- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784822248413
作品紹介・あらすじ
わたしの唯一のツールは「なぜか」である。
感想・レビュー・書評
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久々に大前研一さんの本を読んでみました。
この本は、もともとは大前さんの過去の書籍から名言を抜き出して、
ツイッターでつぶやいていたものをまとめたもの。
(結局は、今までの本の名言集的な本です。)
読んだ本もあれば、読んでいない本もあるので、
その中で美味しいところだけつまめるのは嬉しいですね。
ただ、ちょっと本の値段が(内容のわりに)高い。。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
一回のツイートを1ページに載せる、くらいにスカスカなので早く読める。色々な文献から集めて来ているので、そちらに当たる手引きにはなるかな。
・突破できる人間とできない人間の違いは、ようするに自分にはまだ経験がないというときに、そこを避けて通るか「とりあえず入ってみよう。何かあるかもしれない」と思うかの違いである。なぜなら最初から成功の道が見えている人間など、今の世界にはいないからだ。
・プロフェッショナルになるという気持ちを5年間持ち続けてみてほしい。必ず変わることができる。その変化を実感してほしい。人間の能力は年齢と共に大きく変わる。人生を変えられるタイミングは何度でもある。
・目からウロコが落ちました、と言う人は多いが、ウロコが落ちただけでは不十分なのだ。スケジュールを作り、アクションを起こし、その効果が出てきたかどうか
業績を評価する。
・人間が変わる方法は三つしかない。一つは時間配分を変える、二番目は住む場所を変える、三番目は付き合う人を変える。この三つの要素でしか人間は変わらない。もっとも無意味なのは「決意を新たにする」ことだ。
・私の生き方のもう一つの特徴は、「もったいない」と思わずにオールクリアボタンを押してきたことだ。「もったいない」と思ったとたんに人生は負けである。
・みな手探りなのだ。人生なんて、自分がわからないと思えば、他人だってわからないのだ。だったら、早めにわからないと思ったほうが勝ちだ。早めに考え始め、研究を開始したほうが勝ちなのだ。そうしていくうちに人生、人にも語れることが次第に多くなる。
・マクドナルドがはやっているから、あれを五円くらい安くして「ドナルドダック」という名前でやったらどうだろう。こういうのは「ミー・ツー」といって、ベンチャーと呼ぶには最もふさわしくないものである。
・ビジネス・プロフェショナルに「妥協」の二文字は厳禁です。妥協とは自分の都合であって、顧客の都合はもちろん、ビジネス・パートナーの都合なども一方的に無視する、甘えた態度です。
・「なぜ」に対する答えを出すのは容易ではない。明確な、しかも正当な答えのないものが、チャンスなのである。
・「これも重要、あれも重要。ここも直したほうがいい」というのは、コンサルタントではなく評論家でしかない。どうすればその提言を実現できるかを示さなければ、提言自体が無意味なのである。
・間違えやすいのだが、メーカーはいつも「お客はいいエアコンが欲しい」と思ってしまう。そうではないのだ。お客が欲しいのはいいエアコンではなく、快適な室内環境である。つまりエアコンは目的ではなくて、手段にすぎない。
・成功した経営者ほど「前言取り消し」の手をたびたび使う。大経営者はまた、持っている消しゴムも大きいのである。今日のように頻繁に環境、顧客、競争相手の事情が変わる場合、必要に応じて、昨日いったことをきわめてあっさりと撤回することが必要なのである。
・「今から5年後のエクセレントカンパニーであると思う会社を一つ選び、その理由を書きなさい」
面白いことに、この問題を出すと、10人中8、9人が「トヨタ自動車」と書く。たしかにトヨタは5年後もエクセレントカンパニーだろうが、そんな安全性を重視した答えを書く人は絶対に起業家にはなれないし、経営者に向いていない。
・事業を始めるときに陥りやすいのは、5人に聞いて5人ともダメだと言ったら、可能性がないとあきらめてしまうことである。起業家は、50人に聞いて最後の一人がOKと強く言えば、これは事業チャンスだと考える。
・「うちの会社はこれでもっている」ということを一言で言えない会社は、凡庸な会社になってしまう。「当社は複雑な会社で、とても一言では言い表せません」というような会社は、ユーザーのほうも一言ではわからなくなっているからだ。
・一つやって、二つ目をやって、三つ目をやったら、次は一気に三〇に増やすのだ。ここが家業と事業の違いである。
・成功は、求めて得られる。成功は、求めもせず、計画もせずに手中にできるものではないのである。
・イギリス、そしてアメリカと、世界に君臨した国家がたまたま二代つづいて英語を使っていた。そうして、その二代の間に、世界は情報化、世界化、の時代に突入し、相互通信のニーズが飛躍的に高まっていたのだ。だから、英語をアメリカの言語と解することは正しくない。英語は今や世界の共通語になったのだ。 -
本書から「頭を使う」とは、どういうことなのかを思い知らされる。例えば、第1章の↓この言葉がそうだ。
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何が正しいのかわからないという状態に平然と耐え、チャレンジした先にこそ答えがある。自分だけでなく、誰も答えがわからない物事に対して、自分で仮説を立てて立証していく「勇気」と「しつこさ」を持つ。これが21世紀を勝ち残る上で、個人にも集団にも最も必要な能力だ。
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何が正しいのかわからないと、そのことを考えることから逃げてしまうのが、人間というものだろう。筆者は、それに平然と耐えろと言う。これは、頭の使い方、というより、そもそもの生き方に踏み込んでいる。
でも、この意味するところを突き詰めて考えると、結局それをやらないと、本当の自分に出会えないで、上っ面の自分のまま生きていくことになるのだろう。
本書は、ずっとこんな感じで、頭を使うとはどういうことか考えさせられる。最終章にも、すごい言葉がある。
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日本人は「どこか自分の外側に答えがある」と勘違いしている。そのため、何か困ったことに突き当たると、最初から「この問題の答えはどこにあるのか、何なのか」と考えてしまう。自分が「解決すべき問題はそもそも何か」を考えずに、目先の問題の答えばかりを見つけようとする。
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↑この「考えずに」「見つけようとする」は、まさに日本のクソ義務教育の亡霊に取り憑かれたまま、それに取り憑かれたとも思わずに、ボーッと生きる私たちへの警告だ。
本書には、それぞれの言葉の出典が記されており、特に気になった言葉から著者の本を知るきっかけにもなる。 -
大前研一の名言集。自分の考え方やスタンスを自己点検するのに役立った。
一方でまだ言っていることが理解できない言葉、読み飛ばしてしまう言葉が3割程度あった。これをおろそかにせず、噛み砕いて理解することが今の自分が持っていない考え方を手に入れるためのカギになると感じる。
【読了後に考えたこと】
・結局、気の散る人は成功しない。これしかないと思うことをトコトンやっていくことがなによりも重要
・プロになるという気持ちを5年間持ち続ける
・東京海上の人生ではなく、自分の人生を生きること
・「あいつよりましだ」という思い上がりがクソみたいな油断を生む。「あの人と圧倒的レベル差がある…」を意識したい
・頼りになる人になるため「私が考え抜いた結果はこれです」ときっぱりいえる訓練を積む
【メモ】
・「そのうち考えよう」「誰かに答えを教えてもらおう」という知的に怠惰な態度を取らないで、自分でやり方を考え始める癖を習慣化する
・「皆と同じでいい」という態度をやめる。やめた途端脳はフル活動を強いられる
・ビジネスインパクトのある人材=「自分で物事を見て分析し、考え、構築でき、また新しいものを構想し、それを事業として生み出していける人材」
・嫌な仕事だとしてもチャンスと捉え、「ノウハウを手にしてやる!」と心に決めてとりかかればいい
・「余人を持って代えがたいレベル」を目指す
・プロになるという気持ちを5年間持ち続ける。必ず変われる
・変わるには時間配分を変える、住む場所を変える、付き合う人を変える。最も無意味なのは「決意を新たにする」
・あと僅かしか機会がないことに気づくと、取組み方が濃密になる
・ロジカルシンキングとロジカル・コミュニケーションができれば、どんな環境でも答えを見つけられるから生きていける
・知的にマメになる!未知の知識を吸収する好奇心を持っているかどうか。
・普通の人には新しいものを考える力がないのではなく、頭の中に回路がなかったり経験がないだけ
→これはひろゆきも同じことを言ってた。物事を知っているほど思考が速く鋭くなる -
大前研一の優れた洞察力から発せられた珠玉のコメントを集めた内容
今の時代においても通用するものもあり、その先見性について感心させられる
コメントということで、基本短文構成で読みやすく、また出典元となった著作についても明記されているので、興味を伸ばすことも可能となっている点もよい
唯一、中見出しが書籍の端に書かれているだけで特に区切り等がないため、いきなり方向性が変わって驚くことになる点はやや不満
中見出しページを挟んでくれないと読みにくい -
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タイトルからはわかりにくいが、大前の過去の著作からピックアップした名言集である。
大前は共著も含めれば100冊を超える著書をものしているし、日本のオピニオン・リーダーの1人なのだから、一冊くらい名言集があってもいい。しかし、本書は名言集として非常に出来が悪い。
言葉のタイプ別に章分けはされているものの、1ページに平均3~4行程度の「名言」がポツンと置かれているだけの作りは素っ気なくてなんの工夫もない。見た目上もスカスカ。
言葉のセレクトにも難あり。
名言集を謳うなら、その名言だけで独立した価値をもつような言葉を選ぶべきだろう。また、前後の文脈がないと意味が取りにくい言葉をあえて選ぶ場合は、脚注などを付して補足説明をすべきだろう。
本書にはそうした配慮が感じられない。大前の著書をダーッと読み飛ばして、心に残った箇所に傍線を引き、その部分をただ抜き書きしたような印象なのである。
一例を挙げる。
あるページには次の言葉がポツンと置かれている。
《筆者は六歳から十二歳まで、小学校で一つの観念を叩き込まれた。「日本が生き残るにはどうしたらいいか」である。》
前後の文脈抜きでこの言葉だけを抜き出されても、なんのことやらさっぱりわからないのである。
そもそも、これのどこが「名言」? もっと名言集にふさわしい言葉が、大前の著書にはたくさんあると思う。
ツイッターの「大前研一BOT」を基にした本なのだそうだ。そういう経緯はいかにも「いまどき」で面白いけれど、書籍にする場合には「大前研一BOT」をそのまんま流用してはいけなかったのだ。ツイッターと書籍はまったく別物なのだから。
……と、いろいろケチをつけてしまったが、せっかく読んだのだから、本書の中で「なるほど、これは名言だ」と私が思ったものを3つほどピックアップしてみよう(てゆーか、この3つしか心に残らなかった)。
《いつの時代も、最大の敵は自分自身です。》
《人生はスキーと同じで、転びそうになったら転んでしまったほうがいい。それを我慢して転ばないように転ばないように滑っていると、いつまでたってもへっぴり腰でしか滑ることができない。つまり、失敗を恐れて思い切ったことにチャレンジする勇気が持てないのだ。》
《私は、自分の生き方として何を基準にしているかというと、死ぬときに「これでよかったのだ」と言うための生き方を工夫しているのだ。これが逆にどれだけ人生を単純化してくれているか、毎日悩みもしないで安らかに眠れるか、計り知れない。》 -
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【要約】
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【ノート】
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トイレ本。都知事選に関して、コンサルとしては正しいかどうかしか考えてなかった。人がどう思うかなんて想像もしてなかった。という趣旨の発言があり、深くうなづく。マッキンゼーにいれば正しいことが正しく通ったんだろうなぁ。街弁も正しさより受け取られ方、感情労働です。