UMLモデリングの本質 (日経ITプロフェッショナルBOOKS)

著者 :
  • 日経BP
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822221188

作品紹介・あらすじ

本書はUMLの文法よりも、モデリングの実践的な方法や考え方を解説することに重点を置いています。

感想・レビュー・書評

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  • よいモデルを書くために必要な考え方を、順序立てて説明している本。UMLの解説に始り、クラス図の作成、実装への落とし込み、デザインパターン、モデルの洗練と実際によいモデルを書くためのプロセスを踏んで解説されている。
    現在では定番書ともいえるか?(他文献等で参照されていることを何度か目にしているので)
    どちらかというと、詳細設計より要件モデリングを扱っている。

  • まだ読んでいない。デザインパターンの後で読もうと思って購入。

  • Javaの文法をマスターしてもOOPが出来るようになるわけではないし、UMLを覚えても良いモデリングが出来るようになるわけではない。
    実業務の中で、UMLを使ってどのようにモデリングを進めていくのか、デザインパターン(やアナリシスパターン)をどういう場面で使うのか。この本にはオブジェクト指向で開発を進めるに際しての実践的なアドバイスが詰まっている。
    賭けてもいい。これを読んだヒトは「会心の一撃」を食らうだろう。
    常に手の届くところに置いておきたい本のひとつだ。

  • UMLのの書き方ではなく、使い方について書かれている。UMLの書き方について書かれた本を読んで幻滅してしまった人こそ手にとって読んでほしい。

  • この本の題名ほど、本質に迫っているとは思えない。入門本としては悪くない。

  • 良いモデリングを行うための教科書として最適に思う。
    UMLとタイトルにあるように、厳密な記法についても度々言及があるが、本質としてはもっと別の部分にある。(コード生成のためにUML 2.0では記法の厳密さが上がったように思うが、本来我々が捉えたいモデルはその時代その時々のシステムアーキテクチャの核として機能するものでUMLからのコード生成については私は懐疑的である。)ただし、区別子や制約について検討することはクラスの特性を考えるうえでは有益なものであるので、それを考えるきっかけや同じ記法から同じ読み取り方ができるようにすべきという論も理解できる。チームのなかでは記法に対する一定の合意は行うべきだろう。

    本書では、静的側面のクラス図から動的側面のユースケースやシーケンス図を用いて、モデルをより洗練していくことが述べられており、書中での言及は無いが私はICONIXプロセスに近いと感じた。(が、よくよく考えれば両方の面から練らなければ良いものはできないことは当たり前なのかもしれない。)しかし、概念レベルから実装レベルへ落とす点については、動的分類や多重分類の展開などが主であり、ICONIXのようにロバストネス分析が行われるわけではない。このあたりのシームレスさはICONIXの方が進んでいるように感じる。
    その他、いくつかの代表的なパターンの紹介や酒問屋の在庫問題などを例にモデリングしてみることなどが収録されている。個人的にはOCLまで書くなら、もうプログラムコードを書いてしまえば良いように感じるが、複数の合意や承認があるような環境だと必要なのかもしれない。

    なお、情報システムではほぼ不可避であるデータの永続化については、決定打が無いと書中では語られている。この点については、現代でも未だ決定打はないように思う。書中のモデル例にて、リンク(関連)を辿ったクラスのインスタンスを取得する振る舞いなどが示されるが、モデルと永続化実装の融合は意見が分かれるところである。「.NETのエンタープライズアプリケーションアーキテクチャ第2版」でも以下のような記述がある。

    > クラスが設計されている論理的背景、設計に使用されているパターン、レイヤー間で達成可能な分離のレベル、そしてもちろん、開発者やアーキテクトのスキルと戦略的ビジョンによって決まります。

    モデリングには純粋な概念への理解だけでなく、実装も(意識的か無意識的かはあるが)影響を与えるのだろう。実装でき、実行できなければそれは良いモデルではない、ということは本書でも示唆されるところだ。

    発行が2004年の本ではあるが、コンパクトにモデリングのエッセンスを抽出している点では今も有益に思った。
    第2版では、在庫問題をより進んだモデルにしたとのことなので、機会を見てそちらも読んでみたい。

  • 具体的な実例が詳しく、大変理解しやすい。
    UMLもどきとUMLの違いが明確になった気がする。
    著者の思想が明確の感じられる良書だと思われる。
    UMLに関する書籍は多いが玉石混淆である。これは数少ない玉の方かも。

  • 入門書と言うよりは、中級者向けの印象。改訂版ではそれが分離されていたので、恐らく児玉さんもそう認識されたのだろうなあと思う。
    モデリングについて学ぼうとするとき、良いリファレンスとなる書籍が、文中に沢山紹介されているので、非常に有り難い限り。

  • 本を書くのに、本を沢山読んで書く人(秀才)と、本をあまり読まずに書く人(天才)がいる。
    前者の方が圧倒的に人数としては多い。同様に、モデルを書くのに、モデルを沢山読んでから書いた方がいい人が圧倒的に多いはずである。
    にもかかわらず、モデルを沢山読まずに書こうとする人がいるのは不思議だ。
    自分が天才だと思い込んでいる人がプログラマで多いのだろうか。

    私は天才ではないので、モデルを沢山読む。
    この本もその一つ。

  • (未読)
    就職して研修時代に講師の方から「今はまだ難しいかもしれないけれど、君ならそのうち読めるようになる」と言われた本。

    単純な僕は「君なら」という言葉がとても嬉しくてたまりませんでした。

    しかしながら、いまだに読めていない・・・
    絶対にいつか読んで、モデラーになってやる!

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