FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

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レビュー : 432
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822289607

作品紹介・あらすじ

2019年7月、著者来日! 各媒体で紹介され、更に注目を集めています。

ファクトフルネスとは データや事実にもとづき、世界を読み解く習慣。賢い人ほどとらわれる10の思い込みから解放されれば、癒され、世界を正しく見るスキルが身につく。
世界を正しく見る、誰もが身につけておくべき習慣でありスキル、「ファクトフルネス」を解説しよう。
世界で100万部の大ベストセラー! 40カ国で発行予定の話題作、待望の日本上陸

ビル・ゲイツ、バラク・オバマ元アメリカ大統領も大絶賛!
「名作中の名作。世界を正しく見るために欠かせない一冊だ」 ビル・ゲイツ
「思い込みではなく、事実をもとに行動すれば、人類はもっと前に進める。そんな希望を抱かせてくれる本」 バラク・オバマ元アメリカ大統領

特にビル・ゲイツは、2018年にアメリカの大学を卒業した学生のうち、希望者全員にこの本をプレゼントしたほど。

感想・レビュー・書評

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  • まず著者が強調したいことの一つは、世界は皆が思っているよりもよいものであり、さらにどんどんよくなっている、ということである。そして、その事実をデータによって確認していく。世界がよくなっているということを強調することは正しい活動である。また、それを数値にして認識することは、何かの判断をそこから得るためにとても大事な姿勢である。

    所得が増え、子どもの死亡率が下がることで、寿命が伸び、出生率が下がり、社会の年齢構成が大きく変わるのは全世界でほぼ共通に進みつつあることだ。その事実については、ある意味では共通理解でもあり、ベストセラーになったユヴァル・ノア・ハラリの『サピエンス全史』でも、現代は、飢饉、疾病、戦争を克服して、かつてないほど寿命が伸びた、という事実が強調されている。そういえば、自分の母方の兄弟は7人いるが、今それだけの兄弟がいる家庭を探すことは大変難しい。日本でもこの1~2世代の間において大きな変化があったのだ。

    この本で著者の言うことはおおむね正しいと言える。ここで大事にするべきことは、著者が使っている質問や数字の意味を、読者であるわれわれ自身が懐疑的に見る姿勢を持つことである。例えば、おそらくは著者が何度も使ったであろう質問1「現在、低所得国に暮らす女子の何割が、初等教育を修了するでしょう? A.20%、B.40%、C.60%」(答えはC)である。
    この問題の日本人の正答率は7%だということだが、選択肢が、A.40%、B.60%、C.80%だとしたら結果は大きく違うものになるだろう。さらに言うと典型的なナッジングの手法でもあるが、選択肢を A.20%、B.40%、C.60%、D.80%、としても正答率が上がることが期待できる。これは、揚げ足取りだろうか。著者の主張に従うのであれば、こういった印象操作があることについても逆に疑って、より真実に近いものを知るように注意するべきなのである。

    さらに加えると、質問2「世界で最も多くの人が住んでいるのはどこでしょう? A.低所得国、B.中所得国、C.高所得国」(答えはB)という問題に至っては、高所得国/中所得国/低所得国の定義を明確にしないと質問として成立しないし、正解は中国とインドがどのレベルに当てはまるのかによって変わってくる。著者もこの後の議論においては高所得/中所得/低所得という分類ではなく、所得層を独自に複数のレベルに分けている。レベル1は1日1ドルの所得、レベル2は1日4ドル、レベル3は1日16ドル、レベル4は1日32ドル。このレベルの差で大きく生活の質が変わってくるということを具体的な例を引いて説明している。著者は、ここでレベル2とレベル3を中所得国として30億人の人がこの層にいるという。しかし、レベル2は低所得と言っても間違いではないだろうし、実際にレベル2とレベル3は差があるからこそレベルを分けている。これもまた揚げ足取りなのだろうか。

    しつこいが、質問4「世界の平均寿命は現在およそ何歳でしょう?A.50歳、B.60歳、C.70歳」(答えはC)。これも選択肢をA.60歳、B.70歳、C.80歳にすると正解率が劇的に上がるだろうし、選択肢を増やしてA.50歳、B.60歳、C.70歳、D.80歳、としても、単に知識の問題だとしたらおかしなことだが、正答率はおそらく上がる。

    単純な「世界はどのように変化していると思いますか?」という質問についても、その質問をどういう文脈に置くのか、どういう質問と並べて訊くのかによって数字は大きく変わってくるだろう。

    ただ、著者も例に取る福島原発事故のその後の被爆被害についての事実分析(福島の原発事故による被曝でなくなった人は、ひとりも見つかっていない - 人々の命が失われた原因は被爆ではなく、被爆を恐れての避難だった)を考えると、悪いニュースはすぐに広がるが、そうでないニュースはそれが事実であろうがなかろうが拡がらない、ということについては著者が指摘する通り十分に意識をしておく必要がある。特に、福島原発事故の前にはチェルノブイリ原発事故という参照にすべき事象もあったにも関わらずだ。もちろん、チェルノブイリの事故こそ、事実が何であったのかを正しく知ることの重要性と難しさを教えてくれるものである。また、原発事故の事例に続いて書かれる環境保護を主としたDDTの禁止についても、トレードオフの関係について十分に考えるために事実を共有することの重要性を認識することができる例である。ワクチンの事故、テロの危険、飛行機事故、そういった滅多に起きないことのリスクを過大視しすぎることのデメリットについても世の中に広く共有されるに越したことはない。
    また著者の過去の経験として挙げられたものだが、モザンビーグの病院では、目の前の患者を救うことに全精力を傾けるよりも、地域全体の公衆衛生プログラムを上げることに力を使ったことが正しく効果的だったというのは素晴らしい分析とそれに基づく行動として賞賛されるべきだと思う。

    著者の言わんとすることは原則として正しく、著者が伝えようとすることもおそらくはその意図に沿って理解されると世の中はよくなるようなものだろう。そして、準備された質問がその認識を説得的にするために工夫されたものであることも間違いない。だからこそ、いったんは事実の解釈について、著者が書くことであっても懐疑的に見る姿勢を持つことが逆説的に著者の意図に沿うものなのである。

    この本を読んで、著者のいうファクトは素晴らしい、皆が気が付いていなかったところだ(自分はわかっていたけど、という態度を取る人も多いが)、目から鱗が落ちた、と単純に言う人は、おそらくはデータやメディアに騙される人だろう。本書の内容は多くのデータを元にしてはいて、多くのものよりも優れているのかもしれないが、この本に書かれていることは他のすべてのことと同じく事実に対するひとつの解釈であることは間違いない。「ファクトフルネス」の重要性を信じるのであれば、著者のいうことを事実として鵜呑みにするのではなく、より事実に近いものに当たって、そこからあなたの解釈を導き出す過程を踏むという姿勢やプロセスが大事だということだ。

    ニーチェの、「事実というものは存在しない。存在するのは解釈だけである」という言葉を侮ってはいけない。

    「事実に基づかない「真実」を鵜呑みにしないためには、情報だけでなく、自分自身を批判的に見る力が欠かせません。「この情報源を信頼していいのか?」と問う前に、「自分は自分を信頼していいのか?」と問うべきなのです。...「この情報は真実でない」と決めつける前に、「自分は事実を見る準備ができていない」と考えたいものです」

    と、訳者あとがきにある通り、虚心坦懐になることがとても重要だ。常に自分自身に帰ってくる言葉だ。こうやって今書いた私自身の書評の言葉にも。

    よい本だと思うが、データの重要性について考えるならば、この本自体を鵜呑みにしないことが重要だろう。この本の内容が間違っているということではない。この本が、内容自体ではなく姿勢を重視するものであるのだから、それに従うとするならば著者の言うことに対しても批判的に読み込む姿勢を身に付けることが著者の意図に適うことでもあるのだから。

  • この本を読んで学べる事は、事実に基づいて話そう語ろう考えようと言う事だけではなく、むしろ自分の思想や主張に対して批判的になることだと思う。
    1つ疑問に思った事は、この本の中ではたくさんの未来予想があるのだけれど、これらのいくつかはきっと外れることになる。でもそれはファクトフルネスと言えるのだろうか。データも結局は確からしいと言う事しか言えないし、そのデータに基づく推論にも誤謬が入る。僕たちに出来る事は、なるべく客観性の高いデータを根拠とし、論理矛盾のない推論を積み重ねること。そして何よりも自分が抱いている思想や主張を批判的に見続けることである

  • これは一早く読むべき本のひとつである。

    ビル・ゲイツが卒業生全員に本書を配布したのは,以上の言葉を体現してると言える。

    我々ヒトは,10の本能的な思い込みを有していると筆者は述べている。
    結果として,現代に生きるヒトの殆どは,如何に高い教養を有していても,世界的な影響力や権力を有していても,世界の事についてはチンパンジーより答えることが出来なかった。

    本書を読む前の段階で,私自身も本書の内容に関して心当たりのある場面が幾つかあった。

    それは,私の友人の多くが,「飛行機に乗る事が怖い」と言ってくることである。
    その理由は,飛行機が墜落したら高確率で生存できないということである。

    はたして,この理由を以て,飛行機を怖がる必要があるのであろうか。
    電車にしても,自動車にしても,事故の起きる確率は一定数存在する。
    それは自分自身の不注意から,外的要因の回避が難しいところまで,幅広い要因がある。

    以上の考え方は飛行機に関しても,当然当てはまる。むしろ,飛行機に関しては自身の不注意等の内的要因から事故が生まれる事はほぼ無いし,外的要因と言っても,車の様に対向車がビュンビュン通っているわけでもない。空路は至って快適だ。
    本書によると,2016年には約4000万の飛行機が一人の死者も出さずに目的地に到着し,死亡事故が起きたのは10機であった。事故確率はおよそ0.000025%である。
    これは,雷が落ちて死ぬ確率と同じくらいである。
    そのような低確率にストレスを起こす必要は全くないという事だ。

    メディアはドラマチックな事象のみ取り扱う習性がある事から,その数字ひとつで考え込んでしまう。
    その裏に隠れている,それを包含した数字をしっかりと理解し,割合として比較するべきであると本書は述べている。

    そして,最も大切な訴えは,
    ”世界は以前より良くなっている”
    ということである。

    しかし,それを鵜呑みにするのではなく,「良くなっている」事実と,「悪い」事実を両方理解しなければならない。

    筆者が造った,「可能主義者」の目線を良しくするべきである。

    可能主義者・・・根拠のない希望を持たず,根拠のない不安を持たず,いかなる時も「ドラマチックすぎる世界の見方」を持たない人の事。


    また本書を読んで刺激を受けたことは,もはや「途上国」「先進国」の括りでは世界を表すことが出来ない,不適切であるという事である。
    もはや途上国と先進国の間のギャップは無くなりつつある,という事実を知らなければならない。

    世界はこんなにも前進しているのに,世界に関して我々は何もアップデートできていない。

    これからビジネスマンとして生きていく上で,世界を良く知る事は急務である事,そして世界に関してもっと関心を持たなければならないという事を教えてくれた本書に感謝したい。

  • ここ近年、世界は平和になってきたのではと感じていた。テロや小規模な戦争はあるが大戦は起こっていないからそう思っていたのだけれど、この本を読んでやはりそうかと確信した。マスコミュニケーションでは悪いニュースばかりが流れているので、どんどん世界は悪くなっているように思わされているが、実際は全体的に裕福になってきているし、人口増加も徐々に収まりつつある。この本に書かれていることは、昔学んだことは時が経つにつれ古い情報になっているので、常に学んでいかなければならないということ。文中に出てくるマカンガの女性のように、偏見や思い込みなく人の話を聞き、きちんと状況を把握することが必要。

  • 仕事柄、思考の際は「データを基に」「事実ベースで」ということが叩き込まれているが、データをどのように解釈するかは難しいと日々感じている。
    本書は私たちが事実を解釈する際につい掛けがちなフィルターを教えてくれる。公衆衛生学の観点から世界の問題を例に挙げられているが、国内でも同様の事例は見受けられると思った(食品添加物、放射線、首相批判etc…)。

    データの必要性や、それを自らの思い込みによって捻じ曲げずに解釈するための考え方は本書から知ることができる。しかし私が最も大切だと思ったのは、一度知った事実も変わりゆくものであり、アップデートする必要があると認識することだった。

    私はこれまでそれなりの教育から知識を身につけてきたと思っていたが、イントロダクションのクイズは15問中1問しか正解しなかった。
    振り返れば、世界の貧困や発展途上国(この言い方が適切かわからないが)について私が持つイメージは、小中学生の頃ちょうど流行っていた「世界がもし100人の村だったら」の本やテレビ番組から得たものが大きい。
    本・テレビとも初回が2001年であるため、これらの情報はすでに約20年前のものとなっている。その間に世界は着実に進歩していることに私は気づけなかった。自分がまだ30歳にも関わらず古い考えで物を見てしまっていたことに衝撃を受けた。

    さらにこれらの情報は、既にフィルターをかけられたものであることを忘れてはならない。
    上記のテレビ番組では、貧困にあえぐ子供たちの様子がドラマチックに描かれていた。このイメージが幼い私の心に深く残ったことが、世界を悪く捉える一因になってしまったと思う。

    これを機に「世界がもし100人の村だったら」を読み返したいと思い探すと、2016年のデータで作り直したものを見つけることができた。
    https://grapee.jp/180655
    ここで示されているデータそのものはファクトといえるだろう(出典が正しければ)。しかし示し方にフィルターがかかっている。「〇〇できる人は何人、できない人は何人」という二項対立の書き方が多く、これは本書で言う「分断本能」を引き起こし得る。また、この文章を読む人は「できる人」であると想定されるため、「できない人がたくさんいる」という衝撃から事実を過大視させるだろう。
    この記事の最後には2000年版との比較があり、その点は現状を理解する点で役に立つと思った。

    世界はますます複雑化し、情報社会が加速しているが、以下のことを心にとめて生きていきたい
    ・事実は変わるものと認識し柔軟に考える
    ・既知の情報のアップデートを行う
    ・ファクトにかけられたフィルターに気づき適切に捉える

  • 『FACTFULNESS』一気読み。早くも今年のベスト本かもしれない。曇りなくありのままに世界を見つめる技法が具体的にまとまってる。著者が人生の使命を魂とともに一冊にしたのが伝わる。ある意味で『ホモ・デウス』の副読本としても。だから読書はやめられない。

  • ここに書かれている本能は当てはまるものがあると感じるのがいくつかある。事実に基づき意思決定、アドバイスができるようになるためにも一次情報に触れるのを忘れずにしたい。

  • 読了。
    固定観念がバイアスとなって、知識レベルが高い人ほど世の中を歪めて認知している、という事実を、多くの実例を挙げて分かり易く解説している(チンパンジーの方が遥かに正答率が高いと…)。
    ただ、分かり易いのは良いのだが、Redundantが過ぎると言うか、多分、本書が伝えたい内容は1/10ページくらいで纏めることが出来たのではないか?
    あくまで事実の列挙であり、興味深い考察ではあるのだが、著者自身の主義とか主張とかが皆無なので、はーん、、、って感じで終わってしまう。
    ”Factfulness”だからそれでいいのかもだけど、だとしたら、本書がこれ程称賛されてる理由が良く判らない。

  • 読むだけなら「へーそうだったんだー」くらいな感覚で、サクッと読めてしまいます。
    正直感情的に揺さぶられるものはなかったため、最初は3点をつけました。


    しかし、読了後に世界を見るときに認識が変わっていることに気づきました。

    たとえば
    ・日本の観光客が年々増えてるけど、海外のオタクに人気なのかな?
    →レベル4の人々が増えるに従い、観光できる人口は増える。つまり日本が何もしなくても今後観光客は増えていく。

    ・自動翻訳の精度が上がれば、英語は勉強しなくてもなんとかなるだろう。
    →しっかり教育を受ける人口が増えていくに従って、労働市場における日本語人口の割合は今後減っていくに違いない。特に雑談における細かいニュアンスは自動翻訳で補えないので、英語力は必須になる。

    ニュースや海外滞在中の思考が明らかに変化していました。
    そしてその思考に合わせて行動にも良い変化が起きていると実感できたため、人生が変わる良書でした。

  • 面白かった。
    人間は過去に学んだ知識に引っ張られ過ぎて現実を見誤る。
    そういった様々な「本能」に抗う術、すなわち「ファクトフルネス」=現実を正しく認識する方法と心構え を学べる本です。

    • 大野弘紀さん
      私も、これは良書だと思います。
      私も、これは良書だと思います。
      2019/05/12
  • 世界は、少しずついい方向に変化している。
    だから変に悲観的にならなくていい。思い込みを乗り越えて、世界を正しく見て、もっとよくするために自分にできることを考え、実践しよう。
    こんなに世界に対して希望を抱ける本を他に知らない。

  • この本から、
    【事実に基づく「世界の見方」と「自分の見方」】
    を教えてもらいました。

    この本を読んだ理由は、
    世界のことを何も知らない自分が恥ずかしかったからです。
    いつも自分の身の周りのことばかり考えていて、
    世界に思いを馳せることはほとんどありませんでした。

    もっと「自分の身の周りのことだけじゃなく、世界に目を向けたい」と思ったので、この本を読むことにしました。


    この本から、
    ・「先進国」や「途上国」という分類はもはや存在しないこと
    ・人々の生活は文化や宗教よりも所得が関係していること
    ・世界は変わり続けていること
    などを学びました。


    また、わたしたち人間は10の本能に支配されると
    勘違いや過ちを犯してしまうことがあって、
    本能に負けてしまいそうな自分に気付いて
    「ちょっと待てよ」とブレーキをかけることの大切さを教えてくれました。

    そうやって本能ではなく事実に基づいて世界と自分を見ることが人生の役に立つし、何より心が穏やかになるとのことです。


    10の本能のうち、自分が特に気を付けたいと思ったのは
    「犯人捜し本能」です。

    物事が上手くいかないときに、ついつい誰かを責めてしまいそうになる。
    でも、そんなときはこの「犯人捜し本能」が働いていることを思い出して、「犯人」ではなく「原因」を探す。
    なぜなら、犯人を見つけたとたん、考えるのをやめてしまい、ほかの原因に目が向かなくなってしまうから。
    誰かを責めることに気持ちが向くと、学びが止まってしまい、正しいことに力を注げなくなってしまうから。


    本能にブレーキをかけ、謙虚になり、事実に基づいて世界と自分を見ること。
    その大切さを、この本から学ぶことができました。



    最後に、この本の著者の1人であるハンス・ロスリングさんは、亡くなる前の数ヶ月間をこの本の執筆に注いだそうです。
    ほかの仕事を全てキャンセルし、残りの人生をかけて「事実に基づく世界の見方」を広めるためにこの本を書いてくださったということを知りました。

    そんな「おわりに」を読んで、ハンス・ロスリングさんの情熱に改めて感動しました。
    この本に出会えたこと、ハンス・ロスリングさんの思いに触れられたことに感謝して、この本での学びを今後に活かしていきたいです。

  • 最近、中島京子の「のろのろ歩け」を読んだ。そこでの北京、上海、台湾はオイラが持つイメージを刷新してくれた。古いものと新しいものが混在しているけど、間違いなく街やそこに住む人たちが進化しようとしている。アメリカやヨーロッパにばかり素敵なものがあると疑わなかったオイラにとってはいい刺激になった。「ファクトフルネス」ではこれからのアジアやアフリカの躍進が取り上げられているけど、納得できる。駅や電車では多くのアジアの人たちを目にするようになった。観光はもちろん働きに来たり勉強をしに来たりしているんだろうけど、オイラなんかより教養や経済力とか豊かな人が大勢いるんだと思う。でも、そんなふうに思うようになったのは最近のことだ。日本は豊かだと疑わなかったし、そこにいるオイラだって世界の中で、いやアジアでは特に豊かだと思っていたけど世界を知らなかっただけみたい。そういえば、最近は台湾のエレファントジムってバンドをよく聴いている。学生の頃だったら考えられないし、興味を持たなかったはず。アジアにロックなんて!と先入観を持っていたけど他にも魅力的なバンドはたくさんある。知らないって怖い、というか勿体ない。謙虚さと好奇心があれば、心を楽にしていつも何か面白いことを発見し続けられる!頭が固くなっているからこそ実践しなくちゃと思う。

    • onecupmikaさん
      あいちょーや周りの方々の優しさ、ちゃんと届いていますよ。
      だから、私、会社のことも出会った一人一人のことも大切で忘れられなかったのかもしれま...
      あいちょーや周りの方々の優しさ、ちゃんと届いていますよ。
      だから、私、会社のことも出会った一人一人のことも大切で忘れられなかったのかもしれません。
      私こそ、頭固くて見えてなかったものがたくさんあることに気づけたように思います。
      読書や音楽っていいですね。
      2019/04/14
  • ヘルスケアの医師が自分の経験から生まれた疑問を解決すべくデータに基づいて歩んできた内情を披露している。
    マスメディアの偏った報道や嘘で固まった偏見を認識させてくれる。目に見えるものの表面だけをみて全て理解したと思うな。本質を追求せよ。というメッセージ。
    話の展開の仕方も受け入れやすい。なぜなら、著者自身も含め的確な失敗談がふんだんに取り入れられているからだ。

    個人的には第10章の焦り本能(今すぐ手を打たないと大変なことになるという思い込み)に興味があってここから読んだところ、興味が湧いて全ての章を読みすすめた。

    人間の本質、性質をよく知り、誤りやすいことを認識させてくれる。

  • すでに日本でもベストセラーになっている話題の書である(私の手元にある本は、刊行10日目にして第4刷)。

    これは素晴らしい本だ。まだ3月なので気が早いが、今年私が読んだ本のベストワン候補。

    私たちが世界のさまざまな出来事を見るときに陥りがちなバイアス/思い込みを、「分断本能」「パターン化本能」「宿命本能」など、10の「本能」として分類し、1章ごとにその具体例を挙げて説明していく本である。

    読み進めるごとに、私たちが世界の未来について抱いている漠然とした不安の多くが、事実に基づかない思い込みであることがわかっていく。
    そして、読む前よりは少しだけ、「ファクトフル」(事実に基づく)な世界の見方ができるようになる。

    世界には悲しい出来事も多いけれど、それでも総体として見れば「世界は少しずつよくなっている」――そのことに気づかせてくれる、希望に満ちた書。

  • 数学は何年経っても使えるけど、
    社会はアップデートしなければならない。
    筆者の出した社会に関する質問に自分自身も間違いが多く、
    また、多くの人が間違っているということに驚きました。
    私たちの頭の中は、中学校時代の社会で止まっているかもしれない。

    本能に惑わされず、事実を探ることはとても大切。

  • 医師として貧困地域の医療や大学での研究に携わるとともに、 WHOやユニセフのアドバイザーとしても活躍してきた著者が、多くの人が実は誤解している世界の様々な真実と、その背景にある人々の思い込み(本能)を明らかにし、「ファクトに基づく世界の見方」を身に着けるための手法を解説した指南書。

    人間には狩猟採集社会時代に培った情報の取捨選択のための「本能」がある。それは物事を効率的に判断し、すぐに行動するためのパターン化や単純化であったり、身に迫った危険を避けるためにネガティブなものに注目したり恐怖や焦りを感じたりするもので、人類の生き残りには不可欠であったが、現代においてはそれが「ドラマチックすぎる世界の見方」につながり、実はそれほど重要ではない問題が必要以上に注目される一方、本来評価されるべき小さな進歩の積み重ねや、本当に避けるべき中長期的な危険が放置される要因になっている。

    そのような本能を克服するための手法として紹介される「ファクトフルネス」の基になっているのは、著者自身の豊富な経験からの学びであり、中には著者が35年もの間誰にも言えなかった、多くの人の生命にかかる大きな失敗の告白もある。しかし全編にわたって著者の語り口は軽妙かつユーモラスであり、多数の統計データを駆使しつつも最後まで一気に読ませる面白さがある。世界を正しく見るためにまずは自分を変えよう、そのために好奇心と謙虚さを持ち続けよう。本書出版直前に他界した著者渾身のメッセージが心に響く名著。

  • 最大のメッセージは、”悪い”と”良くなっている”は共存しうるということです。解決しなければならない問題は山ほどある、でも世界は良くなっている。それはデータが示している。
    人間は、危機感を煽ったり、それっぽく大変そうに言うのが大好きです。そっちの方が分かっている風になるから。それは自分の反省も込めて。
    でも、そんな言葉に惑わされずに、事実をしっかりと見て、希望を持ってまた頑張ろうと励ましてくれる本でした。巻末で、著者が亡くなっていることを知り、ますますそのメッセージを強く受け止めました。

  • 思い込みというのはたしかに世の中に溢れている。世の中の出来事はテレビや新聞、インターネットで手軽に情報を得ることができる。
    だがその反面、簡単に情報操作ができてしまう。本書でも言っている通り、アフリカやフィリピンなどの国は未だに靴も履かず不衛生な環境で生活しているものだと思っていたし、これからも変わらないと思っていた。貧しい国だから、これからずっと貧しいと決めつけていて、そこで思考が停止していた。
    世界は変わり続けている。人間だって、100年前と今とでは確実に技術やテクノロジーが進歩しているのだから、自分たちが義務教育で教わったことはどんどんアップデートしていかなくてはならない。
    チンパンジーのように思い込みや経験というフィルターを一切なくそうとは思わないが、常に「これって本当?」と問題意識をもつことはこれから先非常に重要になると感じた。

  • 久々の衝撃。
    思い込みは怖い。
    そんなことないと思っているのにそうだった。
    データをもとに世界を正しく見る習慣。とても大事。

  • 本書で出てくる質問に対して、自分の無知がよく分かった。
    10の本能を紹介されているが、どれも日常的に陥っているものではないだろうか。
    個人的にだが、焦り本能は仕事の場面でよく出てくる。
    その状況から逃れたく、焦って判断するが、だいたい間違っている。
    何をする時も、一呼吸置いて、本当に間違っていないかわ考えた上で、行動すべきと認識させられた。
    評判の本となったのは、読者が自分に当てはまる点が多かったことによる反響だったのだと本書を読んで感じた。
    時折、読み返し、思考、行動を振り返るようにしたい。

  • 世界は刻一刻と悪くなってるとか、人口が直線的に増えていくとか、人間の本能の「穴」を指摘する一冊。
    アフリカや貧しい国を事実以上に現実よりも過小評価する事で、優越感(あの人たちとは違う)に浸ろうとする先進国の過ちがあるのかなと思った。

  • 話題の本だったので読んでみた。
    思い込みや本能的な見方を排除し、データに基づく正しい現実の見方を提供してくれるものであり、非常に参考になる。
    著者らがきっちり文献を調べており、仕事にも応用できる調べ方である。
    文献調査の素晴らしさもさることながら、ハンスさんの数多の実体験が描かれており、読みやすく理解しやすい。
    私も本能に惑わされ事実確認を怠ることが無いようにし、謙虚さと好奇心を持って常に細心の情報をアップデートし続けたい。

    この本を読んだあとで今の職場を思い返してみる。
    私は現在、石油精製の工場でプラントの運転管理をしているが、やはり必ずしも情報や技術はアップデートされていない。
    現場をより良くしていくためにも情報や技術をアップデートし、それをきっちりと平易な言葉で教育し、伝えていくことを実践していきたい。
    そして何より事実に基づくデータ整理で過去からの伝説的な管理値の見直し等を図っていき、ファクトフルネスを実践していき、少しずつ現実を変えていきたい。

  • 「事実に基づいてものを見ること」の重要性、およびそのための10のルールを説明した本。

    「事実に基づいてものを見ることの重要性」は当たり前のことだが、当たり前すぎてそれを本書のように真正面から説明したものを目にするのは初めて。
    したがって、「至極当たり前のことだ目新しい」、というのが感想である。

    ただ、説明がややくどくて、読んでいて若干飽きがくるところもあった。

    「事実に基づきたものの見方」を身につけるルールに加えて、「そのために具体的にどのようなデータを見るべきか」について説明を加えたほうがよかったのではないだろうか(巻末として参考データ集としてまとめてはあるが、この巻末部分に対する説明にもう少し紙面を使ってもよいと感じた)。

    いずれにしても面白い本であった。

  • 取り上げたデータも、その見せ方も、絶妙だと思います。

    これまで、公衆衛生学について、とくに意識したことはなかったのですが、この本は、公衆衛生学の社会への貢献を、かなり実感できる本でした。
    また、自分の無知を改めて知ることができた点でも、よい本だと思います。

    この本で取り上げた数値は、50年後にはどうなるんでしょうね?
    その数値も楽しみですし、50年後の、人類の意識や知識も気になります。
    とはいえ、50年後だと、自分は死んでいるかもしれないので、20年後か30年後に、続編が出ることを期待。

  • 新たな発見多く、読む価値あり。世の中に対する誤解を解き、人間が持っている様々なバイアスが確認できる。

  • 知識のアップデートと、人間に備わる本能を説く一冊。
    焦る気持ちをすぐに行動に移さず、落ち着いて冷静に分析することの大切さを教えてくれる。
    人を責めるより、俯瞰的に全体像やシステム環境を見直す視点を今後は鍛えようと思う。インフラ面や社会基盤の整備が、途上国の底上げに最も近道。
    自分自身を批判的に見ることの大切さを学んだ。

  • 本当にいい本に出会えてよかったと思う。
    いまの私の仕事において、世界中の国や団体が公開しているデータを、都合のいいように「分断本能」や「ネガティブ本能」にとらわれ、「犯人探し本能」であいつが悪いとする文章や「過大視本能」で大げさに扱うような文章に機会は多い。
    多いし、自分がその文章の発信者に加担している側面も少なからずあるのが今の自分の現状で、これをそのままにしていいとも思っていなかった。
    それに改めて気付かせてくれたのが「ファクトフルネス」だった。

    心のどこかでぼんやりと思っていた「悪い」状態と、「良くなっている」の変化の方向を具体例を出して理解できたのも、とてもスッキリした。どう考えたって、大規模な戦争が起きでもしない限り、世の中が「悪い」状態であり続けることはないし、少しずつでも「良くなっている」ところは絶対にあると信じてる。

    その世界のプラスの変化に自分が関与できるような仕事をしていきたい。

  • 要は「人間にかかってしまうバイアス(本能)について知りましょう。そうすれば世界を正しく見ることができます」という内容だったが、これまでそうしたバイアス(本能)についての書籍を読んだことがなかったので、大変勉強になった。
    同時に、こんなにもバイアス(本納)があるということに驚いた。

    おそらく十個すべてのバイアス(本能)を意識して克服することは難しいとおもうので、まずは一つからでも良いので、なにか情報を得る際には意識するようにしたい。

  • 学びとは偏見との戦いだと思っている。

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著者プロフィール

ハンス・ロスリングは、医師、グローバルヘルスの教授、そして教育者としても著名である。世界保健機構やユニセフのアドバイザーを務め、スウェーデンで国境なき医師団を立ち上げたほか、ギャップマインダー財団を設立した。ハンスのTEDトークは延べ3500万回以上も再生されており、タイム誌が選ぶ世界で最も影響力の大きな100人に選ばれた。2017年に他界したが、人生最後の年は本書の執筆に捧げた。

「2019年 『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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