ビジョナリー・カンパニー3 衰退の五段階

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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822248178

感想・レビュー・書評

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  • うぬぼれて、めたらやったら手を出して、悪いサインや前兆はなかったことにして、一発逆転ねらったら、最後はお金がなくなる。
    本書では悪くなった会社はなぜ悪くなったのか、どう悪くなっていったのかを調べたもの。前書2冊に上げられたスッゴイ会社(ビジョナリーカンパニー)のなかでも執筆後に悪化した会社があり本書にも載っている。
    会社は現金(キャッシュ)が大事で現金がないと何もできなくなるとのこと。
    会社経営ってギャンブルに似ている気がします。

  • 衰退の5段階のパターンを知る事で、自分の企業、自分の価値観、どういう状況かを判断する基準ができる。他社の歴史から多くの知恵を貰った気がする。

    -引用-
    優れた企業指導者は好奇心旺盛な科学者のように、自分の仕事について学ぶ姿勢を取り続けており、なぜ、なぜと執拗に質問を浴びせ、会った人から知識を吸収しつくしたいという御しがたい衝動をもっている。

    不適切な人材と適切な人材の違いでとくに目立つ点の1つは、不適切な人材が自分はこれこれの「肩書き」をもっていると考えるのに対して、適切な人材が自分はこれこれに「責任」を負っていると考える事である。… 前後左右を見渡しても、他に最終責任を負っている人はいない。そしてわたしは、この責任を引き受ける。

    戦いで重要な点は生き残ることではない。世界のうち関係した部分に特有の影響を与え、しかも優れた業績をあげながらそうした影響を与えるので、存在しなくなれば大きな穴ができ、他の組織が簡単に埋めるというわけにはいかない、そういう企業を築くことである。これを達成するには、指導者が、単なる生き残りよりも大きな目標を追求する戦いに勝利する道を見つけられるという確信を持ち続けると同時に、この目標を達成するために必要なら、どれほど耐え難いものであれ、どのような行動でもとるという強い意志をもちつづけていなければならない。

    正しい指導者は、事業が好調なときも不調なときも、脅威に直面しているときも好機を活かそうとしている時も、いつも変わらず緊迫感をもっている。進歩を求める創造的な欲求、内部の衝動に突き動かされている。

  • 賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ。学びが極めて多い書籍です。

  • 「奢れるものは久しからず」と言う言葉を思い出しました。

    かって偉大な企業と呼ばれたメルクやモトローラ、サーキットシティと言った企業がその地位から転落、または消滅する。その背景には、成功のために他者から学ぼうという気持ちが亡くなったり、理念なき事業拡大があったり、その結果、本業が立ち行かなくなり、一発逆転の追求を目指そうとする。それがくじけた時、更なる転落により汎用な企業になるか消滅するかと言う過程を5つのプロセスで解説しています。

    一番納得したことは、企業にとって最も必要なのは現金キャッシュであると言う事。現金がなければ給料も払えないければ、事業も継続できない。次の選択肢の幅も狭まる。

    アメリカは移り変わりが激しいと思う一方で、日本ではこれほどの新陳代謝は見られないのではないでしょうか。雇用が流動化したアメリカと固定化した日本の違いもあり、アメリカはそれだけ起業がしやすいのでしょう。小さな企業でも大企業と互角に渡れる下地があり、アマゾンやグーグル、FACEBOOKなどの企業が次々に生まれる姿を見ると、アメリカはそういう部分では公平だなと感じます。

  • 企業が衰退へ向かった実例をあげ理論化したもの。

    多少迷いのある理論だが、
    起死回生を狙って、大きく本流から外して倒産した例は納得いく。

    HPも計測器メーカーと思っていたら、いつのまにかPCメーカーになり、
    made in Tokyo=昭島市 が売りになるとは、
    初期段階では想像もできなかったことだろう。

    本当にその戦略が正しくて利益が出ているのか、たまたまなのか、
    結果がうまく行っているときには気づきにくい。

    4段階あたりから、持ち直すストーリーが明確に描かれていれば・・・

  • TGLP

  • 閲覧室  335.253||コリ||3

  • 【本71】ビジョナリーカンパニーシリーズ3作目。やはりこのシリーズは勉強になることが多い。4に期待。

  • シリーズ第3弾。
    本シリーズの特徴は、良いモデルケースと悪いモデルケースを徹底的に洗い出して、要点を抽出するアプローチを取っているところです。
    今回は「どういう企業がどういう手順で衰退していくか」というところにフォーカスを当てています。
    今までとは逆の視点で書いているわけです。

    1・2が名著だったので期待していたのですが、本作は駄作でした。
    いつも通り独特のアプローチを取ったのかもしれませんが、結論が平凡すぎて、感覚との乖離がありませんでした。
    「意外な結論がなかったものの調査しちゃったから本にしてしまえ」という感じです。

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著者プロフィール

『ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則』(Built to Last、ジェリー・ポラスとの共著)をはじめとする世界で1000万部超のロングセラー『ビジョナリー・カンパニー』シリーズの著者。米コロラド州ボールダーの研究ラボを拠点に四半世紀以上にわたって偉大な企業を研究、経営者から絶大な支持を集める。2017年にはフォーブス誌の『現代の経営学者100人』にも選出された。著書に『ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則』(Good to Great)、『ビジョナリー・カンパニー3 衰退の五段階』(How the Mighty Fall)、『ビジョナリー・カンパニー4 自分の意思で偉大になる』(Great by Choice、モートン・ハンセンとの共著)。

「2021年 『ビジョナリー・カンパニーZERO』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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