- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784822274436
作品紹介・あらすじ
徳島県神山町。山深いこの町に、若きクリエイターや起業家が集う。なぜ徳島の片田舎に若者たちが吸い寄せられるのか。新しい働き方、クリエイティブを生む場づくり、地域再生の方法論、不確実を楽しむ生き方-。現代の日本人が抱える課題の答えがここにある。
感想・レビュー・書評
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【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/699478
サテライトオフィスで注目を集める神山。発展する田舎、神山の「歩き方」ガイド。移住者たちの半生も描く。彼らはなぜ、神山を選んだのか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
過疎地の再生において、どういった「モノ」を作るかではなく、どんな「ヒト」が集まるかに着目していることが興味深い。モノやコトはいずれ流行りが過ぎて飽きが来るけど、おもしろい人が循環すれば新しいことはどれだけでも生まれるという考え方にはとても共感しました。
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個人に焦点を当てている
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<住み着く人々&企業>
徳島の神山は一風変わった「田舎」として今注目を集めている。
少子高齢化とそれに伴う地域の過疎化が進む中で、様々な移住者を集め、それをくい止めているから。
一地方都市にクリエイターやビジネスパーソンが集まるのはなぜか。
一つは、環境がアウトプットに及ぼす影響があげられるだろう。
クリエイターなら作品、ビジネスパーソンなら生産性や創造的付加価値のさらなるクオリティを求められる。
それをあげるのに神山という「場」が一役買っているのだ。
<受け入れるためのソフトとハード>
「場」を作り上げる要因として、他を排斥せず、しかし、流されることなく自身の軸を持って受け入れる神山の元来の風土、があげられる。
さらには、生活費の安さ、魅力的な古民家が多数残っていること、そして徳島はITインフラが非常に整っており(全国一)これが、情報関連企業のローカルオフィスにとっては非常に魅力的である。
<日本の未来>
少子高齢化が進み、多くの地方都市が限界集落と化していく。
それをくい止めるためには、クリエイティブな人間の集積が重要である、との神山の結論は、今後の日本の一つのモデルケースとして成り立つだろう。
<感想>
近未来、情報化社会がさらに進めば、距離は関係なくなるが、どういう「場」に住むが重要になる、という考えがある。
単に利便性の高い大都市に住めばことたれり、という考えはまだまだ強固だが少しづつ崩壊していくのかもしれない。
そのかわりとして魅力的な「場」を持つ田舎の台頭、というのはそれこそ魅力的ではあるが、いままでの保守的な傾向を覆していくのには難渋するだろう。
でもそれができないと、本当に消滅しか残っていない気もする。 -
徳島県神山町の集落での生活
一人一人の生い立ちや暮らし始める経緯を掘り下げ
集落の方向性や将来を考えることができる
これからの日本での将来の生活を考える上で非常に興味深い -
仕事の関係もあり、再び手にした本書。
肩の力を適度に抜いた皆さんの取り組みに学ぶこと多し。 -
・林業は、久しぶりに難しいパズル。だからこそ腕がなる。
・山の整備は、町の人々のアイデンティティーにつながるはず。
・文化を生み出す町の姿勢として、ゴミが落ちていない仕組みを作る。
・移住者は、勤め人ではなく職人をターゲットにした。
地域が納得する人を「逆指名」して迎え入れる。 -
のアーティストの移住などで生まれ変わった町、徳島県神山町の話。「日本の田舎をステキに変える!」というミッションのもと、様々な仕掛けを編み出したNPOグリーンバレーの力と遊び心には驚かされた。グリーンバレーが行ってきたことは、何も突拍子も無く、無茶苦茶なことではなく、できることを積み上げてきた結果だという。「モノ」ではなく、「ひと」に焦点を当て続ける。こうすることで町での面白いことは連鎖的に起き続けるのだと。神山町に行ってHidden Libraryを見てみたいと思った。
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素敵な取り組み。ヒントいろいろ、さいごは人。移住者の物語もあり、生き方を考えるきっかけに。