裏方の流儀

著者 :
  • SSコミュニケーションズ
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784827530520

感想・レビュー・書評

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  • 世の中の仕事の内、ほとんどは裏方の仕事。その中でその道を極めた人達の話。とても参考になった。

  • スポーツの周辺にはどんな仕事があるのだろう? 情報収集のために斜め読みを始めましたが、起伏に富んだ15の人生にぐいぐい引き込まれ、深く一気読みしてしまいました。 収められているのは、好きなスポーツへの情熱を絶やさず、人との出会いを大切にしながら、道なき道を切り拓いてきた人たちばかりです。

    たとえば、スポーツDJの山本ゆうじさん。役者として挫折し、転じたDJとしても不完全燃焼気味。そんなとき、ビーチバレーのDJの仕事を受けたのをきっかけにスポーツDJの世界を発見します。山本さんは、自分のスポーツ観戦体験から、その競技を知らない人が一人で見にきていても疎外感を味わわないような観戦環境をつくりたい、と願っている。そのために、試合の見所、選手の背景、相手国の文化や流行、そうしたものを徹底的に調べて音楽を選び、マイクを握ります。そして、選手へのリスペクト、観客への気遣い、自分らしいパフォーマンスの3つを大切にしながら、イベント会場を盛り上げるのです。

    学生時代にどんなにスポーツに打ち込んでも、プロ選手として食べていける人はわずかで、圧倒的多数の人にとってスポーツは趣味にとどまります。でも、この本を読むと、プロ選手になれなくてもスポーツで身を立てることは不可能ではないことがわかります。プロになるのと同じぐらい困難かもしれませんが、同じぐらい夢があり、充実感があります。 将来の進路について考え始めた高校生または大学生のスポーツマン諸君に一読をおすすめしたい一冊です。

    紹介されているのは以下の15人の方々です。

    ■スポーツDJ・山本ゆうじ
    ■米マイナーリーグ審判員・平林岳
    ■スポーツ栄養士・川端理香
    ■Jリーグクラブ育成コーディネーター・中谷吉男
    ■アイスホッケーコーチ・若林弘紀
    ■Jリーグクラブ事業部・藤原兼蔵
    ■スポーツドクター・平石貴久
    ■日本中央競馬会厩務員・市川明彦
    ■競泳ウエア開発・坪内敬治
    ■サッカー女子国際主審・深野悦子
    ■スポーツメンタルトレーナー・高畑好秀
    ■トーナメントキャディ・小岸秀行
    ■ストリングス&コンディショニングコーチ・仲田健
    ■スタジアムグリーンキーパー・柴田智之
    ■アスリートマネジメント・前田耕司

  • 780.21-コミ 200023497

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著者プロフィール

1972年、横浜生まれ。大学卒業後にスペインのバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使してEURO、冬季五輪、GPファイナル、W杯を現地取材後、06年から日本に拠点を移す。アスリートと心を通わすインタビューに定評がある。人物ルポ中心に著書は20冊以上。『導かれし者』『ロスタイムに奇跡を』(角川文庫)『アンチ・ドロップアウト』シリーズ三部作(集英社)『エル・クラシコ』(河出書房)『おれは最後に笑う』(東邦出版)など。小説は『ラストシュート』(角川文庫)に続き、本作が二作目となる。

「2020年 『氷上のフェニックス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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