- Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
- / ISBN・EAN: 9784822247522
作品紹介・あらすじ
本書では、日経の「景気指標」面にどんな指標が掲載されていて、それぞれの指標が何を意味しているのか、どのように関連しているのかといったことを、できるだけ分かりやすく紹介する。
感想・レビュー・書評
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良書。日経新聞の数字を根気よく追ってけば、経済のことが色々分かるというコンセプト。難しいことは書いておらず、非常に参考になる。やる気さえあれば、だれでも簡単に続けられる。
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日経新聞の読み方としては画期的な名著。
日経新聞の数字に焦点を当てて、経済の本質を指標などから推定していくところは非常にわかりやすくよかったと思う。
基礎トレーニングを経た後に、日本国内編として
①GDP、②企業活動、③業種別の動向(半導体、鉄鋼、ゼネコンなど)、④雇用、⑤物価、⑥金融、を各章でみる。
海外編として
①超大国アメリカ、②ヨーロッパ経済、③アジア経済、④商品相場(現物、先物)を押さえる
パート2 実践トレーニング編では、
①「100年に一度の経済危機」と過去の比較、
②景気底入れの兆しを探す、
③中国は世界経済の機関車か
を考えて10指標(国内、海外)がある。
なかなか面白い本だったと思う。 -
景気を占う上で重要な各種指標を丁寧に解説してくれます。日常生活で触れるたびに定義に戻って定着させて行きたい。
以下、Kindleでマーカーした箇所です。
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・実は、GDPという付加価値のかなりの部分を占めているのは、人件費で、大ざっぱに言うならば、 GDPの増加は、私たちの給料の総額が増える ことを意味します。
・GDPを支える民需、政府支出、貿易収支のうち、一番ウェイトが大きい要素が民需です。なかでも重要なのが「家計の支出」で、GDPの55%強を支えている。
・企業の設備投資はGDPの15%程度を占めるので、家計の支出とともに景気に大きな影響を与える。
・機械受注は、企業が設備投資のための機械を発注する段階をとらえるので、実際の設備投資の先行きを占う指標(先行指標)とされています。
・民需(家計の支出と企業の投資)が落ち込んでいて、貿易も振るわないという状況になると、GDPを支えるには公共セクター、つまり政府支出を増やすしかありません。 日経の景気指標欄で、政府支出の動向が読み取れるのは、「公共工事請負金額」です。
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2021/07/14
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景気指標のポイントが分かりやすく解説されていた。月曜の日経の見方が変わった。繰り返し読みたい。
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小宮先生お得意の日経新聞月曜の経済指標の読み方を、解説した内容です。,指標自体の推移、指標間の関連付けなど、数字の読み方が余すところなく書かれています。,,図書館で借りましたが、購入してハンドブック的に使用したくなる1冊ですね。
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月曜日経の「景気指標」の読み方。
統計情報の間に関係性を見出して、自分で経済を読み解く。月曜の新聞は、ニュースが少ないので、あまり注目していなかったが、この本によって、月曜が楽しみになる。
指標の定義も、知らなかったことが多く、ためになる。
ビジネスマンとして、差をつけるにはもってこいの情報だと思います。 -
2018/7/7
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日経新聞の月曜朝刊に掲載される「景気指標」。そこにはどんな指標が掲載されていて、それぞれの指標が何を意味しているのか。長年景気指標を見続けてきた、経営コンサルタントの小宮一慶氏がわかりやすく紹介する。
パート1 基礎トレーニング編
テーマ1 GDPを読み解く
テーマ2 企業活動を見る
テーマ3 業種別の動向を押さえる
テーマ4 雇用を見る
テーマ5 物価を見る
テーマ6 金融の動向を見る
テーマ7 市場の動きを押さえる
テーマ8 超大国アメリカの景気を見る
テーマ9 ヨーロッパ経済を見る
テーマ10 アジア経済を見る
テーマ11 商品相場を押さえる
パート2 実践トレーニング編
その1 「100年に一度の経済危機」を過去と比べてみる
その2 景気底入れの兆しを探す
その3 中国は世界経済の機関車になれるか
絶対に押さえておきたい10指標
国内編