- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784822239091
作品紹介・あらすじ
「サーバーは触らないでください」「ユーザーによりデータが入力される」――ソフトウエア開発や運用の現場でよく見られる文章ですが、いずれも問題点があります。どこを修正すべきか、分かりますか?
ソフトウエアの設計、開発、テスト、運用。これらをスムーズにこなす上で、文章作成のスキルは欠かせません。分かりにくい文章は理解するのに手間が掛かり、プロジェクトの進捗を妨げます。設計書や仕様書に誤解を招く文章が含まれていた場合は、大規模なトラブルにつながる危険もあります。
本書では、ITにかかわる人なら誰にでも必要な文書作成作法を解説します。助詞の使い方、接続詞の選び方、句読点の入れ方などを工夫するだけで、文章は簡潔に、分かりやすくなります。
文章を書くだけでなく、他人の文章をレビューするときに気を付けるべきポイントも解説しています。文章力の低い部下の指導法に悩んでいる上司の方にもお薦めの一冊です。
後半には、理解度をチェックできる50問のテストも収録しています。仕事の現場でありがちな文章を題材に、どこを修正すべきか考える問題です。冒頭に挙げた文章は、その一部です。何が問題で、どう直せばよいのか。本書で是非ご確認ください。
感想・レビュー・書評
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分かりやすい文章を書くのにトレーニングが必要。ちゃんと勉強しよう。
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システム開発に限らず、文章が他者に伝わりやすいかどうかは仕事上の生産性に大きく影響します。
自分の経験上、特にITエンジニアが書く文章には分かりづらいものが多いと感じます。例えば、主語が無い、受動的な表現が多い、二重否定 等々・・・
これは単に文章テクニックの巧拙や語彙の豊富さだけではなく、「自分のアウトプットを他の人が使って仕事をする」という仕事の原点ともいうべき意識の部分も大きいと思います。
本書では、システム開発において文章を書く際の注意点を、日本語という言語の特徴を踏まえた上で示しています。
全体的にやや理屈っぽい印象は否定できませんが、本書で書かれている内容を「ちょっとしたコツ」として頭の片隅に入れておくだけでも、だいぶ効果が出るのではないでしょうか。
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