AIは「心」を持てるのか

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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822285401
#AI

作品紹介・あらすじ

AI(人工知能やロボット)の歴史や現状を踏まえながら、AIと人とのかかわりを分析した解説読み物です。AIは人間の仕事を奪うという悲観論でも、夢物語でもなく、冷静に分析します。テクノロジーに偏ったり、感覚に訴える感情論でもなく、AIの在り方を探ります。
本書を貫くテーマは「AI・ロボットは人類を救うか?」です。これに対する著者の考えは、人類を救うためには、「心を持ったAIがカギとなる」というものです。処理能力の向上、扱えるデータの大容量化、テクノロジーの単なる組み合わせだけでなく、脳に近いアーキテクチャの進化が必要になると考えています。
第1部は「心を持つ機械」が古代からどのように扱われてきたかを解説します。第2部は認知科学の視点から、ギリシャ時代の哲学者から現代の量子科学者の「心」のとらえ方がAIにも適用できることを示します。第3部は現在進行中のコンピュータ科学の視点から、AIの実現性を追い求めます。

感想・レビュー・書評

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  • 私たちは既に、SFというジャンルのフィクションでAIが発達した未来を思い描いている。古いものから新しいものまで枚挙にいとまが無いけど、特にヒットしたものを映画に絞っていくつか挙げるとすれば「ターミネーター」「ブレードランナー」「マトリックス」「AI」「エクスマキナ」「her」「アップグレード」などが挙げられる。
    これらは何故か、『人間を超越したAIが反乱を起こし、人間を支配する(または滅ぼす)』という悲観的なものが多い。じゃあそのフィクションの脚本家達の予想は、専門家の視点から見てどのくらい正確なのか?あるいは科学者はどのようにAIの今後を予測しているのか?その見通しを示してくれるのが本作。

    テーマはすごく魅力的だったけど、内容が難しすぎて僕の頭ではついていけなかった。途中で断念してしまった。もう少しこなれていて平易な文章で読めるものを探したい。

  • AI、人工知能。最近、よく目にするようになったキーワードについて理解が深まるかと思ったが、「心」とは何か、「心」をプログラムによって再現できるか、という内容が印象的だった。(タイトルで気づくべき)
     
    科学技術としての側面だけではなく、哲学や脳科学の見地から考察と解説がされており、ぼんやりしたAIや人工知能のイメージがより具体化される。

    AIはビックデータの解析やアナリストのような機能的役割と映画に出てくるようなアンドロイドのような人間的役割の二つに分かれるが、本著は後者における考察がメイン。
     
    技術的な転用に対する考察について学ぶには、関連書籍を併読する必要がありそう。

  • 読むのに1年程度かかってしまったが、素晴らしい一冊だった。
    シンギュラリティ、コネクトーム仮設、人間原理、宇宙はコンピュータシミュレーション、といった様々な仮説をそれぞれ紹介するだけでなく一歩深堀していておもしろい。
    AIに関する思索について、これまで読んだ中では最先端で、「意識」や「心」の正体にも腹落ちする仮説であり、もって人工生命の可能性をよりクリアに捉えることができるようになった。


    =============================================

    【目次】
    ・第1部 電気羊の夢
     −第1章 「新しい心」の誕生
     −第2章 ゴーストの森の生活
     −第3章 機械仕掛けのトルコ人
     −第4章 異人を愛する
     −第5章 鎖を解かれたプロメーテウス
     −第6章 神の帰還
    ・第2部 心の問題
     −第7章 世界の青写真
     −第8章 身体のない心
     −第9章 レジスタンス
     −第10章 心を見つめる
     −第11章 サイバネティックな脳
    ・第3部 不思議の国のエイダ
     −第12章 「すべてのクレタ人は嘘つきだ」
     −第13章 プログラム
     −第14章 ブレッチリー・パークからグーグルの構内へ
     −第15章 思考するマシン
     −第16章 カオスの縁にいるダーウィン


    ■全般

    ・本当に人間のように考えるマシンを作るためのポイントはたったひとつ、
     自分が思考していることを意識できなければならない
     →考えているのは「自分」だとわからなければならない

    ・意識がアルゴリズム化できるなら意識はコード化できる

    ・オーストラリアの哲学者デイビッド・チャーマーズは、脳を純粋に唯物論的に
     見たのでは説明できない問題があることを指摘
     →主観的経験の問題であり、「クオリア」と呼ばれる
     →人間が620-740ナノメートルの光を「赤」と感じる理由を科学は説明できない
    ・意識のハードプロブレムに密接に関係しているのが、自我の主観的経験の性質
     →科学は経験論を基礎としている

    本書は、人工の心を作ることができたら、私たちはそれとどのように付き合っていけばよいのか、そもそも人工の心がなぜ重要で魅力的なのかを理解するために私が考えてきたことを説明
     ・第1部は、ロボットについての物語の起源
     ・第2部は、心の哲学と神経科学の世界
     ・第3部は、私たちの世界を変えたテクノロジーであるコンピュータの魅力的な歴史

  • ふむ

  • テクノロジー系を読んでるというより柄谷行人とか鷲田清一読んでる気分に…まだ途中だから後半はテクノロジー系なのかもしれないけど…。

    まず人類の歴史から話が始まる。

    007 光が丘図書館

  • 人間の意識について、哲学、進化論、脳科学、情報工学、量子論など極めて多方面から考察し、ロボットやAIの未来を展望した本です。AIとロボットについての技術面だけでなく、また最近はやりのロボットが仕事をうばうといった社会的・経済的な影響面だけでなく、様々な知見を得たい人向けの書籍です。最近の機械学習の進展より、さらに未来を見越した自我や意識を持ったAIについての展望です。著者は脳に近いアーキテクチャの進化が必要だと考えていますが、それについては異論を考えながら読んで欲しいです。
    (教員推薦)

    ↓利用状況はこちらから↓
    https://mlib3.nit.ac.jp/webopac/BB00534364

  • 170930 中央図書館
    論じようとしている範囲は、科学史、科学哲学から人工知能の系譜まで幅広いが、今少し発散しがちのように感じた。

  • 人類の歴史から始まったので結局、いい情報は得られなかったように思う。

  • 2016年4月に実施した学生選書企画で学生の皆さんによって選ばれ購入した本です。
    通常の配架場所: 開架図書(3階)
    請求記号: 007.13//Z1

    【選書理由・おすすめコメント】
    AIの歴史が書かれていて面白そうだから。
    (経済学科)

  • 人工知能を通した哲学の本である。このインターネット版が出たら、皆が読むであろう。

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