ゲーデル、エッシャー、バッハ―あるいは不思議の環 20周年記念版

  • 白揚社
3.68
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本棚登録 : 871
感想 : 36
  • Amazon.co.jp ・本 (763ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784826901253

作品紹介・あらすじ

世界を揺るがした衝撃の超ベストセラーは「本当は何を書いた本なのか?」多くの読者を悩ませ楽しませてきた問いに、ついに著者自ら答える序文収録。20周年記念版。

感想・レビュー・書評

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  •  中心となっているテーマは「自己言及」だが、これが数学におけるゲーデルの不完全性定理、計算機科学におけるチューリングの定理、そして人工知能の研究と結びつけられ、渾然一体となっている。エッシャーのだまし絵やバッハのフーガはこれらをつなぐメタファーとして機能している。著者のホフスタッター自身、本書の中で「これは自分にとっての信仰告白である」といっているように、おそらくこの本は特定の概念を読者に説明するといった目的のものではない。むしろ人間は永久に自分自身に興味をもつことをやめられないであろうという、ホフスタッターの信念をひたすら熱狂的に記述したものとなっている。

    • curionさん
      分かり易いレヴューをありがとう!どんな感じの本か見当がつきました。
      分かり易いレヴューをありがとう!どんな感じの本か見当がつきました。
      2012/08/10
  • 読み物としては「わたしは不思議の環」より面白いのだが、
    衒学的で何を伝えたいのか肝心の点が今一つ分かりにくい
    のも「わたし─」以上。P.703に載っているエッシャーの
    「プリント・ギャラリー」という絵のように、ど真ん中の
    部分が描くに描けず空白になっているような印象を受けた。
    このホフスタッターの説を受けて、意識や心について研究
    発表した学者はいないのかな(苦笑)。「読んでおくべき本」
    ではあると思われる。

  • 数学ネタの「フィネガンズ・ウェイク」。
    だから、訳者に柳瀬尚紀がいるw
    数学用語も駄洒落で二重表記する、
    壮大な数学ギャグの世界だが、
    真面目な演習問題が延々と続くページは、
    文系にはキツイかもしれない。
    章と章の間にゼノンのアキレスと亀との漫才が挟まっているので、
    漫才部分は、ルイス・キャロルの小説のように楽に読めるが、
    真剣に考えて、練習問題を解きながら読むと
    時間かかって仕方がないので、
    斜め読みで軽く理解出来るところだけを飛ばし読みして構わないと思う。
    ゲーデルの不完全性定理を
    音楽プレイヤーに例えるというナイスな説明もあるが、
    私が一番感動したのは、超自然数の話である。
    ユークリッド幾何学以外に、
    存在しない時空の幾何学、運動量幾何学、位相幾何学などがあるが、
    我々の自然ではない別次元の自然に、
    超自然数というのを仮定出来るのだ。
    我々の自然数で表記すると、
    (3、-5、7)などのように3つのインデックスの組み合わせ表記するしかない
    超自然数が存在するのだ。
    自然数に対するクォークみたいな数字、
    それが超自然数である。
    そんなもんが何の役に立つかと言うと、
    無限の極限の極少や極大を計算する時に役立つらしい。
    一番小さい超自然数も、我々の自然の中にあるとするのなら、
    アレフ0の彼方に位置づけられるらしいw
    超自然数がある世界にはもちろん、
    超無理数、超虚数もアレフ1にあるらしい。
    アレフ2の超越数は、超超越数と表記される事になるので、
    語呂が悪いので存在しないかもしれないw
    あと、アラン・チューリングの天才性は、
    ゲーデルにほとんど匹敵することがうかがわれて、
    チューリングファンは必読の書。
    チューリングもほとんど不完全性定理に到達してたと思われ。
    ホフスタッターは自意識ある人工知能が作れるという立場だが、
    公式には絶対存在出来ないと諦観してるのが面白い。
    心の再現に機械が成功したとしても、
    「再現出来た心は人間の心の重要な本質ではない」
    と因縁付けて、機械の心を認めない勢力が必ず跋扈すると予測してます。
    ホフスタッター自身は機械が心を持った時点で、
    機械と呼んではダメポと言ってます。
    心の考察で、認知科学の色々な話題も語られるが、
    パターン認識の話題は無くてもよかったと思う。
    鳥でもピカソの絵とモネの絵は見分けられるのだから、
    人間知性の本質は画像解析能力ではないと思う。
    やはり文字、言語能力が本質だと思う。
    情報を読み取る能力というより、
    人工的な情報があると認識する能力
    が鍵だと思う。
    鳥はピカソとモネが区別出来ても、
    絵という概念は持ってないということです。

  • ゲーデル、エッシャー、バッハ
    読了
    二段組700ページはかったるい
    逝きし世の面影と並行して読んでたけど、どちらも分厚かった、、、

    エッシャーのこの絵、自己言及型のループをするんだけども、真ん中に誤魔化すように本人のサインが入ってる
    それを、自己言及できるシステムの不完全性を描いたもの、ゲーデルの定理の美術的表現、と捉えるところは驚いた。素晴らしい。

    本著と同じくらい有名な、20周年記念版の著者による新たなまえがきにある「この本は本当は何を書いた本なのか」というのも自己言及してて面白い。

    でも、ちゃんと真面目に読んでいけば、この本が生命や知性が、何もないところからどううまれるか、という本であることはわかる

    個人的には、自由意志の存在を疑ってないところとかにいくつか限界を感じたけども、なにせ1979年だかの本としては人口知能や脳科学にもとづく意識への理解が古く感じるのはやむをえない

    また、それこそミンスキーから指摘されてたこととして、本当に人口知能が人間に近づいたときには、人間と同じくらい混乱したものになるだろう、というのもその通りと思う

    本著での言い方になおすと、人間に限りなく近づいた人工知能には、計算のために電卓が必要になるだろう、という予想。電卓を別機能としてのっけることになるだろう、というのはとても良い直観を感じる。

    知的刺激に満ちてて、俺でもなんとか読めるレベルでしたよ

  • まだぜんぜん途中。

    かなり衒学的な感じがある。ゲーデルの不完全性定理についてはもうちょっとコンパクトな解説を読んだほうがいいかも。

  • ちょろちょろ読み進めていたものの、100ページちょいで挫折。
    実際に読んでて面白いし、通読すればさらに面白いんだろうという予感もあるのだが、いかんせん長いし難しいしそもそもゴールがわからない。
    まあ、いまはまだ読むタイミングじゃなかったということで、しばらく寝かしておくことにしよう。

  • 好き過ぎ。真剣にふざけたでも真剣すぎる知性の遊び。
    ついでに、文章が平易なので、一般教養あれば充分に理解できる内容。
    この一冊を巡って複数分野の識者がディスカッションしてくれる企画を見てみたい。

  • 学部生のときに自主ゼミを開いて、半年かけてゆっくり読んだ。物理、情報、心理の人が集まり、いっしょに頭をひねったのは良い体験だった。
    論理とはただ正しく遅いものではなく、使いようではかくも鮮やかにスピード感あふれるものなのだ!と感動させられたのを覚えている。
    今でもたまに開いて読んだりするけれども、世界の秘密にふれるようなわくわく感は色あせない。

  • 経済学部 上野勝男先生 推薦コメント
    『覚悟が必要な分厚い大著です。内容はこの欄ではコメントできないくらい広くまた深いものです。しかし、青春時代の一時をかけて挑戦し読破できれば、その経験と思いでは21世紀に生きるあなたの貴重な財産となると断言できる書物です。夏休みにでも挑戦してはいかがでしょうか??』

    桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPAC↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/557083

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