- Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
- / ISBN・EAN: 9784822248178
感想・レビュー・書評
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うぬぼれて、めたらやったら手を出して、悪いサインや前兆はなかったことにして、一発逆転ねらったら、最後はお金がなくなる。
本書では悪くなった会社はなぜ悪くなったのか、どう悪くなっていったのかを調べたもの。前書2冊に上げられたスッゴイ会社(ビジョナリーカンパニー)のなかでも執筆後に悪化した会社があり本書にも載っている。
会社は現金(キャッシュ)が大事で現金がないと何もできなくなるとのこと。
会社経営ってギャンブルに似ている気がします。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ。学びが極めて多い書籍です。
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「奢れるものは久しからず」と言う言葉を思い出しました。
かって偉大な企業と呼ばれたメルクやモトローラ、サーキットシティと言った企業がその地位から転落、または消滅する。その背景には、成功のために他者から学ぼうという気持ちが亡くなったり、理念なき事業拡大があったり、その結果、本業が立ち行かなくなり、一発逆転の追求を目指そうとする。それがくじけた時、更なる転落により汎用な企業になるか消滅するかと言う過程を5つのプロセスで解説しています。
一番納得したことは、企業にとって最も必要なのは現金キャッシュであると言う事。現金がなければ給料も払えないければ、事業も継続できない。次の選択肢の幅も狭まる。
アメリカは移り変わりが激しいと思う一方で、日本ではこれほどの新陳代謝は見られないのではないでしょうか。雇用が流動化したアメリカと固定化した日本の違いもあり、アメリカはそれだけ起業がしやすいのでしょう。小さな企業でも大企業と互角に渡れる下地があり、アマゾンやグーグル、FACEBOOKなどの企業が次々に生まれる姿を見ると、アメリカはそういう部分では公平だなと感じます。 -
企業が衰退へ向かった実例をあげ理論化したもの。
多少迷いのある理論だが、
起死回生を狙って、大きく本流から外して倒産した例は納得いく。
HPも計測器メーカーと思っていたら、いつのまにかPCメーカーになり、
made in Tokyo=昭島市 が売りになるとは、
初期段階では想像もできなかったことだろう。
本当にその戦略が正しくて利益が出ているのか、たまたまなのか、
結果がうまく行っているときには気づきにくい。
4段階あたりから、持ち直すストーリーが明確に描かれていれば・・・ -
TGLP
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閲覧室 335.253||コリ||3
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【本71】ビジョナリーカンパニーシリーズ3作目。やはりこのシリーズは勉強になることが多い。4に期待。
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シリーズ第3弾。
本シリーズの特徴は、良いモデルケースと悪いモデルケースを徹底的に洗い出して、要点を抽出するアプローチを取っているところです。
今回は「どういう企業がどういう手順で衰退していくか」というところにフォーカスを当てています。
今までとは逆の視点で書いているわけです。
1・2が名著だったので期待していたのですが、本作は駄作でした。
いつも通り独特のアプローチを取ったのかもしれませんが、結論が平凡すぎて、感覚との乖離がありませんでした。
「意外な結論がなかったものの調査しちゃったから本にしてしまえ」という感じです。