松本人志のシネマ坊主

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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822217334

感想・レビュー・書評

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  • もっと単純に楽しんで映画観ればいーのにーって思ったり、
    同感!て思ったり、
    変なツッコミに笑ったり。
    業界人だから、裏まで見ようとしてしまうのかな。

  • 著名人からは強烈な煮汁が出る


     今の日本で「松本人志さんって誰?」という人はそれほどいないのでしょう……が、私は普段テレビを見なくて、松本氏(関西出身のお笑い芸人)がどういう人か存じ上げなかった変わり者なのです。
     率直に言うと、松本さんとは何者なのか分からない状態で、まともな映画評論を読みたかった人がこの本に出費してしまった場合、お値段のわりにピンと来ないです★ 「200円キャッシュバック」を頼みたいです。

     何しろ、本を読み始めた時点で、スタッフの誰かがビデオかDVDを持ってきて、松本さんに見せたのだということが分かるのです★ 多忙な芸能人ともなると、観る映画を自分で選ぶこともないのでしょうか? でもそうなると、特別、映画にお詳しいとも思えない。それに、もう映画評論とは呼べないような気もします……

     それでも面白かったのは、松本人志が松本人志を貫いたところです。映画にはくわしくなくても、松本をすることにかけては大ベテランらしくて、自信をもって松本人志としてのコメントをするのです。俺が見た映画、俺が書いた文章、として圧していくのです!

     松本は、何か「ぎらっ」とした、カロリーの高い個性を放っています。存在が認められているってこういう感じなんだなぁ。知名度は仕事を呼ぶのだなぁ★
     無名の私が「素敵な映画を見たよ」といっても誰もふりむかないけれど、「松本さんが見たよ」というと、関係者に「ありがとうございます!(ぺこぺこ)」と大喜びされることが確約されているのだなぁ。

     息の長い芸能人らしい、ぎとぎとした煮汁が出ています。松本汁が。そう、もう何十年もずっと、彼は松本。世間に注目されることにもなれっこの芸能人、ほんの一握りの人が持つ煮汁が匂います★
     ただ映画について読みたい人は「なんだ、この匂いは……」と呆然とするしかありません。松本人志氏を尊敬する人にとってはこたえられない出汁が出ているはずです。

  • 内容(「MARC」データベースより)

    ハリウッド大作からミニシアター感動作まで、全70本をぶった斬り! 独自のシニカルな視点と毒舌による松本人志初の激辛映画批評集。『日経エンタテインメント!』連載の好評コラムをまとめる。

    目次
    ライフ・イズ・ビューティフル
    菊次郎の夏
    バッファロー'66
    スパイシー・ラブスープ
    シンプル・プラン/ウェイクアップ!ネッド
    シャンドライの恋/エイミー マトリックス/π(パイ)/運動靴と赤い金魚
    ブレア・ウィッチ・プロジェクト/ジーンズ 
    世界は2人のために
    雨あがる/シュリ 海の上のピアニスト
    マグノリア/シックス・センス/ファイト・クラブ/シン・レッド・ライン グリーンマイル
    ストレイト・ストーリー/ジャンヌ・ダルク アメリカン・ビューティー/エニイ・ギブン・サンデー/アシュラ
    TAXi2/サイダーハウス・ルール マルコヴィッチの穴/カノン M:I-2/キャスティング・ディレクター/サルサ!/英雄の条件
    サン・ピエールの生命/ブラッドシンプル ザ・スリラー キッド/60セカンズ インビジブル/キャラバン/カルネ
    ダンサー・イン・ザ・ダーク
    初恋のきた道/PARTY7 ハート・オブ・ウーマン/奇跡の海 アンブレイカブル/ザ・セル マレーナ/レクイエム・フォー・ドリーム
    グリーンデスティニー/ハンニバル ショコラ/リトル・ダンサー JSA/ドリヴン A.I./プライベート・ライアン/アイズ・ワイド・シャット
    キス・オブ・ザ・ドラゴン/処刑人 ラッシュアワー2/PLANET OF THE APE 猿の惑星 GO/耳に残るは君の歌声 アメリ/メメント

    本の感想(オフィス樋口Booksより転載、http://books-officehiguchi.com/archives/4823388.html

    この本は、松本人志氏の映画評論である。2002年に出版された本で、評論している映画が1990年代後半までの作品である。巻末に評論した映画の点数表が載っているので、参考になると思われる。

    個人的には、この映画評論の本を出した後に『大日本人』という映画の監督をしていたことを思い出した。

  • この本を見て彼の映画を見ると残念です。でも批評に関しては同意することが多い。

  • ☆評価の基準は分からんけど書いてる内容はDVDを借りる時の参考になる。

  • 松ちゃん批評。
    面白いです。

    すごい細かい着眼点で映画を見たはるんやなーと驚かされました。
    確かに、松ちゃんの言いたいこととか分かる気もする!
    ただ、『ダンサーインザダーク』だけは私は良いとは思えへん。

    松ちゃんて映画、好きなんやなーと新事実!

  • 批評を人生訓みたいなものとして捉えながら読んだ。
    普段はボケだがこの本ではツッコミ。人志松本のTVで見れない部分が見れるので、彼が好きな人にはオススメ。
    頭が良くないとボケもできないんだなと思った。
    彼がおかしいと指摘している部分だったり、作り手側の心情を想像して解説している部分は、なるほど!や、まさに!と思えることが多く大体同意できた。時々重箱の隅をつついたり私怨のような物が含まれていて、多分に評価に影響している感があったが。まぁ、点数なんてあってないようなものだけれど。
    こんな視点を持てたらなと思った。ストレスは溜まるだろうけど。

  • この人も映画好きなんだな

  • 『なんにせよ中途半端なものが一番つまらない。』

    松本人志氏の映画論評をまとめた一冊。お笑い界の一流の作り手である氏が、映画を作り手の目線から論評する事でその価値観が伝わってくる一冊です。
    冒頭の言葉はあとがきにある一言ですが、まさにどのジャンルにせよ突出した部分、メッセージ性が込められているかがポイントになるようです。
    この本から、何も考えずに周りがするから自分もするという事が大嫌いだという事がよく分かります。さしたる理由もなく周りの雰囲気で流される、誰かの真似事という事はベタやな!サブっ!という事でしょか。
    独特の語り口調で、時にはユーモアに、時には毒づく。
    松本人志氏が好きな人、映画が好きな人は楽しめる一冊だと思います。

  • この連載で知ったのが「ライフ イズ ビューティフル」松っちゃんの批評通り、素晴らしい作品。かなり偏った映画批評本だが、芸人・松本人志としての映画への想いや考え方が綴られており、現在の松本人志監督への足掛かりになった作品群でもあると思う。

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