世界を見る目 危機を見る目

著者 :
  • 日経BP
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レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822249724

作品紹介・あらすじ

2013年3月、アジア開発銀行(ADB)総裁から日本銀行総裁へ異例の転身を遂げた黒田東彦氏。その8年に及ぶADB時代に、アジアの辺境から島嶼まで、あるいは世界を駆けたフィールドノート。中国、インド経済など新興国の台頭による世界経済地図の激変のなかで、日本有数のエコノミストが綴った現場報告。

感想・レビュー・書評

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  • 「アベノミクス」を主導した現日本銀行総裁・黒田東彦氏が過去に雑誌等に発表した文章をまとめた一冊です。

    第一部はアジア各地におけるアジア開発銀行(以下、ADB)の活動を幅広く紹介しており、第二部は2006年以後の金融危機を概観した上で、著者の考えやアジア開発銀行の取り組みについて述べています。

    出版当初、日本経済新聞の広告を見て興味を持って購入したものの、第一部の途中まで読んでそのままほったらかしにしていました。一言でいうと「おもしろくない」。言っていることが驚くほど普通で当たり障りがなく、ADBの広報誌を読んでいるような気分になります。もちろん、だからこそ日銀総裁という公共性の高い地位にまで上り詰めたのでしょう。しかしそれにしても・・

    第二部は多少著者の主張も入ってくるので、第一部よりは読めますが、やっぱり普通。P.197~の「六つの提言」では規制、当局、監視、ルールという言葉が散りばめられており、著者がかなり保守的な見解を持っているという点は注目できるかと思います。ただ、それ以外は概ね一般論しか出てきません。

    とにかく全体的におもしろくない本でした。アジアにおける国際協力活動とか、そういうことに関心のある意欲の高い学生さんなどにはいい本かもしれませんが、わたしのようなただのサラリーマンが読んで新たに得るものはほとんどないといっていいと思います。要は値段の高いADBのPR用パンフレットです。著者が現在の日本経済における最重要人物の一人であるにもかかわらず、本書がまったく話題にならなかった理由がよくわかりました。

    (2014/3/24)

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