情報はなぜビットなのか 知っておきたいコンピュータと情報処理の基礎知識

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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822282707

作品紹介・あらすじ

あいまいな現実とコンピュータをつなぐ不思議な世界。10年後も通用する"基本"を身につけよう。

感想・レビュー・書評

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  • 基本情報技術者試験等の受験勉強で必要な知識に触れられていいと思いました

  • 基本情報とかで知れるようなことの深堀。
    各トピックは興味深く楽しいけどそんなに説明が詳細なわけでもないので一瞥すればもういいかな。

  • 上司に薦められて読んだが、情報系学部出身の私には少々退屈だった。しかし、本としてはよくまとまっているので、情報系を専門としない勉強熱心な方には向いているかもしれない。

  • ビット、アルゴリズム、RDBMS、自然言語/形式言語、論理演算、OSI参照モデルなどのお話が紹介されるなど、基礎知識が広く紹介されていてよかった。

    ## お話1 音声をデジタル化する
    - 情報の定義は、「変化するパターンの中から選択できるもの」

    - 2通りの変化が情報の最小単位であり、これを「 ビット」と呼びます

    - ASCIIは、文字コード。1文字を7ビット(128通り)で表す。大文字、小文字、数字、記号が割り当てられている。

    - シフトJisやUnicodeは16ビットで1文字を表す。65536通り。
    - 可変長符号と固定長符号

    ## お話2 一筆書きの可否を判定する

    - 一筆書き問題のような点と辺から構成される図形のことを「グラフ」と呼ぶ。
    - 1つの点に付いている辺の数を「 `次数`」と呼ぶ

    - 辺の向きを考えたものを「 有向グラフ」と呼び、向きを考えないものを「 無向グラフ」と呼ぶ
    - 「`あらゆるグラフで、次数の合計は偶数`」になる

    - `あらゆるグラフで奇数の次数を持つ点は偶数個ある`ことがわかります

    - 一筆書きできるグラフの性質は、「すべての点の次数が偶数」または「奇数の次数を持つ点が2個だけあり、他の点の次数はすべて偶数」です

    ## お話4 身の回りのデータを解析する

    - 中央値 = メジアン

    - モード = 最頻値

    - 分散は個々のデータと平均値の差(偏差)を二乗してデータ数で割って求まる(偏差の二乗平均)

    ## お話6 どっちの手順が良いか判定する

    - 計算量の大きさから問題の複雑さを分類するという考え方があります。この分類を「 計算量クラス」と呼びます

    - 計算量クラスには、「 クラスP(Polynomial=多項式)」と「 クラスNP(Non-deterministic Polynomial)」があります

    - 短時間で解ける問題が`クラスP`

    - 短時間で解けない問題が`クラスNP`

    - クラスNPに属する問題の中でも特に難しい問題を「 NP完全問題」と呼ぶ。

    - この難しいとは、問題を解決するアルゴリズムがわからないということではなく、アルゴリズムはわかっていても答えを得るまでに時間がかかるという意味

    - NUM=number(番号)、TEMP=temporary(一時的な値)、MAX=maximum(最大値)、MIN=minimum(最小値)を意味していると考えるのが一般的

    ## お話8 機械に言葉を解釈させる

    - ふだん私たちが使っている日本語や英語などの言葉を「 `自然言語`」と呼ぶ。人間の生活の中で自然に発生した言語だからです。

    - プログラミング言語は、特定の目的のために意図的に作り出された言語です。このような言語を「 `形式言語`」と呼びます。

    - 「○○とは、△△である」という置き換えルールの羅列で、形式言語の文法を定義する方法を提唱しました。これを「 形式文法」と呼びます。

    - 形式文法では、置き換え元の「○○」の部分を「 `非終端記号`」と呼び、置き換え先の「△△」の部分を「 `終端記号`」と呼びます

    - コンピュータ科学では、形式言語で記述された文を解釈できる機械を「 `オートマトン(automaton)`」と総称します。

    - コンピュータの頭脳であるCPUが直接解釈できるのは、2進数の数値で表されたプログラムだけです。つまり、デジタルのON/OFFの組み合わせだけです。このようなプログラムを「 `マシン語`」と呼ぶ

    - マシン語に対して、VBScript、FORTRAN、C言語などのプログラミング言語のことを「 `高水準言語`」と呼ぶ

  • 初心忘るべからず、基本のキを学べる本。デジタル化はもちろん、モデリングやデータ解析、アルゴリズムなどこれからのデジタル社会でも役立つ知恵が詰まってる。

  • 文字の二進化、utf-8やshiftjisが文字化けする理由、プログラムのモデル化、プール演算子の成り立ち、OSI、コンピュータの通信方法モデル
    目から鱗だった。データベースのところは実践が少なく、理解がイマイチに終わった。コンピュータの通信方法のところは勉強になった。
    オープンセットね、デーブ
    の覚え方で、httpからtcp、ip、マックアドレスとそれぞれがどういう階層を担っているのか。よくわかった。
    はじめての人というよりは、より深く理解して行きたい人への入門書といった感じだった。

  • コンピュータはなぜ動くか→プログラムはなぜ→なぜ情報はビット・・こんな順番で出されましたね。
    隘間に別の著者の手に成る「Windowsはなぜ」も御座いまして、ついでに一緒に読ませて頂きました。

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  • 最近ITに興味が出てきたのでIT関係の本を読んでいる中で手にとった一冊。
    いや~途中から数学苦手な自分としてはついていくのが大変でした(実際ついていけたかも怪しい)。
    IT企業で働くためにはこういうことを勉強しないといけないのかと思うと大変だなと・・・。
    とりあえずもっと勉強しないといけないかもなと思わされる一冊でした。

  • 2014年。処分前に再読。基本情報処理のおさらいな内容、コラムは意味不明で飛ばした。ビット、グラフ、モデリング、データ解析、アルゴリズム、プログラミング、オートマトン、スイッチ、リレーショナル・データベース、OSI基本参照モデル。チューリング賞

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著者プロフィール

1961年栃木県足利市生まれ。株式会社ヤザワ 代表取締役社長。グレープシティ株式会社 アドバイザリースタッフ。大手電機メーカーでパソコンの製造、ソフトハウスでプログラマを経験した後、現在は独立してパッケージソフトの開発と販売に従事している。本業のほかにも、プログラミングに関する書籍や記事の執筆活動、学校や企業における講演活動なども精力的に行っている。自称ソフトウエア芸人。【主な著書】『プログラムはなぜ動くのか 第3版』(日経BP)『コンピュータはなぜ動くのか 第2版』(日経BP)『情報処理教科書 出るとこだけ!基本情報技術者 テキスト&問題集』(翔泳社)『コンピュータのしくみがよくわかる! C言語プログラミングなるほど実験室』(技術評論社)『10代からのプログラミング教室』(河出書房新社)ほか多数

「2022年 『身近な疑問を解いて身につける 必修アルゴリズム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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