- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784822246129
感想・レビュー・書評
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何はともあれ売ってなんぼ、ではなく継続的に成果を上げるには営業知識の習得――それも組織レベルでの――が必要と説く。
本書前半は著者が営業の現場及びコンサルティングで得た実践営業の知識が開陳されている。
「2人称の営業」「営業頻度の重要性」「客先組織に深く食い込む」など、非常に有益と思われる考え方が詰まっており、参考になる部分が多かった。
かわって後半は、組織全体が優秀な営業マンを育てるために、如何に営業知識を共有化する仕組みを作るかについて書いてある。
曰く「営業バイブル」なる社の過去の営業知識を集約したものを作成して教育・研修に使う、ということなのだが、こちらはどうも理想が先行した頭でっかちなコンセプトのような気がした。
確かにもしそんな書物があれば大層役に立つと思うのだが、果たして作り上げあげられるのか疑問になる難易度の高さ。
特に、知識の羅列ではなく読んでもらえるような面白い文章でなければならない、との条件はあまりにハードルが高いように思う。
本書で紹介されている事例ですら実はまだバイブルは未完成なんだと。
本当に完成させられるのか?
若干理論が先行する部分があるも、その方向性は明快だし、営業知識のカテゴリ分けなんかは、日々自分が修得する様々な情報の棚卸をする際の指針にもなる。
全体的には良書だったように思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
お客さまは月、直接推察・間接推察など売れるためのポイントを的確に指摘。
ただ、ファーストアタックの重要性を示すもう少し具体的な説明や、営業バイブルの内容説明、作り方のコツなどが薄かった。