- Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
- / ISBN・EAN: 9784822244873
作品紹介・あらすじ
世界で最も注目される企業Googleとそのライバルたちは、ビジネスのルールを、メディアを、我々の文化を、どのように書き換えてしまったのか。
感想・レビュー・書評
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ワイアード創刊者でもある著者はインターネット関連ベンチャーに詳しくグーグルの創設者たちとも親交があつい、そんな彼が取材した初のビジネスノンフィクションです。やはり彼らの物語は現代の「神話」です。
筆者のことはこの本を読むまで知りませんでしたが、あの「ワイアード」の創刊者だったのですね。そんな筆者がつづるグーグルの舞台裏の物語です。今やこの会社の創業話はあまりにも有名で、僕がここでどうこう語るべきものではないのかもしれませんが、当時、スタンフォード大学の博士課程に身をおいていた二人の若者、ラリー・ペイジとサーゲイ・ブリンの二人が検索エンジンに未来を見出し、驚異的なスピードでインターネットの世界にひとつの「生態系」を作り出していくという物語は、ある意味では現代の「神話」とも言うべき出来事なのでしょう。
ここではウォール街の慣習を片っ端から無視して話題になったIPOの経緯や、巨大データベースであるインターネットと検索エンジンの関係。さらには中国をはじめとする(後に撤退)それらに対する政府の規制の可能性、さらに画現在もいまだ問題の火種をくすぶり続けるプライバシーの問題など、今読んでも示唆に富んだ内容で、巨人となり、ネット社会にその大きな足跡を残すグーグルの「一部分」が垣間見える著作です。
いまだにこの「モンスター」がどこへ行き着くかは僕らにとって、またグーグル自身にもわかってはいないと思いますが、今やあたり前となった「ググる」という言葉に代表される「検索」という行為。その将来を見据えるためにも読んで置いて損はないかと思っております。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
マーケティングギョーカイ方面でちょっと話題になった本。
主にグーグルの周辺をベースに、サーチ(検索)の未来を考える。
なんか、昭和初年の文人が携帯電話の啓蒙書を読んでいるような気がした。錆びてるなぁ。というかトシとったのかなぁ^^;>オレ。よくわからんです。
検索サービスは、まずWeb情報の収集から始まる。
膨大なWebサイトのインデックスを作る作業である。
グーグルは検索サービスの前に、まずこの膨大なデータベースを所有することになる。
ここに可能性と問題が潜んでいる。
可能性の方は簡単だ。インデックスとそれを処理するアルゴリズム(ノウハウと言ってもいい)は、クライアントにとって魅力的な広告媒体を提供することになり、巨万の富を生んだ。gメールやデスクトップ検索などのサービス展開によって、さらにWebの向こうに眠る個人情報へのアクセスの道を開いた。ネットに繋がる(あるいは、繋がっていない)あらゆる情報へのアクセス。
末は人類の叡智への玄関か、明日への扉なのか…。
問題は。
卑近な部分では、個人情報や著作権にデリケートな情報のインデックス化は訴訟の畑だし、gメールやデスクトップ検索などの新サービスは情報漏洩の温床である。
深遠な部分では、「すべてをインデックス化する」が持つ意味である。こうした本は、限りない未来を夢見がちだ。いわく、蓄積された膨大な情報が有機的に結びつけられ、どんな質問をしても欲しい「検索結果」がすべて得られるようになる…まるでHAL9000に尋ねた時のように? 果たしてそんな未来が可能だろうか?
ま、よくわからないのでこの辺で。 -
ワイヤード・ベスト5:『WIRED』創刊にかかわり、ITビジネスの内情にも通じた筆者が、グーグルの表裏を豊富な逸話とともに描きだす。検索エンジンをめぐる産業、技術興亡史としても有用。
※ワイヤード文化7位
◆ユーザーからのコメント
ウェブ世界は、データベースと検索。この「法則」がなぜ、どうやってサーチされたのか/これは懐かしいな。似たところだと『検索エンジン戦争』も面白かった
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【要約】
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【ノート】
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コンピュータ上での検索技術の誕生からグーグルの成長を追ったもの。
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グーグル前の検索、グーグルの検索、サーチエコノミーといわれる巨大市場についての可能性、危険性について書かれている。
グーグルの創業や成功までの敬意を書いているのかと思っていたが違う。サーチという手段を通して経済が代わっていくということが示される。 -
googleの歴史も書かれているが、"検索"をメインとして書かれている本。とても面白かったです。オススメ!
検索に関してここまで考えたことがなく、ただわからない事や探したいものを打ち込むだけだったのですが、アドセンスとかアドワーズとかの検索から始まるビジネス、そもそも検索することで何が導かれるのか、など考えさせられたし興味深い内容でした。
ビジネス話としては、昨今注目の会社"リブセンス"の事とか少し考えてしまいました。とにかく知らない事が多すぎるのでもっと勉強したいと思いました。
2006年の本なので、それ以降のGoogle、検索に関する本も読みたい、と強く感じました。 -
素直に面白かった。
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最初に読んだ時は、アドワーズやアドセンスの意味が分からなくて約半分で挫折。数年後にもう一度トライした時には、すんなり読めた。
グーグルのように、尖ったカレッジロックなノリの企業が世界を進化させるなんて痛快。アメリカって凄い。 -
検索とプライバシーの章が面白かった。