FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822289607

感想・レビュー・書評

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  • まずはここに載せられている「世界の事実に関する質問」の自己採点は、13問中3問の正解で、著者の思惑どおりチンパンジーの正解率に遠く及ばなかった。小学校の何年生の時だったか、世界の人口は36億人だと習った記憶がある。それが今や倍増したわけだ。その間それなりに世界の国々について映像で、あるいは訪ねて学んだつもりだが、最貧国の印象が強烈なのだ。「あの人たち」があふれていると思っていたし、実際、36億人時代はその割合がかなり高かったのだろう。情報化社会になっても、自分たちに有用な情報に敏感であっても、ただでさえ希薄な世界の事実に関する情報をアップデートしなければと反省しきり。突っ込みたい内容もあるが、しょせん言い訳にて胸中にとどめておく。

  • マーケティング視点からみても、
    正しいデータを常にアップデートする必要性を
    改めて痛感した。
    思い込みがいかに悲劇や要らぬ心配を招くか。

    一個人として。
    思い込みを捨ててデータで正しい現実をみる為、
    健康診断ついでに、アレルギー検査をしてみた。

    20年間、蕎麦アレルギーを公言し続けた私は
    何だったのか…。

    ちなみに猫アレルギーも違ったよう。
    たぶんノミかハウスダストが多いお家だったのだろう。
    これからは思う存分もふもふする。

    蕎麦はちょっと緊張するので、
    まずは人の分を分けてもらうくらいのところから。

  • 人間が誤認する本能を10に分けて紹介し、
    思い込みを無くして世界を正しく見るための本。

    貧困や差別はどんどん減っており、
    世界は平等になっていることをデータで証明している。

    途上国と先進国という分け方をやめて、
    レベル1~4の生活水準に分けることを提唱している。

    結城浩先生もおすすめしていた本。
    世界のことを知るというだけでなく、
    実生活でも失敗を防ぐのに役立ちそう。
    全ての人に読むことをおすすめしたい。

  • 物事の捉え方としてとても参考になった。英語版を買ってもう一度読みたくなった。

  •  ハンス・ロスリング氏(故)の著書です。"factfulness"とは事実に基づいて世界の現状を正しく見ることです。

     例えば、世界はどんどん物騒になっていくという見方(ドラマチックな本能)を持つ人がいるますが、実際は8~9割の人類が人間的な生活を送れています。そこでドラマチックな本能を10の項目に分けて、その抑え方を学び、事実に基づく世界の見方を手に入れます。

     そして最後にfactfulnessの実践として、「謙虚さ」と「好奇心」を持つことが大切だと書かれています。
     「謙虚さ」とはこの本に書かれている10の本能を抑えて事実を正しく見ることの難しさに気づくこと。
     「好奇心」は新しい情報を積極的に探し、素直に受け入れて自分をアップデートすること。
     これらを実践することで、世界を前向きにみることができ、真の問題点を判断することができるようになります。

     感想として、10の項目について実例を交えて記されており、さらに各項目の最後に要約と対処法が端的に書かれているのでとても分かりやすかったです。
     特に「分断本能」と「焦り本能」が重要かなと感じました。、中でも「焦り本能」は場合によっては致命的な間違いを起こしやすい項目なので、今すぐ決めなければならない・相手にせかされていると感じたら、まず深呼吸して自分の焦りに気づくことが大切だと思いました。

  • 質問を通じて、自分がいかに世界を理解できていないこと、そして偏ったものの見方をしていることが体感できた。世界の常識を知る上で重要な内容と思います。

  • 【世界の事実に関する13問のクイズに挑戦してみよう】
    質問1
    現在、低所得国に暮らす女子の何割が初等教育を修了するでしょう。
    A 20%
    B 40%
    C 60%

    質問2
    世界で最も多くの人が住んでいるのはどこでしょう?
    A 低所得国
    B 中所得国
    C 高所得国

    質問3
    世界の人口の内、極度の貧困にある人の割合は、過去20年でどう変わったでしょう?
    A 約2倍になった
    B あまり変わっていない
    C 半分になった

    質問4
    世界の平均寿命は現在およそ何歳でしょう?
    A 50歳
    B 60歳
    C 70歳

    質問5
    15歳未満の子供は、現在世界に約20億人います。国連の予測によると2010年に子どもの数は約何人になるでしょう?
    A 40億人
    B 30億人
    C 20億人

    質問6
    国連の予測によると、2100年には今より人口が40億人増えるとされています。人口が増える最も大きな理由は何でしょう?
    A 子ども(15歳未満)が増えるから
    B 大人(15歳から74歳)が増えるから
    C 後期高齢者(75歳以上)が増えるから

    質問7
    自然災害で毎年無くなる人の数は過去100年でどう変化したでしょう?
    A 2倍以上になった
    B あまり変わっていない
    C 半分以下になった

    質問8
    現在、世界には約70億人の人がいます。下の地図では、人のしるしがそれぞれ10億人を表しています。世界の人口分布を正しく表しているのは3つの内どれでしょう?
    A 南米アメリカ1、ヨーロッパ・ロシア1、アフリカ1、ほかユーラシアなど4
    B 南米アメリカ1、ヨーロッパ・ロシア1、アフリカ2、ほかユーラシアなど3
    C 南米アメリカ2、ヨーロッパ・ロシア1、アフリカ1、ほかユーラシアなど3

    質問9
    世界中の1歳児の中で、何らかの病気に対して予防接種を受けている子どもはどのくらいいるでしょう?
    A 20%
    B 50%
    C 80%

    質問10
    世界中の30歳男性は、平均10年間の学校教育を受けています。同じ年の女性は何年間学校教育を受けているでしょう?
    A 9年
    B 6年
    C 3年

    質問11
    1996年には、虎とジャイアントパンダとクロサイはいずれも絶滅危惧種として指定されていました。この3つの内、当時よりも絶滅の危機に瀕している動物はいくついるでしょう?
    A 2つ
    B ひとつ
    C ゼロ

    質問12
    いくらかでも電機が使える人は、世界にどのくらいいるでしょう?
    A 20%
    B 50%
    C 80%

    質問13
    グローバルな気候の専門家は、これからの100年で、地球の平均気温はどうなると考えているでしょう?
    A 暖かくなる
    B 変わらない
    C 寒くなる

    正解は
    CBCCCBCACACCA

    第1章 分断本能
    「世界は分断されている」という思い込み
    ・ファクトフルネスとは…話の中の分断を示す言葉に気付くこと
    ・重なり合わない2つのグループを連想させるが、多くの場合は誰もいないと思われていた中間部分に大半の人がいる。
    ・分断本能を抑えるには大半の人がどこにいるか探すこと
    ・平均の比較に注意:分布をみると重なりが分かる
    ・極端な数字の比較に注意:最上位と最下位が存在し、2つの差が残酷なほど不公平なこともある。しかし多くの場合は大半の人や国はその中間にいる。
    ・上からの景色であることを思い出そう:高いとこをから低いところを正確には見れない。同じくらい低く見えるけど実際は違う。

    第2章 ネガティブ本能
    「世界はどんどん悪くなっている」という思い込み
    ・ファクトフルネスとは…ネガティブなニュースに気づくこと
    ・ネガティブなニュースのほうが耳に残りやすく実際よりも悪いイメージを抱くようになり暗い気持ちになる。
    ・「悪い」と「良くなっている」は両立する:悪いは現在の状態、よくなっているは変化の方向。2つを見分けられるようにする
    ・いい出来事、ゆっくりとした進歩はニュースになりにくい
    ・悪いニュースが増えても悪い出来事が増えたとは限らない:それは監視の目がより届くようになったからかもしれない
    ・美化された過去に気を付けよう:人々は過去を美化下刈り、国家は歴史を美化したがる

    第3章 直線本能
    「世界の人口はひたすら増え続ける」という思い込み
    ・ファクトフルネスとは…「グラフは、まっすぐになるだろう」という思い込みに気づくこと
    ・多くのデータは直線ではなく、S字カーブ・滑り台・コブ・倍増する線にあてはまる。子供の成長だって生まれて半年の成長スピードが一生続くわけじゃないよね?

    第4章 恐怖本能
    危険でないことを、恐ろしいと考えてしまう思い込み
    ・ファクトフルネスとは…「恐ろしい物には、自然と目が行ってしまう」ことに気づくこと。恐怖と危険は違う。
    ・恐怖本能を抑えるにはリスクを正しく計算すること
    ・世界は恐ろしいと思う前に現実を見よう:メディアや地震の関心技ルターのせいで恐ろしい情報ばかり届くから実際より世界が恐ろしく見える。
    ・リスク=「危険度」×「頻度」、言い換えると「質」×「量」:つまり恐ろしさと関係ない
    ・行動する前に落ち着こう:パニックが収まるまで大事な決断をするのは避けよう

    第5章 過大視本能
    「目の前の数字がいちばん重要だ」という思い込み
    ・ファクトフルネスとは…ただ一つの数字がとても重要であるかのように勘違いしてしまうことに気づくこと。ほかの数字と比較したり、割り算をしたりすることによって同じ数字から全く違う意味を見出せる。過大視本能を抑えるには比較したり割り算するといい。
    ・比較しよう:ほかの数字と比較してできれば割り算すること
    ・80・20ルールを使おう:まずは大きな項目に注目、ほとんどの場合小さな項目を無視してもOK
    ・割り算をしよう:割合のほうが役に立つ(大きなグループであればあるほど)。「ひとりあたり」に注目

    第6章 パターン化本能
    「一つの例がすべてに当てはまる」という思い込み
    ファクトフルネスとは…ひとつの集合のパターンを根拠に物事が説明されていたらそれに気づくこと。パターン化は間違いを生みやすいので間違ったパターン化をしないように努める。パターン化本能を抑えるには分類を疑うといい
    ・同じ集団の中にある違いを探そう:集団が大規模な場合はより小さく正確な分類に分けたほうがいい。
    ・違う集団のあいだの共通項を探そう:異なる集合の中に共通点を見つけたら分類自体が正しいかを改めて問い直そう
    ・違う集団の間の違いも探そう:一つの集団に言えることが別の集団に当てはまると思い込んではいけない
    ・「過半数」に気を付けそう:過半数とは半分より多いということでしかない。51%か99%か、その間のどこなのか。
    ・強烈なイメージに注意しよう:頭に残りやすいけど例外かもしれない、疑え
    ・自分以外はアホだと決めつけないようにしよう:変だと思うことは好奇心をもって謙虚になって考えてみよう。それはもしかしたら賢いやり方なのか、だとしたらなぜ賢いやり方なのかと自問しよう。


    第7章 宿命本能
    「すべてはあらかじめ決まっている」という思い込み
    ファクトフルネスとは…色々なもの(人・国・宗教・文化)が変わらないように見えるのは変化がゆっくりと少しずつ起きているからだと気づくこと。そして小さなゆっくりとした
    変化は積み重なれば大きな変化になると覚えておくこと。宿命本能を抑えるにはゆっくりとした変化でも変わっているということを認識するといい。
    ・小さな進歩をおいかけよう:毎年少しずつ変化していれば数十年で大きな片が生まれる
    ・知識をアップデートしよう:賞味期限がすぐに切れる知識もある。テクノロジー、国、社会、文化、宗教は刻々と変わり続けている。
    ・おじいさんやおばあさんに話を聞こう:価値観がどれほど変わるかを改めて確認した買ったら自分のおじいさんやおばあさんの価値観が今の自分たちとどんなにちがっているかを考えるといい
    ・文化が変わった例を集めよう:今の文化は昔から変わらないかもしれないし、これからも同じだといわれたら逆の事例を挙げてみよう

    第8章 単純化本能
    「世界は一つの切り口で理解できる」という思い込み分類を疑うといい。
    ファクトフルネスとは…一つの視点だけでは世界は理解できないと知ること。様々な角度から問題を見たほうが物事を正確に理解できるし、現実的な買いを見つけることができる。単純化本能を抑えるには、なんでもトンカチでたたくのではなく、様々な道具の入った工具箱を準備したほうがいい。
    ・自分の考え方を検証しよう:あなたが肩入れしている考え方が正しいことを示す例ばかりを集めてはいけない。あなたと意見の合わない人に考え方を検証してもらい、自分の弱点を見つけよう。
    ・知ったかぶりはやめよう:自分の専門分野以外のことを知った気にならないほうがいい。知らないことがあると謙虚に認めよう。その道のプロも専門分野以外のことは案外知らないものだ。
    ・めったやたらとトンカチを振り回すのはやめよう:何か一つの道具が器用に使える人はそれを何度でも使いたくなるものだ。一つの問題を深く掘り下げるとその問題が必要以上に重要に思えたり、自分の解がいいものに思えたりすることがある。でも、一つの道具がすべてに使えるわけではない。あなたのやり方がトンカチだとしたら、ねじ回しやレンチや巻き尺を持った人を探すといい。違う分野の人たちの意見に心を開いてほしい。
    ・数字は大切だが、数字だけに頼ってはいけない:数字を見なければ世界を知ることはできないが、数字だけでは世界を理解できない。数字が人々の生活について何を教えてくれるかを読み取ろう。
    ・単純なものの見方と単純な答えには警戒しよう:歴史を振り返ると単純な理想論で残虐な行為を正当化した独裁者の例には事欠かない。複雑さを喜んで受け入れよう。違う考え方を組み合わせよう。妥協もいとわないでほしい。ケースバイケースで問題に取り組もう。
    第9章 犯人捜し本能
    「誰かを攻めれば物事は解決する」という思い込み
    ファクトフルネスとは…誰かが見せしめとばかりに責められていたらそれに気づくこと。誰かを攻めるとほかの原因に目が向かなくなり、将来同じ間違いを防げなくなる。犯人捜し本能を抑えるためには、誰かに責任を求める癖を断ち切るといい。
    ・犯人ではなく、原因を探そう:物事がうまくいかないときに、攻めるべき人やグループを探しては行けない。誰かがわざと仕掛けなくても、悪いことは起きる。その状況を生み出した、絡み合った複数の原因やシステムを理解することに力を注ぐべきだ。
    ・ヒーローではなく、社会を機能させている仕組みに目をむけよう:物事がうまくいったのは自分のおかげだという人がいたら、その人がなにもしなくても、いずれ同じことになっていたかどうかを考えてみるといい。社会の仕組みを支える人たちの功績をもっと認めよう。

    第10章 焦り本能
    「今すぐ手を打たないと大変なことになる」という思い込み
    ・ファクトフルネスとは…「今すぐに決めなければならない」と感じたら、自分の焦りに気付くこと。いま決めなければならないようなことはめったにないと知ること。焦り本能を抑えるには、小さな一歩を重ねるといい。
    ・深呼吸しよう:焦り本能が顔を出すと、ほかの本能も引き出されて冷静に分析できなくなる。そんな時には時間をかけて、情報をもっと手に入れよう。今やらなければ二度とできないなんてことはめったにないし、答えは二者択一ではない。
    ・データにこだわろう:緊急で重要なことならなおさら、データを見るべきだ。一見重要そうだが、正確でないデータや性格であっても重要でないデータには注意しよう。性格で重要なデータだけを取り入れよう。
    ・占い師に気を付けよう:みらいについての予測は不確かなものだ。不確かであることを認めない予測は疑ったほうがいい。予測には幅があることを心にとめ、決して最高のシナリオと最悪のシナリオだけではないことを覚えておこう。極端な予測がこれまでどのくらい当たっていたかを考えよう。
    ・過激な対策に注意しよう:大胆な対策を取ったらどんな副作用があるかを考えてほしい。その対策の効果が本当に証明されているかに気を付けよう。地道に一歩一歩進みながら、効果を測定したほうがいい。ドラマチックな対策よりもたいていは地道な一歩に効果がある。

    第11章 ファクトフルネスを実践しよう





    追記 ファクトフルネスのおおまかなルール

  • 噂に違わず、世界の見え方が変わる書籍だった。
    著者のハンス・ロスリングは書籍の完成前に亡くなられましたが、このような素晴らしい作品を残してくれて感謝。

  • 平均を知ることで、世の中の見方が変わるというが、先進国の平均収入の平均を取ってもあまり参考にはならなかった。

    用途に応じた平均という考え方を知れた本

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著者プロフィール

ハンス・ロスリングは、医師、グローバルヘルスの教授、そして教育者としても著名である。世界保健機構やユニセフのアドバイザーを務め、スウェーデンで国境なき医師団を立ち上げたほか、ギャップマインダー財団を設立した。ハンスのTEDトークは延べ3500万回以上も再生されており、タイム誌が選ぶ世界で最も影響力の大きな100人に選ばれた。2017年に他界したが、人生最後の年は本書の執筆に捧げた。

「2019年 『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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