするコミュニケーション!

感想・レビュー・書評

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  • 人の自己表現は3スタイルある
    ①非主張的:相手に合わせる、消極的な態度
    ②攻撃的:自分良ければOK
    ③アサーティブ:自分も相手も大事にする

    アサーション権とかアサーティブな考え方の説明が続くが、じゃあどうすりゃ良いんだよ?
    闘わなきゃ攻撃的自己実現の奴には敵わないだろ?と思ったところ、以下のノウハウが提示された。

    アサーションの実践方法としてDESC法がある。
    D:Describe:自分が対応しようとしている状況や、相手の行動を描写する。
    E:Express,Explain,Empathize:自分の感情を表現・説明する。
    S:Specify:相手に望む行動、妥協案、解決策などの特定の提案をする。
    C:Choose:提案に対する肯定的・否定的結果を想像し、その結果に対する選択肢を示す。

    例えば長電話を切上げたいとき
    D:「話始めてから1時間が経ちましたね」(描写:主観を交えず、客観的事実を話す)
    E:「私は、今日はとても疲れていて、集中力が切れてきました」(表現・説明:相手に共感したり、自分の気持ちを伝える)
    S:「今日の話はそろそろ切り上げて、続きはまたにしませんか」(提案:打開策を伝える)
    C:「切り上げても良ければ、近日中に私から連絡します。もし、このまま続ける必要があるなら、その話はあと10分ぐらいでできますか」(選択肢:断られた時の備えを示す)

    あと、アサーティブな考えとDESCスキルの向上は、心がまえと実践訓練が必要とのこと。

    心がまえ:
    ①自分をオープンにする。
    ②相手に関心を寄せて聞く。
    ③仕事や関係を促進するおまけの情報(雑談力的な)
    ④非言語表現をアサーティブに(テンション高くかな)

    アサーションの必要性と、その方法。
    また、新しい言動を身につけるには、心がけと訓練が必要という。

    人生は勝ち負けじゃなく味わうもの、という姿勢で生きて行くためには良いスキルだと思った。

  • いくつかアサーションに関する本を読んでいるので、内容は既に聞いたことがあることも多かった。
    けれど、マンガで表現される実例が面白く感じました。他の本ではうまくいく例題が多いのですが、ここでは一度ちょっとうまくいかない場合の状況も描いてくれていたので、そこで落ち込むことがあることや、そこから立ち直るためのことなどが少し想像できました。
    文章部分が多かったので、もっとたくさんの例題が見られたらなと感じました。

  • わたしは仕事では非主張的。夫の前では攻撃的。
    どちらも変えないと。


    ☆自己表現のタイプ
    1.非主張的
    曖昧、自分の気持ちを表現しない、言い訳がましい、消極的
    →相手には伝わらない。自分だけでなく身近な人も犠牲になる。攻撃な人と一緒になるとパワハラの対象になりやすい。
    2.攻撃的
    ハッキリ主張、主導権を握りたい、相手より優位に立とうとする、勝ち負けにこだわる
    →助けて欲しいと言えない、断られるのが嫌。
    3.アサーティブ
    自分も相手も大事にする、相手が同じように発言することを推奨
    →葛藤を恐れずに自分の思いを伝えることから相互理解が始まり、一緒に乗り越えることができたときに関係が深まる
    →互いを尊重したやり取りを通じて、結果的に相手の希望に沿って動く決心をしても、自分の考えを変えても良い。


    ☆アサーション権
    人権尊重はコミュニケーションに現れる
    ・わたしたち誰もが自分らしくあっていいと
    =他の人みんなその人らしくあっていい
    ・人は誰でも自分の気持ちや考えを表現していい


    ☆アサーションに必要なもの
    ・自己信頼
    自分でできることはやり、できないことを認めて助けを得ることで自信を持てる。
    →自分の思いに反応してくれる人が必要
    ・新しい言動を身につけるための心がけと訓練
    そうした物の見方は社会、環境の中で作られる。(自分の置かれた環境への適応なので、環境が変われば通じないこともある)
    考えが行動に影響する。
    ・自分をオープンにする覚悟
    ・相手の物の見方を理解する
    違う環境で育った異なる価値観を間違いではなく同感できずとも共感していくこと。聴く姿勢。
    べき論は思い込み。それが自分を縛っていることも。

    ☆アサーティブになると変わること
    ・気持ちが変わる
    思い込みをなくし、自分の感情(自分の状態を知る手がかり)の理由に目を向けることができる。

    ☆DESC法
    discribe状況を客観的に描写
    express.explain.emphasis自分や相手の気持ちを主観的に伝える
    specify解決策を具体的に提案
    choose同意された、されなかったそれぞれの選択肢を考えておく
    例)会議が15分オーバーしています
    皆さん次の予定があるのではないでしょうか。私はあと10分で出なくては行けません。
    いったんここでまとめて次の日程を決めませんか?
    →まだ続けたい
    →それでは私だけ先に失礼してもよろしいでしょうか?




  • 漫画の内容も良い話(^^)

  • 例がわかりやすい

  • 入門に最適だと思う。
    雰囲気や全体像はつかめてると思う。

  • わかりやすくはあるけどもう少し踏み込んだ内容だと嬉しかった。同じことの繰り返し?少し退屈

  • 「言いたいことをなかなか言えない人」「適切な自己主張ができたいないと感じている人」そういった人にとっては本書は取っ掛かりとして非常に役に立つ様に感じた。

    この「アサーション」という概念や考え方を整理された状態で知ることができたのは大きな喜びである。特に「アサーション権」や「アサーション権の行使」という表現はいままでに私の中にはなかった発想で、大変ためになった。

    実践的方法として「DSAC法」という概念が示されているが、もっと若い時に知っておけばよかった、思いつつ、今後は意識して活用できないかと思う。この辺りについてもうすこし紙面を割いてほしかった。

  • 自分はどうしたいのか

    常にそこに立ち戻って冷静に最適化を目指す

    他人はそう簡単には変わらないし
    環境を変えても自分が変わらなければ同じ

    であれば今の環境で最適化を突き詰めるのが良い


    以下、キーワードメモ。

    自分も相手も大切にする自己表現

    攻撃的 頼むではなく命令
    非主張 断れないし人に頼めない

    アサーティブ
    1 自分の気持ちをはっきりさせる
    2 伝えて自分も相手も大事にできるか判断
    3 伝える

    正直 率直 積極的 自他尊重 自発的 自他調和 自他協力 自己選択 歩み寄り 柔軟な対応 自己責任


    自己信頼 できることとできないことを区別
    自己表現の訓練 権力の前でも意思を伝える

    異なった考え方や見方は間違いではない
    相手の話を聞くときは自分の考えを横に置く

    思い込みはアサーティブな考え方ではない
    1 過ちや失敗をおかしたら責められて当然
    2 思い通りにならないときいらだつのは当然

    気持ちや感情は自分のもの
    自分を変える権利も持つ

    積極的に聞く姿勢
    D describe 客観的に状況を描写する
    E emphasize 主観的に共感し感情を表現する
    S specify 具体的に解決策を提案する
    C choose 同意と否定それぞれ選択肢を準備

    こころがまえ
    1 自分をオープンにする
    2 相手に関心を寄せて聴く
    3 仕事や関係を促進するおまけ情報を
    4 表情や身振り話の流れ声の調子を意識

    葛藤や食い違いは成長のチャンス


  • アサーションに興味があり、勉強したいと知人に相談したら一番わかりやすい本と勧められ読んだ。
    漫画があるのでそれぞれの登場人物を通してわかりやすくアサーションを学べた。
    三章以降が難しく感じるが、実践してみたいと思った。
    コミュニケーションに問題を抱えていないと思いこんでる人も得るものがある本だと思うので、全日本人に一読オススメしたい。

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著者プロフィール

IPI統合的心理療法研究所

「2021年 『《中釜洋子選集》家族支援の一歩』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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