頭のよい子が育つ家

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  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822245214

感想・レビュー・書評

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  • 将来、子どもの部屋を用意しないといけないなぁ~
    この考えは少し変わった。

    小学生?中学生?
    のお子さんがいらっしゃるご家庭。
    この本読んでみてください。
    家庭内を吹き抜ける風ががらりと変わるような気がしますよ!

    この本を読んで早速、書斎で仕事をする自分、リビングで仕事をする自分、比べてみたが確かに違った。

    「頭のよい子が育つ家」とは、わが子を有名中学校に合格させることを「目的」として実現できる「家」ではありません。「頭の良い子が育つ家」とは、家族のコミュニケーションが上手にとれる「家」のことです。

    子どもの勉強に向いている場所とは、誰にも邪魔されない隔絶された空間ではなく、家族の気配が常に感じられ、それであるがゆえに安心して勉強できる空間だったのです。

  • なかなか読み応えがあり、読んでいて面白かった!

    とにかく、家族でのコミュニケーションがとても大事だと分かった。
    自分も勉強するときは自分の部屋ではなく、リビングでしていた。
    リビングで勉強をしている子の受験の合格率が高いと、何かの本で読んだことがあったが、その理由が分かった気がする。

    大切なのは、自分の考える力、そして、それを人に伝えるコミュニケーション能力であり、それらは日常生活の中で養われるわけです。その日常生活で養われた力を試しているのが、まさに入学試験。
    リビングで勉強していると自然とコミュニケーションが生まれる。
    学習していることを、お母さんやお父さんに伝える機会が自然と生まれる空間がとても良いのだと分かった。

    また、コミュニケーションには、話すと言う事だけではなく、書くと言うこともコミュニケーション手段の1つ。
    話すことが難しい家庭は、ぜひ書くということを使ってコミュニケーションを取るのもよいのかもしれない。

    そして、子ども部屋が孤立しないように。
    部屋の扉は基本的に空けておくなど、人の気配を常に感じれるようにするのも大切だと思った。

  • 2007年1月11日
    私は反早期教育派なので、こういう本のタイトルを見ると、思わず引いてしまうのですが、友人が「この本おもしろいよ」と貸してくれました。その友人も、あんまり教育ママタイプじゃなさそうなんだけどなー。

    読んでみて、納得。この本は、「何が何でも有名中学に合格するのよ!」と意気込む教育ママと、頭に「合格」ハチマキをして、お正月も返上で塾に泊り込み合宿をする、牛乳瓶の底メガネをかけたガリ勉ちゃんの家庭(私のステレオタイプな思い込み)とは、まったく正反対の家について、書かれています。

    著者は、「家族がわきあいあいとコミュニケーションをとっている家、お友達や近所の人や親戚が気軽に上がり、いっしょにお茶をしたり、世間話をしたり、ときにはご飯を食べたりするような、肩の力の抜けたおもてなしができるような家」を理想としていました。サザエさん一家や、「ALWAYS三丁目の夕日」に見られるような、「狭いながらも楽しい我が家」です。

    そこで、その正反対の事例を研究しようとしました。きっと有名私立中学に合格した子どもがいるような家は、理想と正反対だろうという仮説を立てて、調査を始めます。

    ところが、、、そこで著者が目の当たりにしたのは、「理想」とする家にとても近い、ほんわかしたあったかい家庭だったのです。

    マスコミの影響か(?)、有名私立中学受験というと、目を三角に吊り上げた教育ママ、「絶対合格!」という張り紙とハチマキ、子ども部屋に閉じこもって独り勉強する子ども、張り詰めた雰囲気、という悪いイメージがありますが、、、著者が取材した「有名中学合格者」の家は、むしろ普通の家庭以上に、家族のコミュニケーションがあり、よくしゃべり、よく食べ、よく遊び、よく勉強する、そんな、明るい家庭だったのです。

    私は、子どもを有名中学に行かせたいとは思わないけれど、あったかい家族にはしたい。

    この本を読んで、私も実行しようと思ったことは、

    1.子どもと文通や交換日記をする
    2.子どもも私も、リビングやいろんなところで勉強をする。
    3.家のいろんなところに本置き場をつくり、子どもの本と大人の本を一緒に並べる
    4.子どもの絵や工作の作品を壁や棚にいっぱい飾る
    5.落書きコーナーをもっと活用しよう(大きいホワイトボードコーナーがあるのです)
    6.子どもの学校の宿題を家族みんなで考える。(クイズ形式)

  • タイトルは頭のよい子と書かれていて、内容も中学受験に合格した子達のことが中心。
    家の間取りと暮らし方について、どんな家でも、
    家族とコミュニケーションをとっている家庭は明るく、
    受験にも合格するという流れで書かれていた。
    受験という点にこだわる必要はないと思うが、
    コミュニケーションが大切という点は参考になった、

  • ●著者が有名中学に合格した子供達の家づくりを取材
    ●多くの子供が子供部屋で勉強せず、リビングで勉強している
    ●家族とのコミュニケーションが取れている
    ●例えば、リビングの卓球台でそれぞれが自分の活動をする
    ●コンストラクショニズム理論=3X=expression(表現),exchange(共有),explore(探求)が教育に必要
    ●子供部屋を孤立させない=ドア開けっ放し、ガラスやアクリルなどで見えるようにする
    ●家中を勉強スペースにする=勉強部屋に追い立てない、いろんなとこに机を用意してあげる、移動式机を用意する
    ●メッセージを共有できる空間にする=メッセージボード、本棚を家族で共有、各本におすすめのメッセージを付箋で貼り付ける、文通ボックスなど
    ●お母さんのスペースを贅沢に=子供はお母さんとの時間が長い。お母さんが素敵に家事をできる空間づくりを。
    ●父親の背中をみせる。=仕事の一部をみせる、父親と机を並べる
    ●ギャラリー空間を設ける=写真、お絵かきなど思い出飾る

  • 頭の良い子が育つ家として共通して言えるのが、「家族の団らん、コミュニケーション」のようです。
    コミュニケーション=対話の取り方として単に話すだけでなく、書くことも効果あり。

    中学入試の出題傾向は、暗記問題重視から記述問題へ。考える力。説明する能力が必要。

  • 中学受験経験した私自身があの頃、本当はこうしたかった。という内容が書いてあった。

    私も誰かの気配がする場所、リビングなどで、勉強したかったけれど、
    親に「勉強は自分の部屋で、静かな所でやるもの!」と
    部屋に押し込められていたんですよね。

    自分のやりたい勉強法でよかったんだろうなぁ。と
    子供を持つ親になった今、再確認できた。

  • 話の幹は、子供は子供部屋に閉じ込めずにオープンな環境で育てた方が良いということだったと思う。同じ事が色々な角度、事例で書かれているようで冗長に感じた。有名中学に受かった人の事例がいくつも載っていたが、内容や合格校はプライバシー保護のためにシャッフルしてあるとかなんとかで、それじゃリアリティーないんじゃないの?と思ったり思わなかったり。

  • 有名校に受かった子どもの住む家の例を挙げて、頭のよい子が育つ条件について述べている。

    最後まで読むと、タイトルと矛盾しているような気はするが、まずは子どもを取り巻く住環境(街)から考え、そのあとノマド式住宅を推奨している。

  • 家作りの間取りの研究の一環として購入。

    「頭の良い子」というタイトルと、冒頭が有名中学受験の話だったのでどうかな・・・と半信半疑だったものの、受験のためではなく、頭の良い子を育てる家で育った子が、結果として受験でも良い成績を残せたにすぎないという点に好感が持てる。

    家の間取りについては似たような本をこの夏休みに色々読んできたけど、結局のところ「家族間のコミュニケーションを生み出すにはどうすればよいのか」といった命題がほとんどで、その答えの方向性も固まりつつある。

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