チームワーキング ケースとデータで学ぶ「最強チーム」のつくり方

著者 :
  • 日本能率協会マネジメントセンター
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784820728740

作品紹介・あらすじ

“すべてのひとびとに、チームを動かすスキルを! ニッポンの「チーム」を、アップデートせよ!”

あなたのチームでは、こんな病に罹っていませんか?
×「目標ってなんだっけ?」病
× 役割分担したはずのタスクが全くつながらない病
× フィードバックより仲良し病
× 振り返れば、誰もいない病
× 最後はいつもリーダー巻き取り病

チームワーキング(Team+Working)
必要な3つの視点
 1.チーム視点:チームの全体像を常に捉える視点
 2.全員リーダー視点:自らもリーダーたるべく当事者意識をもってチーム活動に貢献する視点
 3.動的視点:チームを「動き続けるもの、変わり続けるもの」として捉える視点

求められる3つの行動原理
 1.Goal Holding(ゴール・ホールディング):目標を握り続ける
 2.Task Working (タスク・ワーキング):動きながら「課題」を探し続ける
 3.Feedbacking (フィードバッキング):相互にフィードバックし続ける

 世界は、大小さまざまなチームによる営み、いわゆる「チームワーク」によって成り立っています。異なるチームが重層的に重なり合いつつ、必要な物事、作業を分担しながら、社会を成り立たせているのです。社会は「チーム」に満ちています。
 しかし「チームワーク」は、人類史上、最大の「難問:アポリア」の1つでもあります。みんなが集まれば何となくチームができ、みんなでやれば何となく「よいチームワーク」が生まれる、などということはまずありません。
 どんなに優秀なメンバーが集まったとしても、お互いに、いがみ合い、最低のクオリティの仕事しか達成できないことはよくあるものです。ひとが集まれば、いつだって思い通りにはいかず、想定外の出来事が起こるものです。
 めざしている方向がバラバラだったり、リーダーだけが独走してしまったり、コミュニケーションがうまくいかなかったり、表面上はうまくいっているように見えてもどこかお互いの心が通い合っていないように感じられたり……。
 皆さんがこれまで経験したチームでの出来事を少し振り返ってみても、思い当たる節はあるのではないでしょうか。
 チームワークとは、ひとびとにとって必要な社会的営みでありながら、私たちの頭を悩ませるとても難問の1つなのです。チームとは「希望」であり「絶望」です。

「チームを前に進めたいと考えているすべてのひとびと」に向けて

 本書『チームワーキング -ケースとデータで学ぶ「最強チーム」のつくり方-』は、さまざまな現場で「チームを前に進めたいと考えているすべてのひとびと」に向けて書かれています。
 チームワークという言葉はよく聞いたり、頻繁に使っていても、チームワーキング(Teamworking)とは、多くのひとびとにとって初めて聞く言葉かもしれません。
 

感想・レビュー・書評

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  • 読む前のプレビュー

    ゴールを設定して握り続けること、動きながら課題を探し続けること、相互にフィードバックし続けること。後ろの二つは、チームが機能するとはどういうことかと同じことを言ってそう。

  • データを元にチームの行動促し。
    シンプルだけど実践できていないことの指摘。
    把握できていたらあまり気にならないレベル感ではある。

  • なんとなくぼんやりと考えていたことが、整理された感じ。
    課題抽出が目的化してしまっている、とか耳が痛い。最初から精度100%でなくて良い、といういい意味での割り切りが大切。

  • 九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
    https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/1403511

  • チームは変化し続けるものという中で、~ingをつけたチームワーキングという概念が面白かった。

    合わせて、研究データを根拠としているのでちょっと安心。
    データが学生対象ではあるが、日本のデータということもあり抵抗は少ないかも。

  • [前提]組織開発とは?
    ・組織開発は最終的に半径3M の小さな集団でどのようにチームワーク向上を図るか、ということ。
    リーダーのみの問題でなくチーム全体、チームメンバー一人ひとりの問題。だから当事者意識を持つことが最初。

    ・チーム視点(チームを俯瞰して見る)と
    全員リーダー視点(pjtごとに役割決めてやる。SAPもパルテノン型の組織運営してる)と
    動的視点の3つができている必要がある。

    動的視点の補足は以外。
    チーム形成モデル、通称タックマンモデルが成長するチームの基本ステップ。ただ、これは仮説途中のものなので当てにならない。
    言いたいことは、動き続ける、常に変わり続けるのが成長につながる、ということ。目的に向かって真っ直ぐ向かうのではない。紆余曲折ある。

    [アクション]
    ・ゴールホールディングス(目的を握り続ける)
    環境条件の変化によりズレてくるのですり合わせし続ける
    ・タスクワーキング(動きながら課題を探し続ける)
    課題を綺麗に見つけようとすると動けないので、仮決めで大まかな課題の方向性を定めてやってみることが大事。それで合ってるかの確認は動きながらじゃないとできない
    ・フィードバッキング(相互にフィードバックし続ける)
    少しでも違和感を覚えることがあれば相手に言うことが大事。それがお互いにフィードバックし合うこと。(暗黙知はダメ。耳の痛いことも言う。)

    [陥りやすいポイント]
    ・この課題はどんな問題によって構成されているのか整理が必要。
    これを省いて解決策の検討に進めがち。

    例えば、、、
    課題:人材不足
    問題:魅力的な職場に見えず人が集まらない。スキルアンマッチにより離職率が高い。非効率で工数かかりすぎている、、等

    それぞれの問題を解消するための課題こそが解くべき課題になる。
    (魅力的な職場に見えない→魅力の棚卸をすべき。アピール方法の見直しをすべき)

    ・課題そのものを解くべきかどうか吟味する必要がある。批判的に考えてみるのも大事。(同調圧力により言い難いが)

  • 日本式のチームワークがうまくいかなくなるワケ。

    私も学生時代、どんどん首が回らなくなるチーム活動をしたことがあるなあと。

    目標が忘れられていったり、誰が何をしてるか分からなくなったり、リーダーに完全に寄りかかったり、サボりが蔓延したり。

    それを防ぐ方法というか、まあ当たり前なんだけどできてないことを書いてくれてる感じ。

    例や根拠がきちんとあって、面白かった。

  • 『チームワーキング』と現在進行形になっている意図が、この本のメッセージの全てなのだな、と感じた。
    フィードバックも課題設定も目標設定も、チーム活動の中で一度しか実施しないのでは意味がなく、状況や環境変化(チームの中も外も)に応じて動的に実施するべき、に納得した。

  • 具体的なケースをみながらチームワーキングとは何か?を学べる本。

    成果の出るチーム
    チーム=全員でリードするもの
    常に想定外の変化をする、動的でダイナミックなもの

    チームワーキングに必要な3つの視点
    チーム視点、全員リーダー視点、動的視点

    チームワーキングを生み出す3つの行動原理
    Goal Holding 目標を握り続ける
    Task Working 動きながら課題を探し続ける
    Feedbacking 相互にフィードバックし続ける

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著者プロフィール

立教大学経営学部教授

「2021年 『中小企業の人材開発』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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