8時間睡眠のウソ。 日本人の眠り、8つの新常識

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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822274382

作品紹介・あらすじ

NHK「ためしてガッテン」や「名医にQ」でおなじみの専門家が、理想の眠りを解き明かす!

感想・レビュー・書評

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  • ――――――――――――――――――――――――――――――
    脳は深い睡眠の間によく冷えるため、こま切れにとると、冷却の効率が悪くなって脳がしっかり休めません。16

    睡眠は乱射しないで大砲でドーンと撃つのが大事。メジャースリ-プを崩さないようになるべくまとめてとってください。17
    ――――――――――――――――――――――――――――――
    成長ホルモンが出るのは深い睡眠の間です。

    深い睡眠は眠りはじめの3時間ぐらいまでに出るわけで、何時から何時までというリズムは関係ありません。21
    ――――――――――――――――――――――――――――――
    「深い睡眠は、砂時計型といいまして、最初のうちにガーッと取って、砂時計みたいに全部落ちてしまえば、後は出てこなくなる、そういう睡眠なんです」119
    ――――――――――――――――――――――――――――――

  • 眠ることが大好きで、どんな状況でも居眠りしてしまう。そんな自分はロングスリーパーだと確信していて、8時間寝ないと不健康な気がしていた。しかしもう少し自由な時間が欲しい。タイトルにひかれ、健康的な睡眠時間の根拠を求めて購入。

    適正な睡眠時間は人それぞれ、日中眠くなったり、作業が出来なくならないければOK。というのを参考に、11時就寝5時半起床を数日続けているのだが、今のところ快調。おそらく私は6時間半で充分なのだと安心した。

    「休みの日、一日中寝ても起きた時すっきりしない、逆に徹夜をするとなんだかハイになる」、というのは私もしょっちゅう体験している。
    うつ病の人が不眠になるのは寝ないことで抑うつ気分を晴らそうとしている、という説は興味深い。

    本を読んでから、長すぎる昼寝を避けたり、起床時間をなるべくずらさないようにするなど、少しずつ工夫をするようになり、使える時間を増やすことが出来た。

    特に不眠には悩んでいないので、私自身の参考にはならなかったのだが、「寝なきゃ寝なきゃと思うほど却って不眠が悪化する、眠れないときは布団から出るべき」という話を知るべき人はたくさんいるんじゃないだろうか。
    睡眠になんらかの悩みを持っている人に勧めたい一冊だ。

  • 睡眠の知識を得るためには最適。初心者向け。

    <健やかな睡眠を取るために…>
    1.規則正しい食事と規則的な運動習慣が大切。
    2.眠れない時は無理にベッドに横にならず、寝室から出る。
    3.起床時は日光を浴び、就寝前の照明は控えめに。
    4.毎朝同じ時間に起床

  • 本書は、睡眠に関する専門化である三島和夫氏に文筆家である川端裕人氏がインタビューする形でまとめた本である。

    サブタイトルに8つの新常識とかありますが、結局一番知りたかったのは「では何時間寝ればいいのか」ということです。

    これについては、個人差があって一概言えないし、簡単に測る方法はない、ということですが、目安的には、
    ・とりあえず年齢別の平均と大きくズレているようなセルフチェックをしてみる
    ・日中の眠気で生活にしようがないようなら大丈夫
    ・起きる時間を固定すると就寝時間も安定してくる
    ・寝る前はリラックスして眠くなったら寝る
    という感じ。
    ちなみにセルフチェックは、国立精神・神経医療研究センターのホームページで行えるようです(http://www.sleepmed.jp/q/meq/)。

    とにかくわかったのは平均より睡眠時間が2時間くらい少ないようなのでもう少し寝たほうがいいかもってことかな。
    こういうことがわかるだけでも読む価値はあったとも思う。

  • 睡眠に関する最新の科学的知見を教えてくれる本。
    本書の大部分は、睡眠研究の権威が語った話を文筆家が聞き語りの形式で書いており、まるでエッセイを読んでいるかのような読みやすさだ。それでいて、世間で“常識”とされている様々な通説をバッサリと斬り捨てていくのが痛快ですらある。睡眠に関する本は何冊も読んできたけれど、これまで学んだ知識の一部はやはり間違いであることが分かった。

    健やかな睡眠のための12の指針:
    1.睡眠時間は人それぞれ。日中の眠気で困らなければ十分。
    2.刺激物を避け、眠る前には自分なりのリラックス法を。
    3.床に就くのは眠たくなってから。入眠する時刻にこだわらない。
    4.同じ時刻に毎日起床。
    5.光を利用。目覚めたら日光を入れ、夜の照明は控えめに。
    6.規則正しい三度の食事、規則的な運動習慣。
    7.昼寝をするなら15時までの20〜30分。長い昼寝はかえってぼんやりの元。
    8.眠りが浅い時は、睡眠時間を減らし、遅寝・早起きにしてみる。
    9.激しいいびき、呼吸停止、足のぴくつきやむずむず感などは要注意。
    10.十分眠っても日中の眠気が強い時は専門家に相談。
    11.睡眠薬代わりの寝酒は不眠の元。
    12.睡眠薬は医師の指示で正しく使えば安全。

  • オトナは、平均で8時間も寝る必要はない。
    不眠症の場合、寝室に行ってベッドで眠れないのに横になっているのはいけない。10分で眠れなければ、寝室を出て行くべき。
    夜に、覚醒するような活動をするのが睡眠障害の原因になる。運動、明るい照明に照らされるなど。

  • 結局、何時間寝れば一番よいのかは個人差があるということ。5時間でも平気な人がいれば10時間寝ないとしんどい人もいる。

  • 不眠初心者向け。話題は全年代に渡るが老人向けが少し多いか。

  • 最近の睡眠の科学。
    それでもちょっと古い。
    書き手の主観が多いのでオーバーだが読みやすい。
    起床時間を固定して眠たい時眠る今時の要素はいってる。
    年齢とともに起床時間が短くなるデータ興味深い。
    知ってることが多いが、この手の思い込み排除と不眠の時の認知処方の効果がお手軽なのがよい。

  • 2017.03.27 吉岡さんのブログより。どうも寝不足気味につき、本書を読めば何かヒントが得られるかもしれない。

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著者プロフィール

1964年兵庫県明石市生まれ、千葉県千葉市育ち。文筆家。東京大学教養学部卒業。日本テレビ勤務中、1995年『クジラを捕って、考えた』でノンフィクション作家としてデビュー。退社後、1998年『夏のロケット』で小説家デビュー。小説に『せちやん 星を聴く人』『銀河のワールドカップ』『算数宇宙の冒険』『ギャングエイジ』『雲の王』『12月の夏休み』など。ノンフィクションに『PTA再活用論』『動物園にできること』『ペンギン、日本人と出会う』『イルカと泳ぎ、イルカを食べる』など、著書多数。現在、ナショナル ジオグラフィック日本版および日経ビジネスオンラインのウェブサイトで「・研究室・に行ってみた。」を連載中。

「2020年 『「色のふしぎ」と不思議な社会』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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