ソフトを他人に作らせる日本、自分で作る米国

著者 :
  • 日経BP
3.24
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本棚登録 : 248
レビュー : 28
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822273781

作品紹介・あらすじ

米国:金を払って人に会う、トップがセールス、"協調性"を重視。日本:ただでも会わない、表敬訪問、"現状打破"を重視。なぜここまで違うのか?

感想・レビュー・書評

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  • タイトルと内容があまり合っていない。個々の主張は納得できるものもあるし、同意できないものもある。また、バラバラな記事をまとめたものなので論旨の流れが良くないし、結論として作者が主張していることは、記者として人の話を聞きつづけた結果の意見であり、何の経験的裏付けも理論的根拠もない。

    …と酷評したものの、良かった点は、各章末のコラムにおける書籍レビュー。『戦艦大和ノ最期』、荷風、漱石、『ガリバー旅行記』と、近代化、文明化に関する課題を鋭く突く本を選んでいる点が渋い。また問題を適応異常という概念でとらえ、解決の方向性として全体像、グランドデザインに求める点もなるほどと思った。

  • 前職の時から感じてた事、そのままですね。
    ホント、日本のドメの会社はITの地位低すぎるよ。だから事業会社でITやる優秀な人間がいないんだよね。
    米国ではIT人材の72%が事業会社にいるのに対して、日本は75%がIT会社にいるの。真逆だと。
    そりゃー、まともな要件も出せないし、作ったシステムのまともな評価できないよ。
    産業構造は建築会社と似ていると言われてるけど、それは日本だけかな。いや、米国はDIYか。そこから違ってるのか…

  •  日本と欧米の違いに関する事例、エピソードは多いが本書が提起している問題が何なのか分かりにくい。全般的に、提起した問題とはあまり関係の無い事例やエピソードが掲載されており、本筋からの脱線が多く論理的でないため、筆者の主張がよく分からない。問題への対処策も深みが無くチープである。各章で古き時代の偉人の言葉などを引用しているが、あまり必然性を感じられず論理展開が独りよがりの印象を受ける。
     筆者の主張が分かりにくい点と論理でない点に目をつむり、経営と技術の観点での日本と欧米の違いを知ることを主眼とするなら、一読することにある程度価値はあると思う。

  • B3

  • 基本的にWebサイトのコラムをとりまとめた内容とのことで、内容が多岐に飛ぶというか、脱線している感がある。
    アメリカのソフトウェアの内製化割合等は初めて知る内容で良かった。
    全体的に抽象度が高い話題になっていると言えばそうとも言えない。抽象度が高い話題、多岐に渡る話題(文化的、歴史的、思考・思想的)が好きな人は良いが、そうでない人には読みづらいと思う。文化的な側面からの考察がいろいろとあり面白い。
    最終的には、日本の情報システムにおける構造的問題に対しては、悲観的態度となっているように思う。
    今後の情報システムを考えるうえで、いろいろとヒントとなることが書いてある。

  • タイトルが示すような、単純にITに関する日米の比較を論じた本ではありません。
    経営と技術にまつわる様々な問題を掘り下げることで、情報システムのあり方について今一度考え直すきっかけを与えてくれます。経営者や情報システム部門の管理者向けの書籍といえるでしょう。

    日進月歩で進歩する情報技術の波の中で、技術に振り回されて本来の目的を見失っている企業が多いのが現状ではないでしょうか。
    そうならないためには、ビジネスのグランドデザインを描き全体を俯瞰できなければなりません。
    グランドデザインのもと、事業部門はビジネスを遂行する責任を果たすために、自分ごととして情報システムの構築・運用に向き合うことが求められます(オーナーシップ)。その前提があって初めて、情報システム部門(IT技術者)が力を発揮できます。

    技術に対して主導権を発揮するためにも、社内にシステムを内製できるだけの力をもったチームを育てる必要があります。内製化のメリットして制度変更・新商品開発などの変化に情報システムを適宜対応していけるということも考えられますが、やはり企業が情報技術に対して主導権をもって臨めることが最も大きいでしょう。仮にシステム開発を外注する場合も、内製力があってこそ適切に管理することができます

    これからは、トップと技術者が連携してビジネスのグランドデザインを共有することが重要になってくるとは間違いありません。ITに携わる者として、一本筋の通った思想というか価値観を与えてくれた一冊でした。

  • 日米を比較する。経営と技術を巡る珍現象、明治以来の難題に取り組む時、「言葉のインフレ」は恐ろしい、答えは30年前からそこにある。

    ここが変、を掘り下げ、文化の差・仕組みの違いを示す。システム内製が出来ないのは、技術者が柔軟に安心して所属を変えられる社会になってないからでは。

  • 30年にもわたりコンピュータと経営に関わる取材を行ってきた作者が日経記事へ投稿した記事に手を加え書籍化した作品。日本と諸外国との経営と技術の問題を指摘している。この問題は単純にどちらがよいとは言えず一長一短があるが今のままでは日本は危ないと危惧している。日本の近代化ともかかわる部分で過去にこれらを指摘してきた方々の記事を参考文献として挙げているのも非常に参考になる。

  • 日本と米国などとの文化等の違いを認識したうえで、どのようにIT戦略(というか、ITシステム開発の在り方)を進めていったらよいか、答えはないが考えていく内容と読んだ。
    「アップルの考えるデザインと、一般のデザインは異なる。アップルの考えるデザインは、エコシステムなども含めたグランドデザインである」というのは、なるほどと思った。
    単純なITシステムだけではなく、日本の欧米化の形態から考察しており、ちょっと広い目で考えるという点で面白い本だった。

  • 日経コンピュータの編集者もされていた筆者による、日経ビジネスオンラインの連載コラム「経営の情識」を基にした書籍。
    情報システムは内製が理想、アウトソーシングは必要悪という主張。米国ではユーザ企業がITエンジニアを多く抱えている。
    あまり精読できてないけど、個々に面白いエピソードがいくつかあった。その中でも「Virtualを仮想と誤訳した責任は我々にあります」のネタを見つけたのは最大の収穫か。

    http://d.hatena.ne.jp/oraccha/20140926/1411694081

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