宝の嫁 (ぶんか社コミックス)

著者 :
  • ぶんか社
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (172ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784821183876

感想・レビュー・書評

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  • 中世の説話集といった趣の8作品。

  • 近藤ようこさんの雰囲気が好きなのでたまに読む。揃えようという感じではないのだがぽつぽつと増えていくのも近藤さんの作品ぽいのだった。初めて読んだのは『ガロ』誌上の「ホライズン・ブルー」であったが、その頃は連載ということもありあまりピンと来なかった。後にまとまったあと再読して、柔らかな絵柄で深い心の闇が切り拓かれていく作風にため息をついたのだ。
    この作品集はそういった現代生活ものと双璧をなす時代物怪異譚の短編集。日野日出志や楳図かずおが描けば目をそむけたくなるような表現もさらりとしており、えぐみを求めている人には物足りないに違いないが、民話的な生死のはざまにいる人々の心の闇が描かれてゆく。

  • 5月のお買いもの

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著者プロフィール

1957年新潟市生まれ。漫画家。国学院大学文学部卒。大学在学中にデビュー。「見晴らしガ丘にて」で第15回日本漫画家協会賞優秀賞を受賞。折ロ民俗学や中世文学への造詣が深く、安吾や漱石作品の漫画化にも取り組む。作品は「水鏡綺譚」「説経小栗判官」「ルームメイツ」「恋スル古事記」「戦争と一人の女」「死者の書」「夢十夜」ほか多数。第18回文化庁メディア芸術祭大賞受賞。

「2021年 『兄帰る 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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