日本語の作法

著者 :
  • 日経BP
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  • Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822222932

感想・レビュー・書評

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  • 使いたい、きれいな日本語。

  • 日本語という言葉について、筆者が雑誌に寄稿したエッセイテイストの文章をまとめたもの。
    正しい日本語とは、美しい日本語とは、日本語の作法とは、について、耳が痛い(自分も身につまされる)事を適度な毒を盛り込んで切ってくれる。
    何度も読み返したい内容ではあったが、まとめた編者が悪いのか、内容が重複する項が多く、3章、4章については一気にモチベーションが下がってしまった事が残念である。
    とはいえ、内容は面白いので、会得したい作法として、心にとめておきたい。

  • ちょっとカタイかなぁ...でも,筆者のことばの感覚に共感したり気づきを得たりと得るものは多い.
    ことば遣いで人の印象がガラリと変わるものだとしたら,今後は,語感まで気をつけてことばを選びたい.

  • 日本語って、綺麗だね。
    心遣いの積み重ねなんだな。

    手紙を、書こうと思うよ。

  • 自分の使っている日本語は適切か?


    読み終わってしばらく考えなければならない。

  • 作者の凜とした佇まいが見えるような作品。以外と読みやすかった

  • 読んでいるとグサグサ心に突き刺さるものがありました。
    「正しい日本語」は難しい。
    ただ、言葉はつかう人間がどんどん代わるのだから、言葉も変わるのはおかしくない——とも思います。
    たしかに、おかしな日本語がたくさんありますけれど。
    言葉に敏感であれ、ということが大事なのかな。

  • さすが外山先生。
    教養のある文章は連ねてある。
    知らないこともたくさんあり、非常に勉強になる。
    エッセイという括りよりも「教養」がぴったり。

  • 日本語が乱れている世の中。しかも、大部分の人は乱れていることにすら、気付いていない。そんな時代に安易に流されないよう、日本語を正しく使いこなすための知識がつまった本。

    正しく日本語を使うには、よく考えてしゃべること。口から発する一言一言に重みを感じることが、大事。自信のない発言こそが、言葉の乱れにつながる。

    例えば、○○様、○○殿の使い分け。こんなのどちらでも良いと思うことが、日本語の乱れの原因。発言する前、書く前に、ちょっと考えて調べてみる。こうした積み重ねが言葉を大切にするのだ。言葉を大切にすることは成熟した社会、文化を創り出す。

  • 2009年度56冊目   04/19

     本日、二冊目は外山 滋比古 著の『日本語の作法』

     故宮田登先生を楽しんだ後、鍋をかけ、アップルパンを焼きながら、喜楽に楽しんだ。

     喜楽だが、これがなかなかの骨太。

     著者のかたくなにまで正論を唱える偏屈さが、快い。

     いや、彼が変わり者なのではない。

     私も含めて、一般における言葉が乱れすぎているに過ぎない。

     彼もまた世の悪と闘う、正義感溢れた 本当は心優しき人物なのだろう。



     文のひだから、本音を出し切れないジレンマが見え隠れする。

     紳士的におさえて描かれた中身は、ご本人の苦笑が伝わり、読み進める上で 好感度は一層アップした。

     この人は分厚いぞ。

著者プロフィール

外山 滋比古(とやま・しげひこ):1923年、愛知県生まれ。英文学者、文学博士、評論家、エッセイスト。東京文理科大学卒業。「英語青年」編集長を経て、東京教育大学助教授、お茶の水女子大学教授、昭和女子大学教授などを歴任。専門の英文学をはじめ、日本語、教育、意味論などに関する評論を多数執筆している。2020年7月逝去。30年以上にわたり学生、ビジネスマンなど多くの読者の支持を得る『思考の整理学』をはじめ、『忘却の整理学』『知的創造のヒント』(以上、筑摩書房)、『乱読のセレンディピティ』(扶桑社)など著作は多数。

「2024年 『新版 読みの整理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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