- 本 ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784823410352
作品紹介・あらすじ
学習指導要領の改訂により、「自ら問いを立て、自律的に考えることのできる人材の育成」が求められている。本書は、学習者の「問い」や、教師の「発問」を基に展開する実践の紹介と背景理論の解説を行い、教育現場で教える教員の方はもちろん、学習者の「問い」や「質問」の研究に携わる大学院生や研究者も深く学べる内容となっている。
執筆者:生田淳一、植阪友理、小山義徳、鏑木良夫、亀岡淳一、小山悟、齊藤萌木、篠ヶ谷圭太、白水始、たなかよしこ、中山晃、野崎浩成、深谷達史、道田泰司、八木橋朋子
感想・レビュー・書評
-
摂南大学図書館OPACへ⇒
https://opac.lib.setsunan.ac.jp/iwjs0021op2/BB50274371詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「問い」について、多数の実践を並べるだけではなく、それを整理されているところが好印象。特に、第1章と終章は日ごろ考えていたことを、丁寧に言語化してくれた。
問いの目的、問いの分類、問いの仕掛けと整理した上で、その「問い」をどう扱っていくかをデザインすることが大切。
「最も重要な仕掛けは、問いをはっしても許される文化があることであろう。先生が問いを出させる余裕、出てきた問いを授業の中で扱う余裕がなく、教師主導の授業ばかりをやっていれば、生徒は問いを出さなくなる。授業後に教卓に集まってくることもなくなる。日ごろから、ということの大切さを伝え、生徒から出てきたと言わ授業の中で丁寧に扱い、戸井を出すことが良いことだと生徒が感じるような文化づくりが必要である。」
コラム5にあるように、子どもたちと先生が問いを楽しめる文化を創っていきたい。まずは問いを出すことを楽しむ。問いで学びが広がったり深まったりすることを楽しむ。問いを楽しめることで、問いの質を上げていこうと深化や発展が期待できるのではないか。そして、問うことを当たり前にしていくためには、問いについてもっと知らなければならい。学習と問いをつなぎ整理してくれる貴重な一冊。