中国の蝉は何と鳴く?言葉の先生、北京へゆく

著者 :
  • 日経BP
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822244231

感想・レビュー・書評

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  • ◆きっかけ
    図書館でそのタイトルが目に入ってきて
    ◆感想
    自分の専門を中国で講義する。やる気いっぱいの学生たちや、李さんはじめ同僚の先生方との生き生きとしたやり取り。いつか自分もそんなことができたなら何て素敵だろう。
    文革で農村での労働を強いられる中でも夜な夜な寝る間を惜しんで勉強を続けたという、SMCの北京支社社長となった趙さんの「努力しなければ、何も生まれない」という言葉は、重みがあった。2017/2/28

  • 中国に派遣された日本語のプロのエッセイ
    表題にもなっている擬音語の章をレポートのために読みたくて借りてきたんだけど、後ろの方の中国滞在エッセイ面白かったなー
    日本語教師も選択肢のひとつって、思い出せた

  • 国文学の大学教授が、北京日本学研究センター(建物は北京外国語大学の敷地内)に派遣され、140日間にわたって日本の古典文学や日本語について教えました。本書は、言葉の先生が学生やスタッフとの交流を通じて感じた「中国」を綴った楽しいエッセイ集です。

    教師に指摘されても自分の間違いを認めず自説を主張するとか、他人の著作からの引用を自分の意見として書いたり発表したりする(著作権や知的所有権についての意識の欠如)などという、日本人が抱くステレオタイプな中国人そのもののエピソードも出てきますが、著者の中国を見る目は総じて暖かく、知的向上心に富む生徒への敬意と親愛の情が行間に流れています。

    書名は「日本人の好む擬音語・擬態語」と題する講演を行なったときの体験を綴った、本書収録一編のタイトルから取られています。

  • 2007.10.26.読了。

  • 著者が半年間中国で生活した実体験を書いたエッセイ。
    非常に興味深く面白い内容。
    実際に中国で生活した人ならより楽しめるのではないでしょうか

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著者プロフィール

一九四三年生まれ。お茶の水女子大学卒業。東京大学大学院修士課程修了。文学博士。埼玉大学名誉教授。文化功労者。古典語から現代語までの日本語の歴史を研究。特に『犬は「びよ」と鳴いていた』(光文社)、『ちんちん千鳥のなく声は』(大修館書店)など、擬音語・擬態語の歴史的研究は、高く評価されている。論文「源氏物語の比喩表現と作者(上)(下)」で日本古典文学会賞、『平安文学の文体の研究』(明治書院)で金田一京助博士記念賞、『日本語の歴史』(岩波書店)で日本エッセイスト・クラブ賞受賞。また、「日本語に関する独創的な研究」が評価され、二〇二二年に日本学賞を受賞。二〇〇八年紫綬褒章、二〇一六年瑞宝中綬章を受章。

「2023年 『日本語が消滅する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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