20億人の未来銀行 ニッポンの起業家、電気のないアフリカの村で「電子マネー経済圏」を作る

著者 :
  • 日経BP社
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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822255718

作品紹介・あらすじ

「この壮大なリアリティは学びの宝庫だ」(成毛 眞氏)

世界に約20億人いる“金融難民”に、「新しい仕組みの銀行」を提供する――。

本書は、そんな前代未聞の構想を実現するために
アフリカ・モザンビークで事業を展開する日本人起業家の仕事録です。

■ 辺境から世界を変える。目からウロコの《新しいFinTech》誕生秘話

舞台は、モザンビーク人ですら「辺境の地」と呼ぶ農村部。
電気は通っておらず、ほぼ自給自足の生活をしている農民たちが住む地域です。

著者が代表を務めるベンチャー企業・日本植物燃料は、主力事業である
バイオ燃料の製造・販売を行う過程で、巡り巡ってこの地にたどり着きました。

その後、日本では想像もできないような出来事が重なり、
近年は村の生活レベルを向上させる目的で
電子マネーを使った「収益分配型モバイルバンク」づくりに奔走しています。

なぜ、電気の通らない村で電子マネー事業を始めることになったのか?
そのきっかけとなった“妖精”や呪術師との闘いとは?

異文化圏で遭遇するさまざまなトラブルに対処していく中で生まれた
新しいFinTech構想は、世界中の農村や貧困地域に「お金の革命」を起こす
ポテンシャルがあるとして、国連にも注目されています。

■ 未来の銀行を構想する動機になった、現代金融の問題点とは

著者がビジネスパーソンとしてライフミッションにしているのは、
「世の不条理をなくしたい」という思い。

畑違いの金融業に本腰を入れることにしたのも、
このライフミッションを果たす上で、
現代のお金のものがたり(≒経済構造)が生み出す地域間格差を
是正する仕組みづくりが必要だと考えたからです。

本書では、この仕組みづくりの前後で著者が学んだ「お金の歴史」や、
現代のグローバル経済が抱える問題点、その解決策を記しています。

また、アフリカで生まれた「新しい仕組みの銀行」構想の発展形として、
日本の地方都市を元気にする「地域通貨」の可能性についても述べています。

日本から世界へ。世界から日本へ。
文字通りグローバルな活躍を見せる著者の言動は、
世界を変えたいという若者にとって格好の教科書になるはずです。

感想・レビュー・書評

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  • エネルギー、食糧、お金。

    エンパワメント、キャッシュレス。
    今後、いろいろと参考になるであろうことごわかりやすく書かれていて有益だった。

  • 「ものがたり」をとらまえる大切さ、また現場でまわすことが第一、など学びがいっぱいつまった本でした。

  • 日本ではスタートアップは少ない、企業家精神が足りない、などと安易に言われるが、何とこんな方がいたとは驚いた。
    縁もゆかりもないモザンビークで、試行錯誤と行きつ戻りつを繰り返しながら新しい金融サービスを起こそうとしている。
    ITやフィンテックはグローバルな動きに目が行くが、このように思いっきりローカルな分野で、斬新なアイデアがあれば最先端ではない技術で飛躍的な変化が起こせるのだろう。
    一方、本書は著者自身の驚きに引き込まれてしまうが、書物の作りとしては荒いと感じる部分もあり、自分の中で少しだけ減点した。

  • 著者は日本植物燃料というバイオ燃料の会社を立ち上げた実業家。
    なぜアフリカ(モザンビーク)に、そしてなぜ銀行業に発展していったのか。その経緯と著者の富(お金)に関する考え方が面白い。
    モザンビークで作ったトマト1トンと、日本で作られたトマト1トンの価格が違うのはなぜか?著者はそこに現代資本主義の「ものがたり」を見る。「ものがたり」が変われば、富の偏りも変わるし、貧富の差も解消されるだろう。

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著者プロフィール

日本植物燃料株式会社 代表取締役社長。1975年長崎生まれ。京都大学法学部中退。2000年に日本植物燃料株式会社を設立。アジアを主なフィールドに、植物燃料を製造・販売する事業を展開する。その後アフリカのモザンビークに拠点を拡大し、2012年に現地法人ADMを設立。同国の無電化村で、地産地消型の再生可能エネルギーおよび食糧生産を支援するとともに、農村で使えるFinTechやAgriTech事業にも取り組んでいる。

「2018年 『20億人の未来銀行 ニッポンの起業家、電気のないアフリカの村で「電子マネー経済圏」を作る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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