RPAの威力 ロボットと共に生きる働き方改革

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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822258276

作品紹介・あらすじ

先進8社の実践的取り組みに学ぶ

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RPAのソフトウエアロボットによる業務の自動化
ロボットと共に働くオフィスは未来ではなく今ここにある
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あなたの会社の働き方改革は、狙い通りに進んでいますか。
本書で取り上げた企業では、従業員名簿にロボットが名を連ねます。
そのロボットは人の何倍ものスピードで正確に仕事をこなし、24時間働き続けます。
オフィスでロボットと一緒に働き、人は生き生きと仕事をします。
こんな組織に変え、「真の働き方改革」を実現した企業が今、続々と登場しています。
本書ではこれら先進8社の事例から、RPA導入の秘訣を解き明かします。

■真の働き方改革、たちまち3刷!
■ソフトウエアロボットで人は単純作業から解放
■導入企業の97%が、5割以上の業務削減に成功
■半数の企業は4週間以内にロボットを稼働
■RPAを導入しない企業は生き残れない
■先進8社の実践的取り組みを解剖

〔掲載企業〕
大和ハウス工業/農林中央金庫/ブリヂストン中国
帝人フロンティア/テレビ朝日/アサツーディ・ケイ
NECマネジメントパートナー/インテージホールディングス

感想・レビュー・書評

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  • RPA Robotic Process Automation を使い方の面から解説した書です。
    RPAとは、「(ソフトウェア)ロボットを使って手順を自動化する」ということです。
    コンピュータの中に、ソフトウエアロボットを導入して、これまで遅れてきた事務=オフィスの生産性を上げましょうというのがその狙いです。

    内容は以下です。

    ・工場の生産ラインに産業用ロボットを入れるのと同様に、事務作業にソフトウエアロボットを導入して、オフィスの生産性を向上させるが目的です。

    ・AIとRPAの違い
      AI:人間がルールを教えなくても、大量のデータを学習・解析しそこにひそんでいるルールを推論により自ら発見し定義することができる。
         なかなか、100%には達せず、時間も費用もかかる
     RPA:人間が決めたルールどおりに動くのでそのルールの範囲では100%正しい結果を出してくる。単純作業、小粒業務が大量にある場合に効果的
         RPAは実践的なツールなのですぐ使える    

    ・RPAは小さく始められる。導入企業の半数が、1カ月以内に導入できたとのアンケートがあり
    ・さらに、RPAでは、導入企業の97%が、5割以上の時間短縮を実現できたと回答。

    ・RPAの目的は6つ
      ①業務正確性担保(間違い防止)
      ②競争力強化
      ③業務の見える化
      ④業務負荷の削減、作業の平準化
      ⑤コンプライアンス(不正防止)
      ⑥余力創出(人をより付加価値の高い仕事へシフト)

    ・RPAの適用業務
      ①チェックロボ
      ②データ集計ロボ
      ③対話型ロボ
      ④登録型ロボ
      ⑤つなぎ型ロボ

    ・これまでの業務のシステム化はウォータフォールが主体:時間も金もかかる
    ・RPAでは、アジャイル方式ですぐ始められる、すぐ結果がだせる ⇒ 短サイクル化で業務のシステム化ができる
    ・POC Proof of Concept :概念実証を実施して、現場で実業務にRPAを組み込んで効果を実感してもらうところからスタート

    ・PRAにはさまざまなタイプがある (個人向け・組織向け)×(業務ユーザ向・システムエンジニア向け)の組み合わせで4通り
     個人のPCに入れるタイプではなく、「サーバをたてる組織向け」で変更が容易な「システムエンジニア向け」が推奨タイプ
    ・現場主導でも、セキュリティやインフラ管理の面等からも情報システム部門と連携して導入しよう

    ・RPAが苦手な業務
      ①非定型業務
      ②人の判断がたくさんあるシステム:ロボットは、判断ができない
      ③画像として表現されている文字を読み取る業務(RPAでは単独でできない)

    ・RPAの適用事例
      ①入力業務(OCRと組ませてイメージをスキャン)
      ②見積作成
      ③請求処理

    ・これからのRPA
      ①AIやOCR、PDFなどと融合してDXの中心へ
      ②ERPと連携し、基幹システムと補完関係へ
      ③業務プロセスを分析し、他システムと連携して、系全体を自動化へ

    目次は次の通りです。

    はじめに 想像を絶する「RPAの威力」
    第1章 RPAの本質
     1-1 人間とロボットが共に生きる時代に
     1-2 働き方改革の大本命
     1-3 採用企業は急増し数百社に
     1-4 経営にすぐ効く「即効薬」
    第2章 進め方と成功のポイント
     2-1 考えるより触れ
     2-2 業務部門とIT部門がタッグを組め
     2-3 運用ルール・体制を考え抜け
     2-4 現場を巻き込め
     2ー5 最適なツールを選べ
    第3章 先進8社の取り組み
     3-1 大和ハウス工業
     3-2 農林中央金庫
     3-3 ブリジストン中国
     3-4 帝人フロンティア
     3-5 アサツー・ディ・ケイ
     3-6 テレビ朝日
     3-7 NECマネジメントパートナー
     3-8 インテージホールディングズ
    第4章 RPAの将来像

  • 仕事をしやすくするために人間がする仕事と機械にまかせてしまう仕事に分けて効率化をはかる。
    そのための方法としてRPAを導入。単純作業や時間がかかる作業などを担ってもらう。
    実際に使っている企業にどのような使い方をしているのか作業がどう改善されたのかなど具体的に紹介されていてわかりやすかった。

  • 会社でもRPA、RPAって言いだしたので、まずはどういう物なのか、というのを知るために購入。内容整理され、向き合い方にも触れてある良書だと思う。

  • RPAの成功例が網羅されています。

    アビームの人が書いた本で「いかにRPAを入れて成功したか」という例が沢山書いてあります。今後RPAを導入を検討している人には良いかと思います(企業の中である程度決定権もある人)。

    ただ、RPAを導入には様々な苦労が伴います。そういった苦労に関する事はこの本には書いてありません。よってこの本を鵜呑みにしてはいけないかと思います。

  • 事例に期待したが、当然ながらそれほど踏み込んだ内容までは紹介されていなかった。

     AIは人間がルールを教えなくても大量のデータを学習・解析し、そこに潜んでいるルールを推論により自ら発見し定義することで作業を自動化していく。人間が定義できないレベルのことをAI側が定義できるというところが強みだ。しかし、AIは自ら学習していくほど進化していくが100点満点に達するまでが非常に難しく、そのため間違いがないかどうかを人間が確認しなければならないという難点がある。しかも、AIが出した答えがなぜそういう答えになったかというロジックが見えにくい。…
     それに対してRPAは、人間が決めたルールどおりに動作するので、そのルールの範囲においては100%正しい結果を出してくる。今、日本を含めた企業が求めているのは、自分たちが決めたルールの中で100%間違わずに、人間よりも速く処理をしてくれる仕組みである。とりわけホワイトカラーの仕事においては、いわゆる単純作業、小粒業務が大量にあり、投資対効果を考えた場合はRPAの方がAIよりも有効である。

     ところが実態は、日常業務を回すために必要な「単純作業」に追われており、創造的な業務に時間を割けず、むしろ創造的な時間を減らして作業時間を確保している状況である。創造的な業務に使う時間が一番大切だというのに、「作業を減らせ」という大号令のもと、手っ取り早く「創造的な時間を減らして日常業務の作業時間を確保している実態」は間違っているといえよう。

     導入のコツと成功のポイント
    1考えるより触れ
    2業務部門とIT部門がタッグを組め
    3運用ルール・体制を考え抜け
    4現場を巻き込め
    5最適なツールを選べ

     このような失敗はRPA導入の構想段階から情報システム部門に関与してもらうことで回避できる。部分的な課題の相談を途中で部分的に持っていくのではなく、取り組みの趣旨からしっかりと理解を得ておくことで、業務部門とシステム部門が両輪として機能するようになる。

  • アビームさんだから製品も正直一つに絞られるけど、入門書としては非常に良書。

    POCよりPOVにしていく必要があると思っているのでそこに関してはディスアグリーです

    コストカットではなく、現場に嘘をつかない形で納得してもらえる出口戦略が大事なのでしょう

  • RPAはホワイトカラーの仕事の生産性を革新的に高める技術であり、かつそれらの技術を利用した業務改革手法とされています。
    今人間がパソコンでやってる操作をロボットがやったらどうなるか
    24時間働き続ける仮装知的労働者に人間が勝てるはずはありません。

    果たして人間は人間にしかできない高度な業務に特化してイノベーションを生み出せるのか
    いや生み出せない人間は淘汰されるのかもしれません。

    しかし本書はRPAを積極的に導入する企業は従業員の意識や行動もかわるといいます。
    これまでの業務をいかにロボットに取り組むか考えるようになるからです。
    逆にRPAの威力を活用しない企業はジリ貧になっていくのかもしれません。

    もちろん役所も同じ運命なんでしょう。
    しかし中の人が変わらなければいくらシステムとしてのRPAを導入してもシンドイかなと思いますσ^_^;

    役所の苦手な完璧主義を捨てられるか。
    RPAによる自動化は完全自動が必要なわけではなく
    費用対効果の面から
    完全自動化を目指す業務
    人の手作業を残しても構わない業務
    この見極めができるかかなと思います。

  • RPAの凄さを色々な会社の導入事例と共に紹介した本。
    会社が推し進めてはいるけれど、イマイチ上手く行っていない効率化…。うまく行っている会社もあるんだなぁと感心しながら読みました。
    やはり、分からないままではよくないな。十数年後を考えても、付いていけるようにならねばと自戒しました。プログラミングの知識含めて…。

  • P44 RPA導入の主な目的・効果
     ・余力創出・コンプライアンス(不正防止)・業務負担の削減/作業平準化・競争力強化・業務正確性確保(間違い防止)
    P86 先進8社の取組
     ・建設業法許可番号収集ロボット:国土交通省がオープンデータで無料公開しているデータから必要なデータを収集してくるロボット(大和ハウス)
    P89 先進8社の取組
     ・勤怠チェックロボ。人手でチェックしていた500ステップを実装し、年間60時間分の業務が削減。開発期間は7日間。
     ・プレミアムフライデーの導入等の制度変更にもRPAの「変更が容易」という特性を生かして柔軟に対応。
    P123 先進8社の取組
     ・OCRを起動して必要な情報を取込むロボットの活用により業務を86%削減(帝人フロンティア)
    p169 社内啓発セミナーで社員を巻き込む。

  • RPAの事例もあり、RPAの威力、がわかる内容になっていた。RPAの説明やRPAの事例により、その効果を知るにはわかりやすかった。RPAは意義があるものであるものの、今ひとつ、その効果については懐疑的なところがあり、文化そのものやビジネスプロセスを変えるなど、業務以前のものを変革することでRPAは定着するのかなとおもった。

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