世界でもっとも美しい10の科学実験

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  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822282875

作品紹介・あらすじ

科学法則はいかにして実験されたか!ガリレオの斜面/斜塔、ニュートンのプリズム、フーコーの振り子など、科学実験の美しさを「展覧会の絵」のように鑑賞する。

感想・レビュー・書評

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  • 美しいというか世界を変えることになった実験とも言えるかも、知らないのがいくつかあってへーぇーとは思ったけど内容が結構難しくて概要しかわからなかったのが残念。
    もう少し勉強してから再読する必要がある。

  • ニュートン、ガリレオ、フーコー、キャベンディッシュなど、科学会の歴史の中で、もっとも美しい10の実験について描かれたもの。単に実験の中身ではなく、どのような背景や苦労があったのか、人物像や社会の情勢なども解説されていてとても興味深い。ここでいう美しさの定義は、実験がシンプルであること、その実験の前と後では世界が変わってしまっていること、誰でも再現できることなどが挙げられている。確かに、フーコーの振り子で地球の自転を確認できたり、太陽と影の長さで地球の長さを測ったりなんて、シンプルだけど世界の見方が変わる。物理学・宇宙・化学にはあまり縁のない分野を学んできたが、やはり憧れる。

  • 実験するのが退屈で苦痛になった全ての理系の学生に、実験の深さを思い出させてくれるであろう本。<br>
    科学を見るのには論理性と正当性、他方には政治や利権、金という側面がある。そして『美しさ』を味わうならば、今までにはあまり注目されなかった人の心を揺さぶる側面があるという。これを読んで、科学万能主義だった高校生の頃を思い出した。<br>
    科学における『美』とは何なのか?芸術や音楽と同じように、科学にも『美』は存在するのか?
    この世界の全てが人間の目に露になる日は永遠に来ず、人は歴史的、文化的に受け継がれてきた仮説を通して世界を見る。そうした仮設はこの世界の一部を露にもすれば隠しもする。だがその一方で、人は美しいといえるものに出会い、その美が混乱と無知の中から我々を連れ出してくれる。美は絶えず上方に我々を導く段階のようなものだ。段階と推移とは、常に我々を一箇所から別の場所に移動させる、この世界における人間の居場所は常に一つに固定されているのではなく、移り変わるものなのだ。そして自らを上昇させるとき、我々は自分と世界との関係を一層緊密にし、そうすることで一層人間的になる。それゆえ科学実験の美しさを理解する力は、美それ自体がもつ、より根源的な意味に改めてきづかせてくれる。

  • 著名過ぎるがゆえに、根拠のないネガティブな話までよく聞く偉人や実験について、なぜ史上で大きい反響があったのか、背景を踏まえて詳しいストーリーが書かれていて分かりやすい。

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • *おすすめコメント
    アメリカの物理雑誌の読者に「一番美しい実験は?」と問いかけて、トップ10に入った実験を紹介。ちなみに1位は、「一個の電子の量子干渉」。この実験には、日本の外村彰氏が関わっています。googleで実験名を検索してもらえば、上位に日立製作所のHPが出てきて、そこに実験動画へのリンクがあります。良かったら見てやってください。私はこの動画を大学の授業でみせられて、しばらく動けませんでした。

    *学生へのメッセージ
    新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。せっかく高専に来たのだから、実験の本を読んでみませんか? この本は本郷にしかないですが、射水にも取り寄せ可能です。

    *OPACへのリンク(所在や貸し出し状況を確認できます)
    https://libopac3-c.nagaokaut.ac.jp/opac/opac_openurl?kscode=018&ncid=BA78417284

    推薦者:教員(一般教養科・射水)

  • 偉人の実験方法は現代のような高度なマシンや測定器を必要としない。もちろん複雑なものもあるが、、、しかし、ガリレオの斜面の実験のようなものは中学でも再現実験としておこなれる。その中で自分たちは偉人と同じ過程を辿っていることを実感させたい

    • ずみさん
      フーコー、ガリレオ、ニュートンなど偉人が昔の環境でも行えたからこそ、学校現場でもこれらの過去の偉人たちが行ってきた実験を再現できそう。
      フーコー、ガリレオ、ニュートンなど偉人が昔の環境でも行えたからこそ、学校現場でもこれらの過去の偉人たちが行ってきた実験を再現できそう。
      2020/04/23
  • 我々の多くは「美と科学は対極にある」ものと、漠然とイメージしている。主観性を持つ美と、客観性が何よりも重視される科学、という認識がその背景にはある。しかし、そのイメージを反証するのが本書のテーマであり、その方法論として著者が選んだのは、”科学実験”である。

    本書は専門誌『Physics World』を読んでいる科学者たちへの「世界で最も美しい科学実験は?」というアンケートから集められた上位10個の科学実験をテーマに、美と科学の関係性を示すものである。題材となる実験は、ガリレオのピサの斜塔での物理実験、フーコーの振り子など、一般人でも馴染みのあるものばかり。偉大なる科学者たちの実験にかける熱情と思想を理解することで、科学に関する理解がぐんと深まるし、何よりも個々のエピソードだけでも十分に面白い。

    高校生くらいの科学に関する知識があれば十分楽しく読めるはずであり、若い人たちにこそ勧めたい。

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著者プロフィール

ストーニーブルック大学(米ニューヨーク)の哲学科教授。著書に『世界でもっとも美しい10の科学実験』『世界でもっとも美しい10の物理方程式』(日経BP社)が、共著に『セカンド・クリエイション』(早川書房、1991年12月)がある

「2014年 『世界でもっとも正確な長さと重さの物語-単位が引き起こすパラダイムシフト』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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