最新 糖尿病診療のエビデンス

著者 :
  • 日経BP
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822200145

作品紹介・あらすじ

糖尿病診療に携わる全ての医師・医療従事者にとって必読の書。
食事療法、運動、禁煙など患者指導から治療薬の選択に至るまで、日々の糖尿病診療で生じる疑問を、最新のエビデンスに基づき分かりやすく解説する。2015年改訂の国立国際医療研究センター病院「糖尿病標準診療マニュアル(一般診療所・クリニック向け)」準拠


糖尿病診療の究極の目標は、糖尿病に伴う血管合併症の予防にあります。特に近年注目されているのが、糖尿病によって発症や進展が促進される心筋梗塞や脳卒中などの、動脈硬化性疾患の予防です。糖尿病治療薬はどんどん新薬が登場していますが、実はその全ての薬剤で、動脈硬化性疾患の発症予防が証明されているわけではありません。大規模臨床試験によるエビデンス作りが、まさに現在進行形で進められているのです。ただし、その結果はEvidence Based Medicine(EBM)の言葉で伝えられるので、それを正しく解釈して日常診療に生かすには、ちょっとしたノウハウが必要となります。本書では、これを簡潔に分かりやすく紹介します。

本書ではEBM界の若手ホープである著者が、日々の糖尿病診療で生じる臨床的な疑問について、最新のエビデンスと診療ガイドラインをひもときながら分かりやすく解説します。『日経メディカル Online』で好評を博した同氏の連載をベースに、その後に発表された大規模臨床試験の結果や新しい糖尿病診断基準、診療ガイドラインを加え、全面的に刷新しました。一般診療所やクリニックを対象とした糖尿病診療ガイドラインとして広く知られている、国立国際医療研究センター病院による『糖尿病標準診療マニュアル』の最新版(第11版)が直近の2015年4月に発表されましたが、本書はこの最新ガイドラインの詳細も紹介しています。

研修医および糖尿病を専門としていない全ての臨床医を中心に、糖尿病診療指導士や看護師、管理栄養士、薬剤師など、糖尿病の患者指導に携わる医療専門職、製薬会社の医薬情報担当者を対象としています。治療薬の選択だけでなく、炭水化物制限の是非、運動や禁煙といった生活指導に至るまで、糖尿病の日常診療で生じる疑問を選び、解説していきます。「マルかバツか」という問いかけに図を多用して答えていくので、肩がこらずEBMの考え方や最新の知見、その解釈を知ることができます。

感想・レビュー・書評

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  • 凄い勢いで自著が推薦図書に入れられているのには若干引いた。
    エビデンスの切り方、やや雑すぎませんか?特にバイアスについて明確に説明せず、製薬会社のエビデンスを機械的に切っているのもマイナス評価。
    本業で本ばかり書いているのも、注目されたいシグナルかも。普通は自分の本業の事は一生懸命やらなくてもついてくるし。

  • 専門家向けの本。

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著者プロフィール

能登 洋(のと・ひろし)
聖路加国際病院 内分泌代謝科 部長
1993年東京大学医学部医学科卒業。ニューヨーク州ベス・イスラエル医療センター内科研修医、東京厚生年金病院内科医員、東京大学医学部糖尿病代謝内科医員、テキサス大学サウスウェスタン医療センター内分泌代謝内科臨床フェロー、東芝病院代謝内分泌内科医員、国立国際医療研究センター糖尿病内分泌代謝科医長を経て2016年より現職。
医学博士、東京医科歯科大学医学部臨床教授、聖路加国際大学臨床教授、日本内分泌学会専門医・指導医、日本糖尿病学会専門医、日本内科学会総合内科専門医・指導医、臨床研修指導医、米国医師免許、米国内科専門医、米国内分泌代謝糖尿病専門医、米国内科学会上席会員(FACP)。
『最新糖尿病診療のエビデンス』(日経BP)、『スッキリわかる! 臨床統計はじめの一歩』(羊土社)など著書多数

「2021年 『レジデントのための内分泌代謝教室』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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