システム×デザイン思考で世界を変える 慶應SDM「イノベーションのつくり方」
- 日経BP (2014年3月12日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784822249946
感想・レビュー・書評
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全体から細部まで見通し、その関係性を理解するシステム思考と感性を働かせ、対象となる者が無意識に感じていることを捉えるデザイン思考を組み合わせることに寄ってイノベーションを起こせと啓蒙する。
おなじみのブレーンストーミングから演じることでメッセージを共感する即興などチームで活動する為の数多くのツールの紹介から各企業での実例もあり、終章では考え方としてのビジネスの現場での活用を丁重に説明してます。
システム屋は文字通りシステム思考に偏っているので、様々な人との対話をもっと推進すべしと痛感した一冊でした。 -
情熱がイノベーションの源泉
デザイン思考 観察 発想 試作から構成される
システム思考による俯瞰的視点、構成要素間の整理
かけあわせて新たな創発を行う。 -
プロジェクト進める上でも
通常の仕事でも、すごい参考になる。
右脳と左脳、バランス良く使うこととか。
ストーンスープの話、これがまたいい。 -
システム×デザインってなに!?世界を変えるって大きすぎない!?というところにはあまりこだわらず、クリエイティブにいろいろ考えたい、アイディアをたくさん出して形にしてみたい、そのためにはどういう考え方をしてどういうツールを使うといいんだろう??という観点で読み進めてみるといろいろな気づきが得られる本だと思います。
具体的なツールの紹介があるので日常の仕事でも活用できるし、でも本当に大切なのはツールじゃなくてマインドだったり目的だったり情熱だったりなんだよってところもしっかり納得できる、一挙両得な本。イラストも多くて読んでて楽しい。 -
具体的な手法がたくさんあって、非常に勉強になったし、実際に試してみたいと思った。
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慶應義塾大学SDM研究科で行っているシステム・デザイン・マネジメント学の入門書。
アイデアを発散させるデザイン思考(右脳)と課題解決をまとめるシステム思考(左脳)を組み合わせ、「協創」(Co-Creation)により、イノベーションを促進すると、著者は説く。
変化が激しく、課題に対して一つの解がない現代社会のビジネスパーソンにとって、この「木を見て森も見る」というシステム×デザイン思考は、有益なツールだと感じた。
豊富な図解、事例により、ビジュアルで分かりやすく、著者のアツイ思いが伝わってくる良書である。 -
デザイン思考という問題解決のための手法を、
事例を交えて解説したテキスト的な本。
ただアプローチの差こそあれ、
ブレストから自由な発想を促す方法は
これまでもあり、
そのなかでデザイン思考がどのように明確に
違うのかがいまいち理解しきれず。
そのため自分にはなんとなくふわっとした
内容に思えた部分も……。
また本のデザインやデザイン思考やシステムといった言葉が、
なんとなく「これって今の時代いけてるでしょ」的な
押し付けがましさがあるような。
おそらく自分がまだ理解しきれていないだけなので、
あらためて読み直してみたい。 -
解のはっきりしない問題に対し、どのようにアプローチすべきかを解説した本。いくつかの考え方や手法が挙げられているが、共通するのは、例えばブレインストーミングのように、いかに個人の発想の限界を超えるか?ということだと感じた。そういう意味で、本書で紹介されている「If you want to go fast, go alone. If you want to go far, go together.」というメッセージが一番肝のような気がした。
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初読了は、デザイン思考です。
私は、デザイン思考にシステム思考を加えたほうが、ビジネスへの橋渡しが上手くいきやすいと実感している。
本書の構成は次の通り。
Part1 イノベーションとは何か?
Part2 システムxデザイン思考の技法と活用事例
Part3 「武器」としてのシステムxデザイン思考活用術
付録 システムxデザイン思考をめぐる33のQ&A
参考になったのは、Part2の前半にある16ツールの技法とPart3、付録のQ&Aである。
16ツールの技法説明で概略をつかめる、しかし掴めるだけで使えるのとは違う。実践してみて使えるに昇華させないといけない。
Part3は身近なあるあるからの解きほぐしがわかりやすい、説明で使えるネタが多い。
Q&Aもワークショップや新事業開発でよくある質問が多い、参考になるし、このようなQ&A集を作りたい、仕事でも。
ビジネスでデザイン思考を活用する良い教科書です。