汚れつちまつた悲しみに… (ぶんか社文庫 な 7-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (172ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784821153404

感想・レビュー・書評

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  • 友達からもらった。
    汚れつちまつた悲しみに…

  •  気の利いた感想を書けるほど、詩という媒体に親しんでいるわけではないのですが、情景描写などに、ものすごく美しいくだりがいくつかあって、ぎゃあって思って悶絶しました。なんだこの小学生みたいな感想……(汗)
     詩に限らず、美文に出会うといつもぎゃあって思います。

    『更くる夜』という詩の一節を引用。
    ----------------------------------------
      随分……今では損なはれてはゐるものの
        今でもやさしい心があつて、
      こんな晩ではそれが徐かに呟きだすのを、
        感謝にみちて聴きいるのです、
      感謝にみちて聴きいるのです。
    ----------------------------------------

     中原中也、恥ずかしながら初読です。でもいろんなメディアで引用されていたりするので、「あっ、このくだり知ってる!」っていうのもけっこうたくさんありました。

     ぶんか社文庫版をひょいと買ってきたのですが、いったいどういう流れで表紙がAKB48のひとなんでしょうか。いや、かわいいんですけど、詩のイメージにはビミョーに合ってない気がするんですが。特に裏表紙のガッツポーズみたいなカットが。
     ……などという余談はさておき、「山羊の歌」「在りし日の歌」から選ばれた詩にくわえて、詩集に未収録だった詩も追録されているとのことです。

  • 詩集なので、好きな人じゃないと、
    なかなか、理解するの難しいですね。

    時代的な違いで判らない語句も少々ありましたが、
    この本の場合は、語注が付いているので、
    それが助かりました。

    どういう詩集かってことを語ろうと思うと、
    ざっくり季節と思い出って感じなのかな。
    詩集を語れるほどの知識と好き度合いが低い(笑)。

  • 【本の内容】
    表題詩を含む生前に刊行された第一詩集『山羊の歌』、そして30歳で夭折した翌年に刊行された『在りし日の歌』から、また詩集に収録されていない作品から、魂が震える詩篇を選び抜いた中原中也詩集。

    [ 目次 ]
    『山羊の歌』より(サーカス;都会の夏の夜;黄昏 ほか)
    『在りし日の歌』より(含羞;早春の風;月 ほか)
    『未刊詩』(恋の後悔;幼き恋の回顧;消えし希望 ほか)

    [ POP ]


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    [ 参考となる書評 ]

  • 僕は文学的才能がないのだろうか。詩はあんまり引き込まれない。
    ちなみに表紙はAKBの篠田麻里子。

    ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん

    P.137 春日狂想
    P.160 別離

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著者プロフィール

山口県生まれ。東京外語専修科修了。若くして詩才を顕わし、15歳で友人との共同歌集『末黒野』を出す。1925(大正14)年上京、小林秀雄、永井龍男、河上徹太郎、大岡昇平らと交遊し、1934(昭和9)年に第一詩集『山羊の歌』を自費出版する。1933年の結婚後、長男文也を2歳で失ってから心身が衰弱し、1937年、鎌倉で急逝。小林秀雄に託されていた詩稿が、翌年に『在りし日の歌』として出版された。

「2024年 『女声合唱とピアノのための 盲目の秋』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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