すいません、ほぼ日の経営。

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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822257866

感想・レビュー・書評

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  • ほぼ日の会社運営について知れる1冊。
    インタビュー形式で読みやすいのですが、文章は硬めです。が、ほぼ日がかっちりし過ぎず経営されている会社のようなので、これでバランスが取れているのかも…?と思いました。
    やさしさを大事にするのは、仕事においてもいいことです。そのためには、つよくあることも必要。そして、おもしろさを人々に届ける。これが、ほぼ日の行動指針。

  • 個人的には刺さらなかった。この本を読んでほぼ日という会社が、ほぼ日手帳以外にどのような事業を行っている(いく)のか、経営者の思考や輪郭がクリアにならなかったから。
    スーパーファミコンゲームのマザー2、バス釣りNo1を手がけていたことで幼少から名前は知っていた、糸井重里氏。
    顧客と価値を共創すること、良し悪しではなく、好きかどうかで物事を考える社内文化が浸透している点はよくわかった。

  • 糸井さんが言葉の意味を大切にしていることがわかる。夢に手足をという文章は好き。

  • 20年くらい前に毎日ほぼ日のサイトをみてた時期があって。手帳買ったり腹巻き買ったり。メール送ったりしてたんですけど。ここ最近はほとんどみてなくて、でも会社が引っ越したり、学校はじめたり、店舗ができたりということはなんとなく知っていて、なんだか大きくなったなとは思っていました。糸井さんはNHKのYOUからみてたり、青山の道路ですれ違ったり、なんだか気になる存在です。会社の上場の話なんかもなるほどなと思いました。いろいろと新しい経験をしていくのは楽しいですよね。

  • 「いい」「悪い」で判断ようになると、みんながどんどん同じになる。なぜなら、「悪い」よりも「いい」を選ぶから。だから、「いい」「悪い」で判断しなくていい。「好き」と言っているものは、どこかに魅力の分量がたっぷりある。ただ、簡単に「好き」「嫌い」を決めるのではなく、「自分が何を好きと言っているのか」ということを、ものすごく考えることが大切。

  • すいません、ほぼ日の経営。

    ・僕は失敗してもそれは失敗じゃないと言っています。失敗したことでその理由が分かれば、ノウハウが溜まって、後からいろいろなことができるからです。

    ・「共感」は面白いです。ただそれだけだと、居心地は良いけれど、面白くはなりません。そこに「え、そうなの?」「知らなかった」と言う意外なものが混じってくる方が面白くなります。

    ・ほぼ日はマーケティングを行っていません。そのかわり自分がお客さんになったら本当に喜ぶかどうかを、本気で考えることにしています。自分はどんなことに嬉しんと思うんだろう、人がどんな時に嬉しいと思うんだろう、としつこく自問自答し続けると言うことです。

    ・ほぼ日の財産はお客さんからの「信用」です。

    ・骨董屋との付き合いと同じように、ハズレも含めて買うようにしています。相手の事情どうのハズレも含めて引き受けることが信用につながります。

    ・ 1番良いものだけを僕のところにくれ、損をしたくない、得をしたい、とだけ言う人とは、長く付き合えません。成功ばかりが続くわけでもないし失敗だけが続くわけでもない。両方あるんだと言うことを前提にすると、信頼関係が築けます。

    ・どんなミーティングだって「自分だったらこうする」と考えてから集まらないと意味がありません。個人練習なしで試合に出るようなものです。



    ・いつ自分が支えてもらう側になるかわかりません。自分が支えられるときは人を支える。それが社会と言うものです。会社も社会なので、「私がやるわよ」となっていけばいいですよね。

    ・「いい人ではないけれど、力がある」と言う理由だけで人を取る事はしないようにしています。自分だけでは、できないけれど、チームに良い影響与えるような選手も大事です。採用された選手も、「この地に来て良かったな」と思ってもらえる方がいいです。

    ・「どっか旅行に行こう、遊びに行こう」と言う時に「あいつも呼ぼうよ」と呼ばれる声をかけられる人がいます。その「あいつ」が欲しい人です。そういった人が家に入ってから「術」を覚えていけばよい。2人には「すぐやれそう」と言う人と、「今すぐにはできないけれど入れたい」と言う人が混じっています。

    ・ルールや基準を決めるときにうまくいかなくなる1番大きな原因は「平等ではないか」と言う問題に応えようとするからです。

    ・「糸井さんに褒められた」と喜ぶような組織にはしたくありません。これは重要なことで「糸井さんに褒められるのも、嬉しいな」くらいにしたいです。

    ・「ここでは生き生きできていない」という人がいたら、まず本人とよく話します。「やってみたら得意じゃなかった」とか、何か理由があることが少しわかって、別の部署に異動することもあるしよくよく話し合ってそうまって言うこともあります。動いた方が自然だよとなったら移動します。

    ・会社目的のある組織ですからやっぱり旗印がないとダメだと思います。目標が会社にある事はとても大事です。ただ、言葉にしてしまうとそれが会社を縛ってしまうこともあります。言葉にすることには、危なっかしいところがあります。ですから慎重にならなくてはいけないと思います。言葉に縛られてしまわないように、縛りようのない言葉を作るって言うのも方法です。

    ・それでも相手に言葉にしたのは「雪かき、祭りの寄付、峠の茶屋」というキーワードです。

    ・「それによって何が得られるんだ」と問われたときに「一周回って自分たちの利益になる」と説明することができます。情けは人のためならず、と言いますが最後は自分たちの利益になるんだといえます。加えて、それをすることで自分たちの心が落ち着く、安心して他の仕事に取り掛かれる、と言う副次的な効果まで含めて「自分たちの得になる」と説明できます。

    ・信頼できる人から「お前はできるよ」と言われたら、「できないかもしれない」と考える時間はなくなります。ここがとても大事です。「できるんだ。じゃぁ、どういったものを作ればいいんだろう」とすぐに、やる方向で考えられる、ようになりました。

    信頼している人から「頼まれる」という事は「あなたができる」と認めてくれた人がいる、ということです。頼まれた段階でできると思われている、ということです。

    これで「できないかもしれない」と考える時間を知らせます。

  • 問いが面白くない感じがしてしまった。インタビュワーの主観と価値観を感じるため、糸井さんの感覚をそのままに受け取り、受け手自身の感覚で能動的に考えることができない構成だと思った。よくある自己啓発本のように、あまり考えずに読みたいなら、良いかもしれない。

著者プロフィール

ジャーナリスト1961年、新潟市生まれ。早稲田大学商学部卒業、文化服装学院マーチャンダイジング科修了。伊藤忠ファッションシステムに入社し、ファッションという視点から、企業や商品のブランドづくりに携わる。同社取締役、ifs未来研究所所長などを歴任し、2021年に退社。コミュニティー「偏愛百貨店」を立ち上げた。『ビームス戦略』(PHP研究所)、『伊勢丹な人々』(日本経済新聞出版)、『虎屋ブランド物語』(東洋経済新報社)、『TSUTAYAの謎』『すいません、ほぼ日の経営。』(以上、日経BP)など、著書は30冊を超える。毎朝3時に起きて原稿をつづる生活を30年にわたって続けている。

「2021年 『アパレルに未来はある』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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