小さな会社の幹部社員の教科書

  • 日経BPマーケティング
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822279646

作品紹介・あらすじ

社長の99%は幹部社員に不満を持っている。
経営幹部が学ぶべきことのすべてを心構えから理論、ノウハウまで体系的に網羅した、今までありそうでなかった仕事の教科書。

小さな会社の経営幹部が学ぶべきことのすべてを、心構えから理論、ノウハウ、財務まで体系的に網羅した、今までにありそうでなかった新しい仕事の教科書です。
社長の99%は幹部社員に不満を持っている――。大手都市銀行を経て複数の中小・ベンチャー企業で取締役を務め、コンサルタントとしても多くの経営者と接してきた著者は、こう感じています。
小さな会社の経営者は、必ずと言っていいほど頼りになる参謀を求めています。しかし、そんな経営者のお眼鏡にかなう人材はなかなか現れません。なぜでしょうか。そもそも小さな会社の参謀を育てる教育体系がないことが、大きな原因です。
そんな問題意識から、著者は「中小企業のための『経営幹部講座』」を企画し、登壇。受講料は3日で約30万円と高額ながら、満員御礼が続く人気シリーズに育てました。そのエッセンスを凝縮したのが本書です。
実践ですぐに役立つ計画表のフォーマットなどを多数紹介すると同時に、上司としての心構えを熱く説きます。スキルとマインドの両面から「幹部力」を高める1冊です。

感想・レビュー・書評

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  • すぐ取り入れられることもあって、さっそく自チームにも取り入れてみた。
    もう一度数年後に読み返したら、また違ったことを思い、違ったことが得られそう。

  • 幹部社員がビジネスで身に付けておくべきマネジメントスキル、コミュニケーションスキル、ヒューマンスキルを分かりやすく解説しています。第3章では、幹部社員の心構えとして、具体的な事例をもとにいくつかの問いかけ形式で説明されていて、今の自分を見つめ直すのにとても有益な内容でした。これからビジネススキルを磨こうとと考えている人の入門書としてお薦めの内容だと思います。

  • 今の会社に、幹部候補として採用されているので、どんな知識が必要なんだろうと焦燥感を感じたので購入。
    結果としては、幹部の仕事なの?部長レベルでは?と感じたのだが、課長(我が社にはいないが)と違い.部長も経営陣の一員なのだということで、こんな根本的な部分から勉強になった。

  • 2018/9/15

  • どうしてもこの手の本だと”営業”の進め方にスポットがあたり、我が業務との隔たりが気になり「なかなか自分の仕事には活かせないよね」という視点で読んでしまいます。が、筆者の実体験で営業成績を向上させた際の人員配置のお話しや実践講座の内容には「数字の使い方」に関する”超”具体例が含まれており、この点はほかのビジネス書が机上の論理や理想論的な話しに終始していることと比べると秀でているといえる。「計画」の話しについては理解はするものの実務でこのとおりに導入・実践しょうとするとなかなか難しい面があるかも、というのが正直なところ。

  • "戦略・管理・マネジメント…その分野に携わるようになったら、読んで損はない一冊。
    後半の数字の部分はちょっと苦手で読飛ばし気味になってしまったが、恐らくこれも自分に必要になってくるはず…
    ただマネジメント方法に関しては、少し旧時代の固定概念を感じたので、これはカスタマイズしても良いかも。
    総合的には、体系的に判りやすいものだったので、読んで良かった。


    --------------

    ◆小さな会社の幹部社員に求められるスキル
    1)戦略的視点
    2)マネジメント力
    3)数字力

    特に""数字""は、会計や簿記を習った事がないから…と敬遠する人が多いが、
    「売上ーコスト=利益」という当たり前の構造だけ頭に入れておけば良い。
    ※利益を増やすには、売上を伸ばすか、コストを下げるか、しかない


    ◆管理職に必要な3つのスキル by ロバート・L・カッツ教授(スタンフォード大)
    ・コンセプチュアル・スキル(概念化能力)
     ⇒状況を大枠で捉え、問題の本質を見極める力
    ・ヒューマン・スキル(対人関係能力)
     ⇒人間関係を構築する力、相手の言動の分析・観察etc
    ・テクニカル・スキル(実務遂行能力)
     ⇒業務を遂行する力

    上位の管理職に成るほどコンセプチュアルスキルが必要
    下位の管理職はテクニカルスキルが必要

    ◆部長と課長には大きな壁がある
    課長:会社の決めた事に従い、自分の持ち場をどう動かすかを考える
    部長:会社全体の方向性に従って、部門の方針や目標を定め、実行するよう組織を導く
    ”How”を考えるのが課長、""How""も""What""も考えるのが部長


    ◆ちょっと有名どころの、良い話やエピソード

    トヨタ自動車
    ⇒”なぜなぜ5回”を実践している。なぜ、こうなったか?2回、3回でも効果有るので良い

    野村克也監督の言葉
    「失敗と書いて”せいちょう”と読む」
    ⇒積極果敢にチャレンジし、失敗し、成長につなげることの必要さ


    ◆中小企業の幹部社員は、とにかく忙しい
    戦略作りに充てられる時間は業務の3%ほど
    たかが3%だが、されど3%

    中期経営計画を立てられるようになったら、レベルアップの印
    「中長期的なビジョンの実現に向けた、具体的な計画」
    「市場と自社の現状をふまえて、ビジョンを実現する道筋を示すもの」
    年度別に分解すると”単年度計画”、ここから”半期計画”、”四半期計画”、”月次計画”と細かくなっていく

    -------------

    ◆マーケティングの理論は、大枠を大雑把に使えるようになれば良い
    ・4P
    ・3C
    ・SWOT
    ・ポーターの戦略理論
    ・ランチェスター

    経済指標になる数字は、ある程度把握しておく(すぐ引っ張れるようにしておく)


    ◆仕事はPDCAに始まり、PDCAに終わる
    PDCAが回らない理由
    ⇒計画(P)が曖昧すぎて、実行(D)に移せていないから

    特にマネジメントをする時は、部下の計画をチェックした方が良い
    「P→C→DCA」で回していく癖付けをする

    意識しないと回せない人が居るので、例えば週間計画表や反省フォーマットなどを使って、紙に落として行く
    成績の良い人は何も無くてもPDCAが回せるのでこの発想が無いが、PDCAが欠如している人は多い


    部下の”結果の数字”だけにこだわってはいけない

    "

  • いわゆる中小企業の幹部社員になるために身に着けるべき心構えやノウハウについて書かれた本です。非常に汎用性の高い内容なので、何も幹部社員を目指している人でなくても読んでおいて損は無いと思います。

    課長から部長への壁を乗り越え、幹部社員として経営の一翼を担う。そのためのスキルは大きく3つ。
    ・戦略的視点
    ・マネジメント力
    ・数字力
    どれをとっても、大きな仕事を成し遂げる上で欠かせないスキルです。
    具体例が豊富なので、経営に関する知識がなくても読み進められます。

  • PDCAサイクルの実践方法について具体的に指南している。
    自分でも実践するために図書を購入した。

  • 中小企業の経営幹部クラスだけでなく、大企業の部長クラスも主な対象として、必要な心構えやスキルについて述べている。中小企業ならではの特徴についても折について触れている。
    係長や課長クラスと違って、部長クラスは事業の中で担当部門の機能戦略を立案する立場にあり、経営者と等しい心構えやスキルが求められる。
    心構えとしては、以下の3つが挙げられている。
    ・覚悟と責任感を持つ
    ・常に考え続ける
    ・会社の最後の良心となる
    これらに対して、具体的に16の問いに落とし込んで解説している。実際に尊敬できる部長像と重なる部分が多いと感じた。係長や課長のうちから養っておくべき視点ばかりであると思える。
    スキルについても、以下の3つが挙げられている。
    ・戦略的視点
    ・マネジメント力
    ・数字力
    これらは実践向けの内容となっている。特にマネジメントの中でPDCAサイクルについて参考となる管理フォームも載せながら丁寧に解説している。フォームは少々細かすぎるようにも思えた。実際の管理職でないと実感はあまり湧かないしすぐに実践で試せるものでもないと思える。しかし、1指示して全て理解し行動できる部下ばかりでもないので、あらゆるタイプの部下を動かし育てていくことになると、きめ細かなフォローが必要になるのだろうし、参考にはなりそう。
    本書の冒頭にあるとおり、管理職として下層の係長や課長に対するマネジメントの本は多いが、部長向けの機能戦略+マネジメントの本はあまり無いように思うので、新鮮な部分が結構あった。

  • 20160529 会社の規模でなく自分の立場によって応用が効く内容。実践することで効果は高いのではないだろうか。

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