- Amazon.co.jp ・本 (462ページ)
- / ISBN・EAN: 9784822241131
作品紹介・あらすじ
北米1400店舗のコーヒーショップチェーン。徹底した社員本位の経営が時代を切り開く。
感想・レビュー・書評
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20年も前に出版された本だが、感動した。著者のシュルツ氏は、今年6月まで30年以上もスターバックスを経営した。彼は低所得者用のアパートで育ったが、仕事でシアトルを訪ねた時に出会ったスターバックスに心を奪われ、自分を売り込み、雇ってもらった。当時、スターバックスはシアトルに店舗ほどの小さいビジネスだったが、イタリアで飲まれているエスプレッソをアメリカに初めて紹介した。スターバックスで働いた後独立して自分のコーヒーショップを出し、その後その会社がスターバックスを買収した。会社の経営や資金調達の経験が無かった著者は、様々な苦労をするが、彼同様に香り豊かなコーヒーに魅せられた同僚たちがサポートしてくれた。
シュルツ氏のアメリカ人的な前向きさと情熱がまぶしい。こんな会社で働きたいと強く思った。著者は、従業員をパートナーと呼び、福利厚生や慈善活動も充実させながら、会社をどんどん拡大していった。品質には妥協しなかったが、細かなところに目が届かなくなり、批判もされる。株式は上場され、仲間たちと会社を発展させていく。
シュルツ氏はユダヤ人で、さすがにユダヤ人は商才に長けているなと感じた。社長を退いた今、アメリカ大統領選に立候補することを検討しているそうだ。私が初めてスターバックスのコーヒーを飲んだのは1994年の夏、サンディエゴでである。今は、日本の実家の近くにすら店舗がある。この本を読んだら、どうしてもスターバックスのコーヒー、しかもエスプレッソドリンクが飲みたくなり、仕事の前に店に立ち寄って、雰囲気を楽しんだ。贅沢なひと時を味わえた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
身近なスターバックスが世界企業になるまでの道のり。
ハワードシュルツカッコ良すぎる。
「私の成功は能力と幸運の賜物であると同時に、忍耐と努力の結果でもあるのだ。どんなことにも意欲的に取り組んだ。自分に責任を持ち、どんな人からも学ぼうとした。チャンスは絶対に逃さず、一歩一歩着実に成功への道を切り開いてきたのだ。」 -
スタバでコーヒーが飲みたくなる本。
スタバジャパンCEO水口さんがスタバに入社しようと思うきっかけになった本と紹介されていたため読んでみようと思った。
正直私はコーヒーの味はたいしてわからないし、コンビニコーヒーやインスタントコーヒーでも十分な人間である。
スタバにたいしても思い入れはなく、高い混んでいる、だから滅多に行かない。
本書を通してコーヒーへのこだわり、顧客視点、パートナー(従業員)の扱い、などは日本のスタバにもそのまま受け継がれているのだと理解できた。
そもそも水口さんのインタビューに感銘を受けたので、この本を読んだ。
読了後、スタバに。
店員の対応は素晴らしい。
しかし、店舗を選ばないとのんびりコーヒーを味わうということは難しい。 -
「最もやりがいを感じるのは、才能に恵まれた人が、苦難を乗り越えて、会社と共に成長する姿を目にする時」
「人々と共に獲得する成功ほど嬉しいものはない」
あと、1店舗で客が混雑しているからそのニーズに応えるためにもう一店舗増やすと、一店舗あたりの売り上げが落ちて、株価が落ちるというところに、株価だけでは判断し得ないものがあること
仕事ができる人は同時にデザイン、スタイリッシュさにもこだわりがあるということに対して
確かに、ビジネスメールも仕事ができるほどスタイリッシュ(フォント・フォーマットがきれい)という共通点があるなと思った
(ビジネスメールのフォーマットだけでも相手に評価される怖さ) -
スターバックスを回収したハワードシュルツの物語。一つ一つの章のメッセージが濃かった。膨大なる裏づけをもとに章立てされているイメージ。
確かにきれいごととしてまとめられていると思われてしまうかも(アメリカンドリームすぎると)しれないけれども、あれだけの経験から言葉を紡ぎだせるのはすごいと思った。素直に羨ましい。 -
スタバはMacBookAir広げてドヤ顔するところだと思っていたが、コーヒーにこだわりのある店だと知った。
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The Profitの課題図書になっていたのが読むきっかけでした。
はじめは自伝かと思ってみていましたが、それとは全く異なる内容です。
ハワードの体験し、または体現してきた、従業員と会社の関係、資本(投資・株)に対する考え方、企業の生命線、スターバックスの真の価値の表現方法、など起業から事業運営、事業拡大と多岐に渡って書かれているので思想については参考になりました。特に外部からのその道のプロ(経験者)の登用を積極的に行い事業をスムースに拡大して言った点は印象深かったです。 -
題名の通り、シアトルのコーヒー豆小売店があのスタバに成長して行くお話。著者=スタバCEOの「創業時から変わらないビジョンと信念」と「顧客の要望や会社の成長に合わせての変化」が大事だというメッセージが一貫して込められている。あと著者のハワード氏は、主体性を確立し、ミッションステートメントを重視し、顧客や提携相手とは常に win-winを目指して相乗効果を高めようとしている。7つの習慣を実践出来ているなと思った。
まあそんなことより、この本読んでスタバをよりじっくり味わって飲めるようになったのが自分としては嬉しいかな。 -
・私の個人的な体験からすれば,生い立ちが貧しければ貧しいほど想像力を働かせて,あらゆることが可能な世界を夢想するようになるのだと思う.(貪欲)
・親にしろ企業家にしろ自分の子どもが誕生したその日から,無意識のうちに自分の信念を子どもに植え付けようとしているのだ.いったん子どもや社員が価値観を吸収してしまったら,それを変えるのは用意ではない.
・指導者に最も必要なのは,自分自身が不安を感じているときに人々を鼓舞し,自信を与えられる能力だということを,私はますます確信するようになった. -
この本はミステイクで出会った本。
上司にスターバックスの本を薦められて読もうと思ったが、
父が借りてきたのは「これ」だった。
なんや、これ。
で始まった本だが、読み始めたら止まらなかった。
500ページ近くあり、久々にパワーがかかった。
けれど、そこには優しく、力強い、著者の姿があった。
本からコーヒーの香りを感じる気がした。
「目標を持ち、それを実現すると覚悟を決める。」
この覚悟を持つかどうかで、
人は分かれ道に立つのだと思う。
覚悟を持ってしまえば、そのために考え、動くことができるだろう。
しかし、覚悟を持たなければ、人は無意識のうちに言い訳やら理由をつけ
少し甘えたり、少し妥協したりしてしまうのかもしれない。
藤田さんの本も並行して読んでいたこともあり、
2人の経営者の姿がリンクした。
大切にしていること、進む道は大きく見れば違うかもしれないが、
その人自身の姿、気持ちの部分はかぶって見えた。
あとは大志だけだ。
私の大志は何だろう。
最後に…スターバックスというお店がもっと好きになりました。
小幡照雄の作品





