- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784822250621
作品紹介・あらすじ
緊急出版! 弁護士初の東証マザーズ上場を達成した著者による初の著書。
なぜ仲間全員に止められても、安定した仕事を捨ててでも、ベンチャーを始めたのか?
創業から8年間ずっと赤字でも、決してあきらめなかった理由とは?
エリートの道を捨て、「困っている人を助ける」という決意をした
弁護士の汗と涙のノンフィクション。
LINE株式会社 森川亮社長 推薦!
感想・レビュー・書評
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困っている人と弁護士をインターネットでつなぐ、というサービス「弁護士ドットコム」
「困っている人を助けたい」という一心でエリート弁護士の道を捨てて、赤字の苦節8年。とうとう2014年12月、日本に類を見ない弁護士資格を持つ創業社長の会社が、東証マザーズ上場を達成しました。
本書は、「弁護士ドットコム」代表・元榮さんの生い立ちを追いながら、弁護士ドットコム誕生秘話、そこにかける想いなどを徹底的に紐解いていきます。
縁があって参加させてもらった講演会で、元榮さんのこと、弁護士ドットコムのことを初めて知りました。
そして、「こんなサービスがあったなんて」と、とてもとても驚きました。弁護士や医師はどうしても敷居が高いと感じてしまうし、普段接点のない弁護士は特に、「どうしようもなくなるまでは関わらない方がいい」くらいの気持ちが頭の片隅にはあったのですが、本当はトラブルを未然に防げたり、事前にちょっと相談ができたらどんなにいいだろうと思います。
だから、こんな画期的なサービスがあって本当にありがたい!と思う一方で、法曹という歴史のある社会で新たなサービスを作り上げる苦労は想像に難くなかったです。途中で放り出したくなることもあったでしょうに、想像以上の時間をかけて磨かれ、育てられたサービスであるということにまた深く感銘を受けました。
また、「人と違うことをする」時に力を1番力を発揮するという元榮さんの、自分自身を信じるという信念の強さやまだ見ぬ先のことを見据えて動く器の大きさなどに圧倒させられました。
他にも、人に対して常にWIN-WINの関係を築こうとする姿勢にとても感動をしました。自分がいいものを見つけた!と思ったら悪気無くとも「こっちの方がいいよ!」と元のものを否定してしまったりしがちだと思うのですが、常に感謝と謙虚な姿勢を崩さない人柄が本書からも溢れていました。
サービス誕生のきっかけやそれを形にしていく過程もすごく面白く読めましたし、人としての生き方や姿勢、困っている人にどこまでも誠実であろうとする態度に思わず自分の生き方を振り返らずにはいられませんでした。
読めてよかった良書です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
世の中にない新しいサービスを始めるのは、やはり苦労するのかな。黒字転換まで辛抱が必要なようだし。
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弁護士ドットコムを創業してマザーズ上場まで持って行った元榮さんの一冊。
最近なぜか千葉で参院選に出たりで大丈夫かなとも思って気になって読んでみた。
前々から変人って噂があったけど書いてあることは至極まっとう。
とは言え、集中力は尋常じゃなさそうだし、忍耐力も相当凄いんだろうな。だって、8年間実質売上ほとんどなくて赤字で経営してたと。凄いわ。 -
弁護士ドットコムを起業した元榮太一郎氏の同氏と同社の経歴や弁護士界に対する思いなどを書いた一冊。
今までになかった弁護士と困っている顧客をマッチングするというサービスを構築した同氏の学生時代や弁護士試験受験時のエピソードや同社起業時の苦悩などが本書を読んで知ることができました。
年収数千万のエリート街道の道から外れて、起業に至った氏のバイタリティーに感嘆するとともに、軌道に乗っていくまでの氏の苦悩に対するストイックな向き合い方、弁護士の存在意義や日本の法曹界に対する熱い想いとこの人だからこそ今までなかったサービスで上場するまでに至ったのだと感じました。
弁護士法72条の起業時のハードルや既成概念という困難を乗り越え、敷居の高いイメージのある弁護士をネットというツールを使って、無料相談やニュース解説等で身近な存在へと意識を変化させた同氏の活躍には目を見張るものがありました。
上場を機に更なる弁護士界の意識改革を行い、この国の2割司法からの脱却に向けて同社、そして同氏の活躍が楽しみになる一冊でした。 -
「困っている人」には仕事のない弁護士も含まれているんですね。わかります。
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大手事務所のエリート弁護士の道を捨てて、起業し、赤字を耐えぬき、マザーズに上場したという著者のストーリー
本。やはり何事もまず理念ありきってことなのか。
著者の場合、「困っている人を助けたい」という思いがそれらあたるだろう。 -
弁護士ドットコムを立ち上げた本人の物語。
事業内容の理解と立ち上げ時の苦労については理解できる。 -
弁護士ドットコムと言う名前はなんとなく知っていたが、アクセスを含め利用した事もなかったが、弁護士と聞いて感じるイメージとは違う半生が書かれていて面白かった。
そして大手弁護士事務所に所属してエリート弁護士として活躍しながらも、そのキャリアを捨てて、ベンチャーを立ち上げて上場した事を初めて知った。
その中で、驚いたのが弁護士ドットトムのヒントになったのがウェブクルーの引越し比較ドットコムをみて、サービスに対する価格を比較できる事をビジネスとした事。
実は自分はITバブルが華やかだった、90年代末にウェブクルーさんのオフィスを担当した事があり、親近感を覚えた。
その反面、オフィス工事をしながらウェブクルーさんの社長や副社長さんとビジネスモデルについて色々と聞いていて、なるほど便利だなぁと感心しただけの自分と
そのビジネスモデルをヒントに実際に自分でビジネスを立ち上げた差を感じた。 -
弁護士ドットコムは弁護士事務所オーセンスが創出しキャッシュを、
8年間投資しし続けたフラッグシップサービスであり模倣困難性が非常に高い。
BtoBtoCメディアとしての、Bを元榮氏のコネ、FAX、電クロの順で拡大していき、
CをQAコンテンツ、ニュースといったオリジナルコンテンツでサーチで広い拡大してきた。
また、オリジナルDBが拡大しメディアとしてBC共にプレゼンスが高まったタイミングで、
BC共に有料課金課に踏み切っており、この辺りは食べログ村上氏の手腕を感じる。
弁護士マーケティングという市場規模の小ささから市場からの評価額は低いが、
ニッチ系BtoBtoC型メディアとして今後の事業戦略に注目していきたい。