忍城の姫武者 (上) (ぶんか社文庫 こ 5-3)

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (383ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784821151974

感想・レビュー・書評

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  • 忍城の城主成田氏長の嫡女であり、後に豊臣秀吉の側室となった甲斐姫について書いた本です。

    甲斐姫についてはあまり資料がないのか、本により微妙に人柄が異なります。
    この本の中では、忍城に籠城していたときは威勢のよいじゃじゃ馬で、その後は深い洞察力を持つ人物となっていました。

    側室となった後は、淀君との対立があり、盛り上がりました。

    ↓ ブログも書いています。
    http://fuji2000.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-d65b.html

  • 戦国末期、石田三成率いる豊臣軍に包囲されながらも抗戦を続け、自ら戦陣に出向いて戦ったとされる甲斐姫の物語。類書と違う一番の特徴は、忍城の戦いの後、豊臣家滅亡までの甲斐姫の生涯を物語っている点です。
    決して好戦的なわけではなく、妹思い、親思いな姫。戦場では、決して男に後れをとることのない姫が、戦場から離れて、次第に、周囲の策謀や、権力者の放恣、そして、乱世終焉という歴史の激流に巻き込まれていく…。大変読み応えがありました。

  • 『のぼうの城』が軽快な歴史小説として広く読まれていますが、『のぼうの城』より早く、『水の城 いまだ落城せず』が出版されていました。しかしながら、あまり注目を受けることはありませんでした。
     『のぼうの城』が出版されてから、甲斐姫を主人公とした『忍城の姫武者』が上下2巻の文庫として出版されました。
     『忍城の姫武者』は、先の2つの書籍に比較して、史実により忠実に著そうとした努力が読み取れますが、歴史書の色彩が強く、先の2冊に比較すると、娯楽小説の要素は少なく、読むのに努力が必要かも知れません。しかし、忍城開城後の甲斐姫の生涯が記されており、戦国の時代に翻弄されながら生き抜いた女性の姿が詳細に記されており興味深い小説です。行田の歴史に興味がある方は一読されるようお奨めします。

  • 同じ題材だったら「のぼうの城」の方が読みやすかった。
    甲斐姫に感情移入できなかったからかな?

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著者プロフィール

1964年、埼玉県生まれ。大学卒業後、暫しオートバイレースに没頭。その後、通信会社勤務を経て、フリーライターに転職。『時空の覇王』(ベストセラーズ)で作家デビュー。主な著作に『上杉三郎景虎』『南部は沈まず』『長宗我部元親 』『北条戦国記』『九十三歳の関ヶ原 弓大将大島光義』ほか多数。

「2023年 『兵、北の関ヶ原に消ゆ 前田慶次郎と山上道牛』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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