世界「倒産」図鑑 波乱万丈25社でわかる失敗の理由

著者 :
  • 日経BP
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822289973

作品紹介・あらすじ

■「倒産」は教訓と知恵の宝庫である

リーマン・ブラザーズ、エンロン、コダック、トイザラス、MGローバー、山一證券、そごう、タカタ……日米欧の25事例を徹底分析!

■なぜ一時代を築いた企業は破綻に至ったのか

良い会社かどうかを判断する時、我々は過去の実績や経営指標などのデータを重視します。しかし、数字だけでは見えないこともあります。
経営者も一人の人間であり、例えば急成長の後の油断や甘え、変化に対する焦り、恐れなどによって迷い、時には不正に手を染めてしまうことも……。
倒産に至る過程を、人間ゆえの弱さを軸に見ていくと、また新たな発見と気づきがあります。

■ 教訓満載!『世界「倒産」図鑑』25事例のラインナップ

Case01●そごう 「勝利の方程式」が逆回転して倒産
Case02●ポラロイド 「分析体質」が行き過ぎて倒産
Case03●MGローバー 非効率体質を改善できずに倒産
Case04●ゼネラルモーターズ 政府頼みの末に倒産
Case05●ブロックバスター 重要なタイミングを逃して倒産
Case06●コダック 希望的観測を抑え込めず倒産
Case07●トイザラス 新規事業の入り方を間違えて倒産
Case08●ウェスチングハウス 技術を過信して倒産
Case09●鈴木商店 事業意欲が先行し過ぎて倒産
Case10●ベアリングス銀行 不正取引にとどめを刺されて倒産
Case11●エンロン 「不正のトライアングル」に陥り倒産
Case12●ワールドコム 自転車操業の果てに倒産
Case13●三光汽船 ギャンブルに勝ち続けられず倒産
Case14●エルピーダメモリ 「業界のイス取りゲーム」に負けて倒産
Case15●山一證券 プロセスを軽視し過ぎて倒産
Case16●北海道拓殖銀行 焦りに追い立てられて倒産
Case17●千代田生命保険 見たいものしか見ずに倒産
Case18●リーマン・ブラザーズ リスクの正体をつかめず倒産
Case19●マイカル 風呂敷を畳み切れず倒産
Case20●NOVA 規律が効かな過ぎて倒産
Case21●林原 雑な経営管理により倒産
Case22●スカイマーク 攻め一辺倒が裏目で倒産
Case23●コンチネンタル航空 経営を単純化し過ぎて倒産
Case24●タカタ 経営者が現場を知らずに倒産
Case25●シアーズ 現場不在の経営により倒産

感想・レビュー・書評

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  • リーマン・ブラザーズ、エンロン、コダック、トイザラス、MGローバー、山一證券、そごう、タカタ……日米欧の会社の栄枯盛衰。

  • わかりやすい説明と事例から得られる教訓が為になった。
    結構記憶に残っている企業も多くて、子どもの頃はよくわかっていなかったことも知れたので参考になりました。

  • そごう、マイカル、山一證券から
    MGローバー、リーマンブラザーズ、トイザらスまで
    日本企業、世界企業の倒産までの経緯を
    ざっくり解説。
    さらっと書かれているので入門向けかもしれません。
    なぜ倒産したのか、どうするべきだったのか、
    自分でも、クライアントにも当てはまる事項があり
    現状を鑑みるのに役立ちました。

  •  個人的にはNOVAの話が面白かった。前金ビジネスはキャッシュフローが楽になる反面、契約を取るまでが全てで、顧客満足度に興味が向きにくく堕落する。顧客の不満に対応できなかったことが、倒産への結果につながった。

     どんな経営資源のある大企業でも、方向性を間違えれば倒産に陥る可能性があることを覚えておきたい。会社の体制についてマクロ的な視点を持つことは大切だと感じた。

  • 文字通り、世界の倒産事例を集めた一冊。日本のみならず海外企業も含めた内容。

    倒産にいたる経緯が簡潔に解説されており、コンパクトにまとまっているといえるが、一方でもっと詳しく知りたいという読者には物足りなく映るかも(であれば参考図書が明記されているのでそちらをあたるのが吉)。

    このように事後的に振り返るのは簡単(あくまでもリアルタイムに経営判断することとの相対として)ですが、当事者がその場・その時々で適切な判断をすることは難しいのだろうなと思わずにはいられません。とくに”変化”は少しづつ訪れるものであり、当事者的としては気づかない程度のものである場合もあるでしょう。こうした過去の事例を知り、常に自分が置かれている状況を俯瞰的に捉えることが重要なのでしょう。

    また希望的観測を極力排除することも大事ですね。これ経営のみならず日常的に我々の私生活や仕事でも結構排除”できていない”ことがあるなと、気をつけねばいかんんなと。

  • 国内外の倒産事例を取り上げ、その原因と教訓をコンパクトに纏めた書。

    取り上げているのは、そごう、ポラロイド、MGローバー、ゼネラルモーターズ、ブロックバスター、コダック、トイザラス、ウィスチングハウス、鈴木商店、ベアリングス銀行、エンロン、ワールドコム、三光汽船、エルピーダメモリ、山一證券、北海道拓殖銀行、千代田生命保険、リーマン・ブラザーズ、マイカル、NOVA、林原、スカイマーク、コンチネンタル航空、タカタ、シアーズの25社。「過去の亡霊」型、「脆弱シナリオ」型、「焦りからの逸脱」型、「大雑把」型、「機能不全」型の5つにカテゴライズされている。

    各事例に5~6ページ程度しかページを割いていないので、内容は薄く、物足りない。時間のないビジネスマンや学生向けの入門書といったところだろうか。なお、各事例を深く知りたい者のためにそれぞれ参考図書をあげているので、親切ではある。

  • 非常に単純化して描かれているが、相当な資料を参考にして書いてある。学術的なアプローチはなく、構造化されたロジックなどはないが、タイトルの通り、倒産した会社の図鑑としてはなかなか秀逸だと感じた。これをきっかけに気になる倒産の事例にフォーカスして、自らより深く研究していくきっかけになれば良いと思う。

  • 企業経営者を英雄視する本より、余程参考になります。
    大きな変化ぎ訪れた時、というのは結局、あとにならないとわからないんですよね。
    10年後に振り返った時、「あの時の判断は間違ってなかった!」というような仕事をしたいと思います。

  • 各社倒産に至る3つのポイントを整理
    リスクをとりにいってリターンが得られなかったということなのでしょうが、じゃあどうすればいいのかということについて簡単ではあるがメッセージを送っている。後付け講釈でも知らないより知ってた方がいい。内部監査において常に念頭に置いておきたい事例だと思う。

  • 人や企業の失敗を後から批判するのは簡単だ。
    倒産した企業であれば、社会的にも迷惑をかけているので、批判して正義になれる。
    そういった思いから、大して期待せずに読み始めたが、良い意味で裏切られた。
    複雑になりがちな倒産経緯をわかりやすく、そして公平に伝えてくれている。
    暗くなりがちなテーマだが、かわいいイラストの効果か、どんどん読み進めることができた。

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著者プロフィール

荒木 博行(アラキ ヒロユキ)
株式会社学びデザイン 代表取締役社長
住友商事、グロービス(経営大学院副研究科長)を経て、株式会社学びデザインを設立。 株式会社フライヤーなどスタートアップのアドバイザーとして関わる他、株式会社絵本ナビの社外取締役、武蔵野大学、金沢工業大学大学院、グロービス経営大学院などで教員活動も行う。 音声メディアVoicy「荒木博行のbook cafe」、Podcast「超相対性理論」のパーソナリティを務めるとともに、株式会社COASにおけるホースコーチング・プログラムディレクターも務める。著書に『自分の頭で考える読書』(日本実業出版社)、『藁を手に旅に出よう』(文藝春秋)、『見るだけでわかる! ビジネス書図鑑』シリーズ(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『世界「倒産」図鑑』『世界「失敗」製品図鑑』(ともに日経BP)など多数。

「2023年 『独学の地図』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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