ポスト新自由主義: 民主主義の地平を広げる/札幌時計台レッスン2

著者 :
制作 : 山口 二郎 
  • 七つ森書館
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822809843

作品紹介・あらすじ

新自由主義が破綻した今、世の中を立て直し、よりよい未来を作るカギは個人、地域、世界レベルでの民主主義。いかにしてそれを実践するか、金子勝、片山善博、高橋伸彰、上野千鶴子、柄谷行人が哲学、社会学、経済学、政治学の議論でつなぐ。金子勝・山口二郎「世界金融危機緊急対談」収録。

感想・レビュー・書評

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  • 聞く所に寄れば、山口先生は集団的自衛権の成立の際、国会前のデモで安倍首相を叩き斬る!というようなアジを打ったような。本著は、札幌時計台レッスンの続編。山口先生は、左翼論客の中でも、聞ける方だと思っていたが…。

    全体的には、別に左翼どっぷりと言う内容でもなく、片山善博の内容や、夕張の話などは面白い。但し、これは読み手の問題だが、言葉の定義を巡った観念論のような箇所が散見され、その部分は深く考えるのを避け、斜め読みした。イデオロギーのフィルターがかかった自己都合解釈に見えたからだ。

    秋の北海道は良いだろうな。後書きに北大の学生がコメントしていたが、自分もまた、そういう環境で学びたくなった。

  • 1386夜

  • 左派知識人がポスト新自由主義、新自由主義について考えた講義の収録本。柄谷行人の記述に関しては「世界共和国」構想のより具体的構想がわかる良本。講義収録本のよいところは万人にわかるような平易な文章で書かれているこや、最近の問題に触れられており実地的なことなどがあると思う。私は好きです。講義本。

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著者プロフィール

金子 勝(かねこ・まさる):1952年、東京都生まれ。経済学者。東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。東京大学社会科学研究所助手、法政大学経済学部教授、慶應義塾大学経済学部教授などを経て現在、立教大学経済学研究科特任教授、慶應義塾大学名誉教授。財政学、地方財政論、制度経済学を専攻。著書に『市場と制度の政治経済学』(東京大学出版会)、『新・反グローバリズム』(岩波現代文庫)、『「脱原発」成長論: 新しい産業革命へ』(筑摩書房)、『平成経済 衰退の本質』(岩波新書)、『資本主義の克服』(集英社新書)ほか多数。

「2023年 『イギリス近代と自由主義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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