フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)

制作 : 小林弘人 解説  滑川海彦  高橋信夫 
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本棚登録 : 3312
レビュー : 458
  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822248376

作品紹介・あらすじ

ユーザー数が5億人を超え、会社の時価総額が2兆円を超え、グーグルを驚かす存在となった巨人、フェイスブック。同社を率いるマスコミ嫌いのCEO、マーク・ザッカーバーグからの信頼を勝ち得た元フォーチューン誌のベテラン記者が、徹底取材からフェイスブックの真実を初めて明かす。

感想・レビュー・書評

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  • 映画も面白かったけれど、その数倍よかった。ビジョンと信念を持ち、度重なる買収の話を断り続けて成長してきた姿はかっこいい。またそれ以上に後半に書かれているFacebookのビジネスや生活における意義、今後の展望、透明で開かれた個人個人がつながる世界を実現するというマーク・ザッカーバーグのビジョンなどは非常に興味深い。情報は隠すことができず、どんどんと透明性の高い社会になって行くことで、今まで色々な顔を持っていた個人のアイデンティティーは1つになっていく。この逆らいようのなトレンドに、個人のプライバシーの考え方と、今まで複数の顔があることで成り立っていた生活、社会も変わらざるをえないように思う。その恩恵として便利になることも多いだろうけれど、果たしてザッカーバーグの言うように透明になることで統治が生まれ、より公正な社会になるのかどうか。人も企業も倫理観と正しい行動が今まで以上に求められるようにはなるだろうけど、一度の失敗、間違った行動でその後の復活のチャンスが不健全な一般人に社会的に潰されてしまうような事例が既に随分出ている。透明性の高い社会が、ただ単に常に監視される社会にならないように、個人個人の情報リテラシー向上ための教育と、個人認証システムとして国家間の協議やルール作りが必要と思う。

  • 時代をリードしてきたザッカーバーグがつくりたい未来を創造する過程が描かれています。

    個人的に一番面白かったポイントは、ザッカーバーグがこだわったフェイスブック(描く未来像)と広告の関係に一定の方向性を見出したくだりでしょうか。

    発刊が2011年ですが、最近ニュースでも話題になることも多く、今のフェイスブックをベースに読む面白さがある気がします。

  • こちらを原作としている映画『ソーシャル・ネットワーク』もかなり面白かったけど、こちらも若者が憧れる現代的なサクセスストーリーのひとつとして、とても良い。(映画よりも事実に正確で、詳細で、もっと後の話まで書いてある)

    起業家ではない私でもエンターテイメントとして読める。

    お金よりもビジョンを優先し続けて、バイアウトを一切考えない、大物にも気後れしない、CEOザッカーバーグの爽快な態度。

    ===

    67
    企業のリーダーたるものは、頭の中に決断が枝分かれのツリーになって入っていなければならない。

  • フェイスブックの立ち上げとサービスの改善、会社の資金調達についての経緯などが記載されている。
    サイトを訪問している時間を最大限に有意義なものに。
    1つに集中するのはリスクと考え他のプロダクトにもかなりの時期にまで取り組んでいた。
    作っているのは人間の電話帳。
    クールなものではなく、なくてはならないもの、公益事業とする。

  • 儲ける会社を作るより、意義のある会社を作って失敗するほうがマシ。という考えは真の起業家の証なのかもしれない。
    札束で頬を叩かれたら大体が傾いてしまうものであろう。ザッカーバーグがいつそんな求道者のような心境にたつ修行を行っていたのだろうか。そこが気になった。
    たぶん、走りながらだっただろうが。

  • 【感想】
    久しぶりに、読んでいてやる気がでてくる本だった。自分ももっと本気で何かに取り組もう、と思えた。そしてもっと若いうちにそうすべきだった、と。
    20歳程度の”ビアポン”、Xbox、Wii好きの青年が、最後の方(といっても26歳くらい)では聖人のようになっている(描かれている)のはちょっとおかしかったが、実際にそのような素質を備えているのだろう。
    一番驚いたのは、サヴェリンはもちろん、ザッカーバーグも大学性ながらサーバー増強のために数百万円を小遣いからだせるというところだった。
    住んでいる世界の違いを感じた。

    【抜粋】
    「こうした(過渡期の)競争ではパラノイド(疑り深い人)だけが生き残るんだ」・・・アンディ・グローブ
    「非常に優れたリーダーというものは、特にスタートアップの場合、どこでノーと言うべきかを知っている。明確なビジョンを描いて全員にそれに向けて鼓舞していくことも重要だ。しかし限界を知っていなければならない。特にプロダクトについては、無謀に手を広げすぎないようにすることが重要だ。何もかも一時にやるわけにはいかない。」
    「彼は「ビジネス面」が本質だと思っていた。良いプロダクト(テクノロジー的側面)は技術者を雇って地下室に入れておけば自然にできるくらいにしか考えていなかった」
    「難しいのは機能を追加することじゃない。どんな機能を付けないか」
    「世界を変えたければまず自分が変わらねばならない」・・・マハトマ・ガンジー
    フェイスブックはユーザーからの成果物をまとめるだけで完全な翻訳版を作成した(クラウド翻訳)
    自分自身の権力を行使することに熱心な幹部にとっては、(フェイスブックは)あまり居心地の良いものではない。
    世界がますます情報を共有する方向に進むとき、それは確実にボトムアップで行われる。
    Don't be lame.

  • 秀逸なドキュメンタリーだと思う。facebookのエンジニア達の熱気が伝わってきたし、資金調達を巡る駆け引きもリアルだった。企業経営、財務会計の知識が深まっていればもっと楽しめたかもしれない。
    一番印象に残ったのは、序盤で引き抜きにかかったビジネスサイドのエリート、コーラーが自分でDBを見て回るから入れるようにしてと依頼している場面。きちんとデータの裏を取れるだけの姿勢があるのがすごいなぁと。webサービス企業の経営層が持つべき資質が端的に出ているエピソードな気がする。
    またfacebookの開発体制も気になった。特にスタートアップ時の開発の様は、まさに少数精鋭の真骨頂だ。アプリケーションデザインのポリシーをマークが握っていること、しかもマーク自身が優秀なエンジニアであること、そして各メンバもまともなレベルよりもっと上のレベルで実装を進められるメンバーが多数いるのが分かる。意思決定に責任を持てる者がアプリケーションのソースにまで深く関わることができた場合、プロジェクトのスコープやデザイン、リスクのコントロールを存分に発揮することができ、無敵状態になる。結果、一気にモノを作り上げられることが多い。社長自身がここまで関わるのは、会社が小さい頃しかできないアプローチだけど、読んでいてワクワクした。モノは全然違うけど、こういう形でプロジェクトを走り切れたら本当に気持ち良いんだけどなー。

  • #fbYabou 限りなく実話に近いFB関連本。異常に面白かった。単なるFBの内輪話と侮る事無かれ。むしろシリコンバレーを舞台にしたある天才の成功譚として読むべき物語。

    スタートした瞬間から吹き荒れた熱狂の嵐の生々しさ。人々が瞬間的に巻き込まれている雰囲気が肌で感じられる序盤。注目のスタートアップとなりベンチャーキャピタル、リクルートや社内摩擦などのやり取りがスリリングな中盤。プライバシーやマネタイズ、FBが目指す未来像などが語られる後半。どの局面から読んでも刺激的でグイグイと惹きつけられる。

    何故Myspaceが倒れ、FBが生き残ったか(計画的な参加人数のコントールがその理由)。IT業界の寵児、ショーン・パーカーが授けたスタートアップ企業の生き残る術(VCとは距離を置け)、FBがマネタイズよりも全てのコミュニケーションのプラットフォームを目指しているということ(贈与経済の再建を目指すのが、その究極の未来図)など細かいプロットにも感心するし、心が揺さぶられる。

    FBの話としてではなく、一人間が経験する前代未聞の、全世界を巻き込んだ、新しい未来を開いていく物語として読むべき。無条件にお勧めできる!とにかくお勧めです!!

  • ザッカーバーグを中心として,フェイスブック開設から現在までが描かれている.
    内容も時系列順に書かれているのですごく分かりやすい.

    前半部分は起業する際のプロセスが,
    中盤は成長する際におけるプロセスが,
    後半はこれからの社会をフェイスブックがどう変えるのか,
    それぞれ必要に応じて読むと良い.

    映画ソーシャルグラフが6割がフィクションなのに対して
    本作はノンフィクション.
    ザッカーバーグに対するイメージが大きく変わると思います.

  • フェイスブックの成長の歴史からマーク・ザッカバーグの性格、裏話まで幅広いフェイスブックの事柄に関して入念かつ莫大な調査をもとに記された本書。その調査の情報量に驚かされる。この本を読むと映画「ソーシャルネットワーク」はフェイスブックの全容を何も表せていないと思えてしまう。本書において印象に残ったことはマークの意思の固さ。長期的な視野をもとに、どんなに目の前にお金を積まれても、ユーザーの利便性とソーシャルネットワークを持って世界を征服することを追い求めて興味を示さなかった。こいつのやり遂げる力は半端ない。そして、それだけのビジネスに対するカリスマをもつ人間だけあって、反面生活力のなさ(ゴミは捨てない、服はいつも同じ、冬でもサンダル)も印象に残った。
    また、フェースブックにはグーグルが保持しない確実な個人情報という最強のビジネスツールを持っていることが気になった。本当にグーグルを超える企業はフェースブックなのかもしれない。
    本書を読んで、フェースブックについてより知りたいと思えたし、彼らのビジネスモデルや人々のコミュニケーションをソーシャルなものにするための意識の高さにはただただ舌を巻いた。
    フェースブックについて本当に詳しく記載されている本書は是非とも一読の価値アリです。

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