フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)

制作 : 小林弘人 解説  滑川海彦  高橋信夫 
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レビュー : 458
  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822248376

感想・レビュー・書評

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  • 映画も面白かったけれど、その数倍よかった。ビジョンと信念を持ち、度重なる買収の話を断り続けて成長してきた姿はかっこいい。またそれ以上に後半に書かれているFacebookのビジネスや生活における意義、今後の展望、透明で開かれた個人個人がつながる世界を実現するというマーク・ザッカーバーグのビジョンなどは非常に興味深い。情報は隠すことができず、どんどんと透明性の高い社会になって行くことで、今まで色々な顔を持っていた個人のアイデンティティーは1つになっていく。この逆らいようのなトレンドに、個人のプライバシーの考え方と、今まで複数の顔があることで成り立っていた生活、社会も変わらざるをえないように思う。その恩恵として便利になることも多いだろうけれど、果たしてザッカーバーグの言うように透明になることで統治が生まれ、より公正な社会になるのかどうか。人も企業も倫理観と正しい行動が今まで以上に求められるようにはなるだろうけど、一度の失敗、間違った行動でその後の復活のチャンスが不健全な一般人に社会的に潰されてしまうような事例が既に随分出ている。透明性の高い社会が、ただ単に常に監視される社会にならないように、個人個人の情報リテラシー向上ための教育と、個人認証システムとして国家間の協議やルール作りが必要と思う。

  • こちらを原作としている映画『ソーシャル・ネットワーク』もかなり面白かったけど、こちらも若者が憧れる現代的なサクセスストーリーのひとつとして、とても良い。(映画よりも事実に正確で、詳細で、もっと後の話まで書いてある)

    起業家ではない私でもエンターテイメントとして読める。

    お金よりもビジョンを優先し続けて、バイアウトを一切考えない、大物にも気後れしない、CEOザッカーバーグの爽快な態度。

    ===

    67
    企業のリーダーたるものは、頭の中に決断が枝分かれのツリーになって入っていなければならない。

  • フェイスブックの立ち上げとサービスの改善、会社の資金調達についての経緯などが記載されている。
    サイトを訪問している時間を最大限に有意義なものに。
    1つに集中するのはリスクと考え他のプロダクトにもかなりの時期にまで取り組んでいた。
    作っているのは人間の電話帳。
    クールなものではなく、なくてはならないもの、公益事業とする。

  • 秀逸なドキュメンタリーだと思う。facebookのエンジニア達の熱気が伝わってきたし、資金調達を巡る駆け引きもリアルだった。企業経営、財務会計の知識が深まっていればもっと楽しめたかもしれない。
    一番印象に残ったのは、序盤で引き抜きにかかったビジネスサイドのエリート、コーラーが自分でDBを見て回るから入れるようにしてと依頼している場面。きちんとデータの裏を取れるだけの姿勢があるのがすごいなぁと。webサービス企業の経営層が持つべき資質が端的に出ているエピソードな気がする。
    またfacebookの開発体制も気になった。特にスタートアップ時の開発の様は、まさに少数精鋭の真骨頂だ。アプリケーションデザインのポリシーをマークが握っていること、しかもマーク自身が優秀なエンジニアであること、そして各メンバもまともなレベルよりもっと上のレベルで実装を進められるメンバーが多数いるのが分かる。意思決定に責任を持てる者がアプリケーションのソースにまで深く関わることができた場合、プロジェクトのスコープやデザイン、リスクのコントロールを存分に発揮することができ、無敵状態になる。結果、一気にモノを作り上げられることが多い。社長自身がここまで関わるのは、会社が小さい頃しかできないアプローチだけど、読んでいてワクワクした。モノは全然違うけど、こういう形でプロジェクトを走り切れたら本当に気持ち良いんだけどなー。

  • #fbYabou 限りなく実話に近いFB関連本。異常に面白かった。単なるFBの内輪話と侮る事無かれ。むしろシリコンバレーを舞台にしたある天才の成功譚として読むべき物語。

    スタートした瞬間から吹き荒れた熱狂の嵐の生々しさ。人々が瞬間的に巻き込まれている雰囲気が肌で感じられる序盤。注目のスタートアップとなりベンチャーキャピタル、リクルートや社内摩擦などのやり取りがスリリングな中盤。プライバシーやマネタイズ、FBが目指す未来像などが語られる後半。どの局面から読んでも刺激的でグイグイと惹きつけられる。

    何故Myspaceが倒れ、FBが生き残ったか(計画的な参加人数のコントールがその理由)。IT業界の寵児、ショーン・パーカーが授けたスタートアップ企業の生き残る術(VCとは距離を置け)、FBがマネタイズよりも全てのコミュニケーションのプラットフォームを目指しているということ(贈与経済の再建を目指すのが、その究極の未来図)など細かいプロットにも感心するし、心が揺さぶられる。

    FBの話としてではなく、一人間が経験する前代未聞の、全世界を巻き込んだ、新しい未来を開いていく物語として読むべき。無条件にお勧めできる!とにかくお勧めです!!

  • ザッカーバーグを中心として,フェイスブック開設から現在までが描かれている.
    内容も時系列順に書かれているのですごく分かりやすい.

    前半部分は起業する際のプロセスが,
    中盤は成長する際におけるプロセスが,
    後半はこれからの社会をフェイスブックがどう変えるのか,
    それぞれ必要に応じて読むと良い.

    映画ソーシャルグラフが6割がフィクションなのに対して
    本作はノンフィクション.
    ザッカーバーグに対するイメージが大きく変わると思います.

  • マーク・ザッカーバーグが何を考えているのか、Facebookは何を目指しているのかがとても明確になった。他のSNSよりも、かなり長期的・大局的なビジョンを持っているようです。
    「ソーシャル・ネットワーク」を見たらこの本も読んでおいたほうが、バランスのとれた視点を得られそう。

  • マーク・ザッカーバーグがフェイスブックを創設してから現在に至るまでの歴史を記したもの。利益よりもオープンで透明な情報共有ツールを追求する姿に感銘を受けた。ザッカーバーグは、世間知らずで怖いもの知らず、負けず嫌いで大胆、生意気であると書かれている。やはり特別な人間なんだと思う。映画「ソーシャル・ネットワーク」を見たくなった。印象的な記述を記す。
    「非常に力のある創業者兼CEOだけが、巨大で永続性のある会社を作れる(マーク・アンドリーセン)」p467

  • 今年に入り本格的にFBを使い始めたこともあり、興味が沸き手に取ってみた。一気に読めた。今年読んだ本でも1-2を争う面白さ。

    「我々の会社はガスや水道と同じ公益事業である」
    「FBの最終目的は人々が置かれた世界をよりよく理解する手助けになることだ」
    なるほど。

    贈与経済という概念は初めて知った。

    またプライバシーに関する考え方は非常に考えさせられた。
    「2種類のアイデンティティーを持つことは、不誠実さの見本だ」
    「現代社会の透明性は、一人が二つのアイデンティティーを持つことを許さない」
    この辺のバランスは非常にナイーブだ。実際にFBを使っていても、もちろんすべて
    の情報をあげているわけではないし、自分なりに取捨選択している。それをどう考えるか。
    最終的は自らの選択になるわけであるが。

    これらを(特にプライバシーに関して)理解してFBを使うより深みが増すような気がする。

    非常に刺激的な本であった。

  • なかなか読み進めるのが難しかったが面白い。産業革命に匹敵することが今起こっている。

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