ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則

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  • Amazon.co.jp ・本 (475ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822740313

感想・レビュー・書評

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  • ビジョナリー・カンパニー

    ■偉大な企業の特徴
    「基本理念を維持し、進歩を促す」
    ・世の中の変化の一歩先を行き、聖域なく自らも変化していく強い情熱
    ・絶え間ない変化にもかかわらず、企業が守り抜いてきた基本理念を持つ
    ・基本理念が組織を束ねる求心力になる。
    ・基本理念があるからこそ、経営者や事業などそれ以外の要素を変えても、企業としての継続性を確保できる。

    ■仕組み
    ①不断の改善
    ②沢山試してうまくいった突然変異を残す
    ③社運を賭けた大胆な目標

    取組が全てうまくいくわけではない。
    それでも進歩への情熱を絶やさず、逆境から必ず這い上がってくる「ずば抜けた回復力」こそが、「偉大な企業」

    ■5つの教訓 3M
    ①試してみよう。なるべく早く。
    ②誤りは必ずある事を認める。
    ③小さな1歩を踏み出す
    ④社員に必要なだけの自由を与えよう
    ⑤重要なのは仕組みである

    ■GOODはGREATの敵
    ・良い企業という立場に安住している。
    ・野心あふれるCEOが必要
    □リーダーの最大の特徴の矛盾する二面性
    ・個人としての謙虚さ
    ・職業人としての意志の強さ(不屈の精神)
    ・ヨーロッパは国王の資質に大きく左右されたが、アメリカは優れた大統領を継続して生み出すプロセス・仕組みを作ることに注力した。

    ■事業戦略の規律
    ①自社が世界一になれる
    ②経済的原動力になる
    ③情熱を持って取り組める
    →3つのうち1つでも要件を満たさない事業は捨てる規律が必要
     「偉大な企業は機会が不足して植えるのではなく、多すぎる事業機会に消化不良になって苦しむ」

  • 詳細に読むとかなり時間がかかりそうだったため流し読みの感想。
    企業として組織が進むべき方向を示す理念の重要性を説いている。私は本書で説明されている理念=使命(ミッション)にあたると考える。

    MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)のミッションにあたるものは途中で変えたり諦めたりしない。その企業の存続する意義である為。一方でビジョン・バリューはその時々に応じて、ミッションに沿った形で変えていくことが望ましい。

    また、ミッションは会社によって異なるが成功している企業に共通するのはそのミッションをどれだけ深く信じていたかという点だ。基本理念を維持するためにはカルト宗教的に信じることもおかしなことではない。

    仕事の姿勢についても言及されており、どんなに順調に事業が進んでいても決して満足せず、明日にはどうすれば今日より上手くやれるかと考えることを説いている。武道の黒帯は満足しない人がなる。自分自身に対しての要求が高い人が成功する要素の一つである。

    理念の重要性と仕事への向き合い方をといた自己啓発の面がある本であった。

  • 「七つの習慣」の企業版みたいな感じ。
    多くの調査を元にビジョナリーカンパニーと対象企業を比較し、その違いを説明している。
    ソニー以外海外の会社で、ほとんどが名前を知ってる様な大きな会社なので、正直そんなに差があるとは思って無かった。というより、一般的に見たら差は感じないと思う。

    従業員の多い会社の経営者なら読む価値はかなりあると思う。

  • 会社組織において最重要なのはビジョン、ビジョンがあれば中身が変わっても永続的に存続しうる組織となる

  • 長かった。
    読み終わるのに5年。
    しかし、最後の1/3は2週間ほどで読み切った。
    うちの会社もこれぐらいの気概を持って人事にあたってくれれば・・・

  • 有名な本だが、出てくる企業例がやや古く、あまりピンと来なかった。

  • テーマは150年以上続いている企業だが、主語を自分に変えて読むと新しい考え方が見つかった!!

    1.偉大な企業は偉大なアイデアから生まれるのではなく、心の底からの基本理念から生まれる
    (創業当時、事業が決まっていない企業が沢山あった)
    →心の底からやりたい事を続けていれば、いずれは大成するはず!!!

    2.基本理念=基本的価値観+目的
    これは理論や外部環境・顧客の要求によって、変えるものではない
    (時には利益よりも優先させる)

    3.基本理念を維持しつつ、どこまでも進歩を促す
    そのために大胆な目標を掲げる

    4.基本理念から生まれるアイデアを大量に試し、剪定していく

    5.基本理念を達成するための組織・仕組みを作れば、自分の死後何世代も残していくことができる

    6.ビジョナリーカンパニーは成功まで20年かかるケースもある

    7.同世代の人たちではなく、自分自身に勝つ

    8.ビジョナリーカンパニーは芸術の傑作に似ている
    (自分自身の身体・思考を尊ぶ)

  • 飛躍する企業のエッセンスが詰まっています

  • 経営者と会話するにあたり、経営視点を持つきっかけの一つとして読みました。

    ■概要
    社長の世代が交代しても、圧倒的な業績を残し続けている
    ビジョナリーカンパニーを類似業種企業と比較し、
    ビジョナリーカンパニーに共通する特徴についてまとめられている。

    【共通する特徴】
    1. ビジョンの共有
     時を告げるより、時計を作るという言葉が本書内にあるが、
     時を告げられる天才社長に依存しては、一代でしか発展できない。
     時計を作る(天才がいなくとも、判断基準を全社員がわかる仕組み)こと

    2. 基本信念の浸透
     明文化された基本信念が、ビジョナリーカンパニーにはある
     それが、社員を奮い立たせ、ワクワクするものである。
     企業の存在意義と言える。
     社員はカルト的にそれを盲信するため、そうなれない人には働きにくい
     会社である。

    3. 大胆な目標設定
     従来通りの延長線上ではなく、全く新しい価値観や
     通常では考えられないほどに高い目標を掲げる。
     明確な達成基準があることは、社員のモチベーションの向上につながる。

    4. 試行錯誤
     ビジョナリーカンパニーも全ての挑戦がヒットしたわけではない。
     100の挑戦をし、1がヒットするように挑戦を推奨する文化がある。
     3Mでは、社員の15%の就業時間を自主開発に当てることを許可しており、
     そこから新たなヒット商品が次々と生まれている。

    5. 常に成長を目指す。
     ビジョナリーカンパニーの目指す目標は地平線のように広がっており、
     決して満足することはない。
     自己成長し、日々新たな挑戦をしていく。

  • 永続的な企業の特徴を、分析結果から考察した経営書。執筆当時から現在に至るまで継続して繁栄している優良企業はもちろん、現在圧倒的な存在感を誇る企業においても、本著で述べている原則・概念は当てはまっている印象を受けた。ゴーイングコンサーン、未来志向、ビジョンについて考える際に参考となる一冊。

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著者プロフィール

『ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則』(Built to Last、ジェリー・ポラスとの共著)をはじめとする世界で1000万部超のロングセラー『ビジョナリー・カンパニー』シリーズの著者。米コロラド州ボールダーの研究ラボを拠点に四半世紀以上にわたって偉大な企業を研究、経営者から絶大な支持を集める。2017年にはフォーブス誌の『現代の経営学者100人』にも選出された。著書に『ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則』(Good to Great)、『ビジョナリー・カンパニー3 衰退の五段階』(How the Mighty Fall)、『ビジョナリー・カンパニー4 自分の意思で偉大になる』(Great by Choice、モートン・ハンセンとの共著)。

「2021年 『ビジョナリー・カンパニーZERO』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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