- Amazon.co.jp ・本 (816ページ)
- / ISBN・EAN: 9784826901260
感想・レビュー・書評
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ルービックキューブに関して書かれた書籍を求めて購入しました。ざっくり言えば数学パズルの本という印象ですが、あまりにも広範な分野を取り扱ってる上に膨大なボリュームであるため、読み手によって印象は異なるかもしれません(そもそも私が全て理解しているか怪しい)。
本書はコラムをまとめたもので、翻訳も分かりやすく、じっくり読み進める熱意があれば前提知識は殆ど必要ないかなと思います。人工知能など多くの分野に触れているので、数学好きとまではいかなくても脳科学に興味があるような人にもオススメ出来ます。ハマる人は休日使い切ってひたすら読み続けることでしょう(土日使っても読み切れるかどうかの濃さと量です)。
古い本ですので手元のがボロボロになってるのと、値段の高さで再購入のハードルが高いこと、分厚すぎるため持ち歩くのが厳しいことから、電子書籍化を強く希望します。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【書誌情報】
『メタマジック・ゲーム――科学と芸術のジグソーパズル』
原題:Metamagical Themas: Questing for the Essence of Mind and Pattern
著者:Douglas Richard Hofstadter
訳者:竹内郁雄/斉藤康己/片桐恭弘
定価 6820円(本体 6200円+税10%)
菊判 上製 ・816ページ
2005年 10月 刊
ISBNコード:978-4-8269-0126-0
分類コード:C0010
あの『ゲーデル,エッシャー,バッハ』の姉妹篇! 音楽,美術,ナンセンス,人工知能,分子生物学,ルービックキューブ,ゲーム理論をテーマに,奇才ホフスタッターがマジックとロジック,諧謔と厳密を駆使して思考の限界に挑む。
〈http://hakuyosha.sakura.ne.jp/science/%E3%83%A1%E3%82%BF%E3%83%9E%E3%82%B8%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0/〉
【目次】
序文
カバー説明
Ⅰ 錯綜としがらみ
[第1章] 自己言及文でご挨拶
[第2章] 自己言及に自己言及すると……
[第3章] ウイルス文と自己複製
[第4章] 自己変形ゲーム、ノミック
Ⅱ センスと社会
[第5章] 衝突する世界観=真理はイノチを捨てて生きていく
[第6章] 数音痴、数不感症は文盲と同じ
[第7章] あなたの文章や思考を支配する暗黙の前提
[第8章] 言語の純粋性に関する人書
Ⅲ スパークとスリップ
[第9章] ショパンの音楽=パターン、ポエム、パワー
[第10章] 寄せ木変形=変化するモザイクの美術
[第11章] がらくたとナンセンス文学
[第12章] 創造と想像の本質は主題の変奏にあり
[第13章] メタフォント、メタ数学、そしてメタ思考
Ⅳ ストラクチャーとストレンジネス
[第14章] キューブ術、キューブ芸術、キュービズム
[第15章] キューブはいまや球、ピラミッド、十二面体
[第16章] カオスと不思議なアトラクター
[第17章] 人工知能言語リスプの楽しみ
[第18章] 人工知能言語リスプと再帰のメリーゴーラウンド
[第19章] 人工知能言語リスプの珍騒動=世界の終焉、宇宙の満腹
[第20章] 不確定性原理と量子力学の多世界解釈
Ⅴ 精神と生物
[第21章] 『アラン・チューリング=エニグマ』評
[第22章] 無窮動会話とその劇的終止「チューリング・テスト」
[第23章] 創造のひらめきは機械化できるか?
[第24章] 思考とアナロジーとメタアナロジー
[第25章] 動玉(どたま)箱の中ではなにがなにを?
[第26章] ブールの夢よ、さらば
Ⅵ 選択と戦略
[第27章] 遺伝暗号をGATAGATACATACATAいじれるか?
[第28章] アンダーカット、見せ金、うっちゃり、月並み、そして進化の戦略
[第29章] 囚人のジレンマのコンピュータ・トーナメント
Ⅶ 正気と生存
[第30章] 超合理的思考者のジレンマ
[第31章] 諸悪の平方根は無理数、いや非合理
[第32章] ハピトンの物語
[第33章] せめぎ合う内なる声
エピローグ
訳者あとがき・著者紹介
参考文献
索引 -
『数学ゲーム』的なものを期待していたら、『ゲーデル・エッシャー・バッハ』のようなものが届いた(厚さも)。私には難解過ぎた。
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東大教授おすすめ
ゲーテルエッシャーバッハよりおすすめ