- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784822274276
作品紹介・あらすじ
会社に使い倒されないための9の心得。
感想・レビュー・書評
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「幸福論」を基礎とした、「人間関係」と「勝敗論」の要素を十分に理解して初めて組織で勝利条件をクリアできる。それを得るための条件が「人間に関する教養」であり、1人の人生では限界がある「経験」を、映画という虚構を通して覗き見る。ただしそれにも訓練が必要で、ぼんやり映画を見るのではなく、映画を巧みに語ることによって「人間に関する教養」を獲得する。
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中間管理職の勝敗論がメインだけど、20代や10代で読んでもこれは興味深いはず。
上司は何と戦っているのか、勝利条件は何なのか、それを観察するためのヒントが詰まっている。
仕事に別の視点ができて、普段の仕事がちょっと面白くなる。
日常に「虚構」を重ねること、虚構で日常を描き直してそれを生ききれたら、それは幸福なことかもしれない。 -
なるほど、と思うポイントはありましたが、ところどころ、ビジネスの世界を見下ろしてる、とも感じる
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飛べフェニックス
獲得目標と勝利条件
人間関係と勝敗論、幸福条件、人間に関する教養 -
押井守の映画論と仕事論。
ハッタリ的な語りも含めて面白かった。 -
映画監督の書いたビジネス書
人は負けることへの誘惑に勝てない
だいたい部下というのはどうしようもない連中ばかり
部下は中間管理職の苦労をいっさい理解しない
テーマを持っている人間がテーマがない人間好きに使っていいんだ
好きなことをやれという意味は飽きないことをやればいいということ。才能を見つけようと思うから間違う
テーマがある人とない人では成長のスピードが違う
テーマがある人はどこに行ってもそのテーマを追いかけているから幸せ -
映画監督・押井守氏による、面白いと思った映画から読み取った『勝敗論』と『仕事論』を書いた本です。
しかし、ガチガチのビジネスに傾いた話だけではなく、映画の感想や簡単なあらすじも交えて書かれており、頷いてしまうところ、納得するところもあり飽きずに読むことができました。特に印象的な記述が「プライベートライアン」の紹介で記述された『答え合わせというのは作った監督がするもんじゃなくて、 見た人間がしてあげるべきもの』『「映画を見る」というのは、実人生で仕える教訓を導き出すような見方をすることです』というところで、私も映画を観るときはそれらを意識して観ていきたいと思いました。 -
映画
ビジネス -
"映画を見るときの視点次第で奥深く、様々な洞察ができる。監督を生業とする著者から見た視点を語ってくれる。007スカイフォールは、私もほぼ同じような視点で見ていた。スケールがだんだん小さくなり、映画はほぼすべて悪役の思惑通りに進行する。そして、悪役の目的はただひとりの昔のボスに認められたいという動機だけ。
プライベートライアンも、アクション映画としてとらえている。アメリカの国家の根幹、民主党と共和党平等と自由の両立という軸から映画を眺めることで、また違った見方ができる。
とても興味深い。" -
どちらかというと仕事論というより映画論です。