宝くじで1億円当たった人の末路

著者 :
  • 日経BP
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822236922

作品紹介・あらすじ

「宝くじで1億円当たったら……」。
こんな淡い期待を胸に、宝くじ売り場につい並んでしまうビジネスパーソンも多いのではないでしょうか。
果たして、「宝くじで1億円当てた」後に待ち受ける末路とはどんなものなのでしょうか。

「大学時代からバックパッカーを続けて、20代を放浪の旅人として過ごせば、どんな人生が待ち受けているのか」
「30~40代で友達がゼロの会社員が孤独な生活を続けていったら、最終的に人生はどうなるのか」
「キラキラネームを子供に付けてしまったら、その子の将来はどうなってしまうのか」――。
いずれも、何となく"やばいこと"になりそうなのは分かります。

でも、その先の人生がどうなるか、正確に教えてくれる人はなかなかいません。
こうした疑問に、しっかり答えられる人も少ないはずです。
グローバル化とITの革新によって、私たちの人生の選択肢は、飛躍的に広がりました。
誰もが、その気になれば、大抵の挑戦はできる。そんな時代に私たちは生きています。
でもその割には、「いろいろ挑戦して人生を楽しんでいる人」って少ないと思いませんか?
みんな実は、人生で一つの「選択」をした後、どんな「末路」が待ち受けているかよく分からなくて、不安なのだと思います。
だったら、気になる様々な人生の「末路」を、専門家や経験者に取材してしまえばどうか。

本書で紹介するのは、「結婚」「マイホーム購入」「進路」といった、自分の意思で決められる選択だけではありません。
「宝くじ当選」のような受動的な選択も含まれます。
それはそれで、その末路を知っておくことは、思わぬ幸運(不運)が舞い込んだ際の心構えになると思います。
いろいろな「末路」を知れば、きっとあなたの心は解き放たれます。

「好きなように生きていい」。

専門家と著者が導き出す多様な「末路」が、そんなふうに、そっとあなたの背中を押すはずです。

≪主な内容≫
宝くじで1億円当たった人の末路/事故物件借りちゃった人の末路/キラキラネームの人の末路/
「友達ゼロ」の人の末路/子供を作らなかった人の末路/賃貸派の末路/
自分を探し続けた人(バックパッカー)の末路/電車で「中ほど」まで進まない人の末路/
外国人観光客が嫌いな人の末路/8時間以上寝る人の末路/体が硬い人の末路/
ワイシャツのしたに何を着るか悩む人の末路…など、多様な「末路」を23本収録!

感想・レビュー・書評

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  • 表題のテーマだけでだらだら引っ張る本かな?との予想は大きく裏切られた。

    >事故物件を借りちゃった人の末路
    >キラキラネームの人の末路
    >「友達ゼロ」の人の末路
    >子供を作らなかった人の末路
    >賃貸派の末路
    >自分探しを続けた人の末路
    >定年後田舎暮らしを夢見る人の末路
    …etc

    身近にそんな人がいたら、是非話を聞いてみたくなる様なテーマが多い。
    それと、自分もあてはまるのでそれってどうか?と、気になるテーマもある。
    (例えば、グロい漫画が好きな人の末路、とか。)

    末路って言葉は
    まるでその結果、終点、ゴールみたいな印象を与える。
    そこに存在する<正解、不正解>や<当たり、はずれ>は明暗がはっきりしており、考える隙や余地が無いとこは清々しいが、真の正解では無いって事だけは忘れずにいたい。

  • 「末路」と聞くと悲観的なイメージを持っていたのですが、そんなことばかりではなかった。いい結末もあった。

    私の住む地域には複数の図書館があります。
    普段行かない図書館の、あまり行かない棚に読みたい本があったので、探しに行く途中でたまたま目に入って手に取りました。

    タイトルにつられて読みました。

    内容は古め(2017年初版)だし、男性目線すぎて私には合わなかったなと思いました。ちょっともやもやした。

    それだけってかんじです。

  • タイトルだけで読んだ本。

    妄想では
    「1億円当たった人の転落物語とか、幸福から不幸になった人の末路が描かれているに違いない!ヒヒヒ、さてどんな結末か…」
    と思いながら読んでみたら…
    あ~た!
    全然違う内容だった!!
    でもこれはこれで楽しめた~。

    宝くじで1億円当たった(幸福)が来たら次は絶対に不幸が来るに違いない!みたいな考え方はやめれ~という話を専門家と分析しながら解説する内容だった。

    他にも…
    事故物件を借りた人の末路
    友達ゼロの人の末路
    子供を作らなかった人の末路
    自分を探し続けた人の末路
    留学ロンダリングした人の末路
    電車で中ほどまで進まない人の末路
    など…

    でも一番興味深かったのは
    ワイシャツの下に何を着るか悩む人の末路
    この回だけ2回にわたっているんだけど
    1回目の回答があまりにも斬新すぎて
    「ありゃま!この専門家大丈夫!?…言い切っちゃったよ…」と思ってたんだけど、あまりの反響で、前言撤回!2回目はその回答が「お~!」な話で笑った。

    あとおもしろかったのは留学ロンダリングの話かな

    で、結論
    ブレないで我が道をススメ!

  • 様々な人生の選択について、転ばぬ先の杖的な知恵袋としてそれぞれの専門家や経験者にインタビューし、是非を論考。

    宝くじの他に、キラキラネーム、友達ゼロ、子供を産まない選択、教育費貧乏、賃貸か住宅ローンか、バックパッカー、学歴ロンダリング、都市脱出、電車で中ほどまで進まない、グロい漫画が好き、外国人観光客が嫌い、癖で首をポキポキ鳴らし続ける危険、睡眠時間、不機嫌、体が硬い、禁煙にしない店、日本一顧客思いのクリーニング店、リモコン発見器、ワイシャツの下に何を着るか、男性全般

    など。
    末路と言うと聞こえは悪いが、実際には同調圧力の強い日本社会の中で、社会や世間に同調できずに苦しむ者へエールを送る事に本書は主眼が置かれている。

    以下「アジアの路上生活障害者の末路」のトピックから抜粋です。

    神奈川県大和市と横浜市にまたがるエリアに「いちょう団地」という団地がある。
    全世帯の約2割が外国出身の日本有数の超国際エリア。
    ベトナム、ラオス、カンボジア、中国、ブラジル、ペルーなど10カ国以上の出身者が住む。
    外国人労働者が集中的に住む地域は、トラブルに見舞われる事が珍しくない。
    が、いちょう団地には壁の落書きも、無秩序なポスターも、怪しいマッサージ店の客引きも、住民がたむろして通行人を威嚇する光景もない。
    外国人には難しいはずのゴミの分別もできており、夕方、人が行き交う光景は、少子高齢化が進む日本人だけの団地より寧ろ明るく賑やか。
    異国からの人々が溶け込めるのは、団地側とボランティア団体が一体となり、まず日本語をとことん教える仕組みがうまく回っているからなのだが、この日本語教師を買って出ているのは周囲に住む高齢者たち。
    アジアや南米からやってきた若者たちを自分の孫のように扱い、日本語を教え、若者たちは少しずつ日本の生活に慣れていく。
    彼らはいずれ日本とベトナム、ラオス、カンボジアなどの橋渡し役となり、祖国の経済発展の原動力になるだろう。
    そう考えれば、これもまた貧しい国の経済発展への立派な貢献である。
    一つ一つの作業はたとえ些細なものでも、それは現地経済の活性化に繋がり、現地で明日なき日々を生きる路上生活障害者の希望にまで繋がっている。
    私たちが働いているのは、会社や自分の為だけではない。
    間接的かも知れないが、海外で苦しむ子供たちの未来の為でもある。
    そう考えると、目の前の仕事に対しやる気が出てきませんか?
    すべての仕事には意味があるのです。

  • 【感想】
    テーマとしては面白いが、結局は「経験した人」に聞くのではなく、専門家に聞いてしまっている時点でその人の持論ベースになっている。
    何の参考にもならない。まず、氷山の一角に過ぎないだろうし・・・

    大島てるの話は単純に勉強?になった。
    結局は調査ではなく近隣住民の投稿ベースであるという。
    根拠があるのかないのか分からんなぁ・・・

    要するに、糞レベルの本でした。



    【本の内容を短文で】
    買う必要皆無!よっぽど暇な時に読む、井戸端の雑談話レベルの本。


    【内容まとめ】
    1.事故物件の告知義務は一般的には1人目のみ、2人目以降への告知義務は法的にないとのこと…
    2.子どもの命名は、「親である自分が個性を主張する千載一遇のチャンス」ではない!


    【引用】
    数々のインフラが整った今の時代、その気になれば、誰だって大抵の挑戦はできる。
    でもその割に、「色々な挑戦をして楽しんでいる人」は少ない?
    それは人生において一つの選択をした場合にどのような末路が待ち受けているかわからないから!

    本書は、そのような人生において色々な選択を行なった人を取材し、果たしてどうなったのか?を書いた本。


    p27~
    ・事故物件に住んだ人の末路

    事故物件掲載サイト「大島てる」
    昔は一つ一つ調べて書き込んでいたが、今は投稿制のサイトにした!
    大家や町の不動産屋が常にこのサイトをチェックしており、間違った掲載があったら直ちに問い合わせがある!


    ・事故物件の告知義務
    一般的には1人目のみ、2人目以降への告知義務は法的にないとのこと…


    ・事故物件には呪いではないカラクリが存在する可能性が高い
    人生や仕事で成功する上で必要な、「合理的思考」をトレーニングできる良い機会になる


    p39~
    キラキラネームな人の末路
    ・社会的モラルの低い親ではなく、ごく平凡な中流階層の親こそキラキラネームを付けたがる。
    自分はごく平凡な人生を送ってきたからこそ、子どもには明るい人生を送ってほしいと夢見る親が多い。
    しかし、その子どもはその名前に振り回されたりペナルティを背負ってしまい、往々にして奇抜な名前の子どもこそ「没個性的」な性格になるケースも多い…


    p47
    子どもの命名は、「親である自分が個性を主張する千載一遇のチャンス」ではない!
    名付けに関するこのような紛争はいつの時代にもあり、なんと鎌倉時代から!

    様々な意味で苦難が待つ。
    子どもの命名は慎重に…


    p52~
    ・孤独な人の末路
    自分で「独りの時間」を選択して生きている人は問題ない!
    むしろ1人になって得られるメリットも多いのでは?

    自分の内面と向き合って、しっかりと語り合える時間もまた必要!
    自分の内面と深く会話して得られるメリットが重要!!


    p57
    ・他人と群れる=孤独を恐れる
    他人と群れる事で心を麻痺させて楽になる。
    群れる数が多ければ多いほど、自分にその価値があると誤解する。

    人間は本来孤独であり、それぞれ自分の道を歩くしかない。

    群れるメリットは少ないのに、デメリットは多い
    ↑やや極論な気がする。
    所詮、人は1人では生きられない。
    他人の干渉が人を育て、成長させる。

    群れない事が良いのではない。
    依存しない事を意識して、コミュニティを大切にするのは当たり前の事だと思う。


    p66
    ・子どもを作らなかった人の末路
    子どもがいない事に対し、社会的差別を受けるどうこうの話なんてちゃんちゃらどうでも良いのではないか?
    確かに欲しいがいなくてもそれなりの人生を歩めるだろうし、そこを追求するなんて愚の骨頂だと思った。
    世間の声なんて放っておけよ、誰も自分たちにそれほど興味なんてないのだから。

  • このタイトルを見て期待するのは「宝くじで1億円以上当選した人がその後どうなったか、実際の当選者数人に取材しました」の内容。これはそういう本ではなく、最近よくある、タイトルだけで買わせようとする本。そればかりでなく、この本は宝くじとは全然関係ない「○○な人の末路」とした話がいくつも載っているのだが、実際に○○な人にきちんと取材したものはひとつもない、なんともお粗末な本。
    この本は日経ビジネスオンラインの連載を本にしたもので、その筋の話を知っている専門家に聞く的な内容。
    ワイシャツの下に何を着るか悩む人の末路はおもしろかった。賃貸派の末路については、家を借りるか買うかの話だが、これは専門家であっても見解が割れる話で、これはここで取材した専門家の意見でしかない。他はちょっと考えればわかる話か、どこかで聞いたような、目新しさのない話がほとんど。つまんねー。
    「宝くじで1億円以上当選した人がその後どうなったか、実際の当選者数人に取材しました」という内容の本なら読んでみたいよね。聞きやすい人に聞きました、な本なんか退屈。出版業界が斜陽になるのもやむなし。

  • ●●な人の末路、となっており自分の興味のある項目のみ読んでみた。
     
    1*宝くじ当選! 
    -家族間不和、急に富裕=危険(欲には際限ない)、仕事しない→やる気低下
    解決法・税理士やFPに相談、今の仕事を変えない
    →当たっても、当たらなくてもムダ

    2*事故物件
    事故物件公示サイト
    新聞で情報収集→投稿制(不動産屋、大家さんによるチェック)
    科学的にも欠陥あり

    3*子供をつくらない
    未来への貢献=仕事を通じて若い人を育てる、若い人に夢や希望を与える 
    「子供がいない」を楽しめば良し

    4*電車で「中ほど」まで進まない
    気が利かない-幼少期の経験、褒める意味の明確化、地域コミュニティの希薄化、過保護=チャンスの損失
    周囲が見えていない-集団スポーツ(5才~)
    奥に行く技術

    5*8時間以上寝る
    -睡眠時間=人それぞれ
    今の睡眠時間が自分に合っているか?

    6*身体が硬い
    真向法

  • タイトルに惹かれて買ったが、他の内容も面白かった。
    宝くじの末路は、ハッピーであってほしかった。
    夢がなくなるなと、思った。

  • 本全体の内容からこのタイトルはどうも違う気がするな。最初の方は、ある一つの道を行くとすると(そうなると)、こういう結果になりますよ、夢ばかりではないですよ、現実を見てくださいね的な内容でしたが、後半は、人のタイプというか習慣的なもの注意になり、同調圧力に流されるなといったもの。専門家の意見もありながらも、堅苦しくなく、さらりと読めました。なかなか興味深い章もあり。「ワイシャツのしたに何を着るか悩む人の末路」は面白かったな、男性は大変ね。全体的に雑学風でもあり、まあ、一つの意見として。ドラマ化されるらしいですね、面白おかしくなるのかな。

  • 様々な「末路」が描かれていますが、それぞれの「悲劇」が強調されているのではなく、「こうすれば生きやすいですよ」というメッセージが際立つ作品でした。
    各テーマにおける専門家とのインタビューが軸となり、章末には「解説」という形で振り返りも載っています。

    同調圧力の強い日本という国の現在を、どう生きていくのか。

    総じて言えることといえば、「他者の考えに合わせて自分のやりたいことを曲げるのではなく(無鉄砲に反発するのではなくて、ですが)、冷静に考えた上での信念を貫いて、誇りを持って生きることができるようにする」ということが大切なのだと思います。

    これから子育て、ということを考えると、賃貸か購入かという住宅の話題やキラキラネーム、子供の教育費破産や「グロい漫画」を読ませるかどうか、などのテーマは興味深く読むことができました。
    身の丈にあった生活と、過激に子供を抑圧しない(グロい漫画を読むことは自然な発達なので、それを現実世界で再現しないように子どもと触れ合うことが大切)など、心に留めておきたいものです。

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著者プロフィール

昭和40年8月5日、東京都葛飾区に生まれる。葛飾区立鎌倉小学校、葛飾区立奥戸中学校卒業、東京学館高校に入るもバイク事故で中退。地元の先輩に連れられて、地元の右翼団体に出入りするようになる。野村秋介先生と鈴木邦男氏との対談『反共右翼からの脱却―われわれは現体制の手先ではない』を読んで感銘を受け、一水会勉強会に参加するようになり、新右翼運動に加わる。平成 7年に維新政党・新風に入党。平成19年、第21回参議院議員通常選挙に東京都選挙区から出馬し 落選。新風では広報委員長、事務局長、幹事長を経て平成22年に党代表に選出される。平成24年6月、韓国ソウルの日本大使館前にある慰安婦像に「竹島の碑」を縛りつけ、韓国から入国禁止措置を受け、韓国検察から起訴され指名手配を受ける。第23回参議院議員通常選挙、第24回参議院議員通常選挙に東京都選挙区から出馬し落選。平成29年11月、葛飾区議会議員選挙に当選。12月、東京都本部を日本国民党に改称し代表となる。

「2022年 『指名手配議員』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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