- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784822239299
作品紹介・あらすじ
ロボットミドルウエア「ROS」を
実機のRaspberry Piロボットで使う知識とワザ
Raspberry Piを搭載した車輪型ロボットを題材に、Linuxで動くロボットのプログラミングについて扱った本です。業界標準となったロボット用ミドルウエア「ROS」(ロス)を中心に、その技術全体を、実際にロボット「Raspberry Pi Mouse」(アールティ製)を動かしながら経験できるようにしました。
ROSのセットアップと活用はもちろん、「技術の総合格闘家」であるロボットの開発者、研究者が押さえておきたい技術や知識を網羅しています。具体的には、デバイスドライバの書き方、Linuxシステムの扱い方、Webサーバーとの連携、GitHubの使い方、ライセンスの選択、基本的なテスト方法などを取り上げました。
さらに、USBカメラを使った顔認識、音声認識ソフトを使った音声制御、スマートフォンなどのWebブラウザーから操作できるWebアプリの作成、測域センサを使った地図の生成に取り組みます。
ROSを実機で動かすための知識とワザを凝縮した本です。
感想・レビュー・書評
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# 書評☆3 Raspberry Piで学ぶ ROSロボット入門 | Raspberry Pi Mouseを使ったロボット作成入門
## 概要
Raspberry Piを搭載したロボット (アールティ社のRaspberry Pi Mouse: ラズパイマウス) を題材に,Linuxで動くロボットのプログラミングを解説している。
日経Linux 2015年6月-11月号での連載と2016年1月-9月号の連載を大幅にROS化して再構築したものとなっている。
まず,書名にROSとある。これは*Robot Operation System*のことだ。Real-time OSを期待していたので,若干肩透かしを食らってしまった。
内容としては,ラズパイマウスをプログラミングで動かす方法を解説している。特徴は,導入部分でGitHubによるコード管理,やTravisCIによる自動テスト,ウェブアプリを作ってのスマホからの操作など,幅広い内容を扱っているところだ。
ただし,全体的に高度な内容を扱っており,ロボット開発に対する高い興味がなければ,難しいと感じた。まず,ラズパイマウス自体が約5万円であり,比較的高価だ。そして,プログラミングはPythonをメインに扱っている。
大学の教材として活用されることを意識しており,全13章で1章1コマ+書籍外の内容2コマで大学講義の15回の授業を念頭においているとのこと。
個人的には,合間に書かれているOSS界隈の話が面白かった。
## 結論
Raspberry Pi Mouseを使ったロボット開発の入門を指南している。全体的に,難易度やハードルが高めだったので,ロボット開発に対する高い意欲のある人にとっては,よい本だと思う。そうでなければ,ついていくのが厳しいと感じた。
パーマリンク: <https://senooken.jp/blog/2018/09/07/>詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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