水源―The Fountainhead

制作 : 藤森 かよこ 
  • ビジネス社
4.03
  • (17)
  • (6)
  • (14)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 282
レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (1037ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784828411323

作品紹介・あらすじ

ハワード・ロークという建築家のサクセス・ストーリーでもあり、ロークとドミニクという、とてつもなく硬派で風変わりな恋人たちの物語でもあり、ロークを中心としたワイナンドやマロリーやマイクやキーティングや、そしてトゥーイーをもめぐるホモソーシャルな男同士の絆と愛憎を描く一種のゲイ・ストーリーでもある。しかし何よりも、この小説は政治思想小説である。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 大作です。
    友人から教えてもらった一番重要な1000ページから1019ページまでだけ読みました。
    20世紀の非常に重要な一面がこの20ページの中に記載されていると思います。
    1006から1017までの創造に対する姿勢と創造者としての在り方は自由と独立を愛する全ての人間必読です。
    依存者への意見は辛辣です。
    ああこれが1943年に書かれたのに2004年まで日本で翻訳されなかった一因なのだろうなと思います。
    あとランドの思想はまともでも、ランド崇拝者はもはや依存者で本末転倒になりがちなのだろうと思ったりもする。
    真実であるからこと明らかにしてはいけないことも世の中にはあると思うし、人間として上等でない気はする。
    ただ、真実を真実として言葉にするアメリカの強さは感じる。

  •  利己主義は悪か。利他主義は善か。否、他人のために無私無欲を貫くは、偽善に他ならない。周りに従属せず、最初に何事かを試みた人間は人々に抵抗され、反対された。しかし、その創造者によって人類は繁栄を享受できたのだ。

  • 長かった~
    心に残る作品でした。
    「地獄への道は善意で敷き詰められている」

  • 「NHK週間ブックレビュー」で熱く紹介されてたのがきっかけで、今年の初めに読んだのだけど、実は、60年以上も前にアメリカで発表された小説なのであるよ。
    その、当のアメリカで「20世紀のベスト100冊」ってな類のランキングの中では、彼女の作品は必ず「ベスト10」に入り、彼女大好き人間のことを「ランディアン」とか「ランドロイド」と呼ぶくらいの人気(古典ぶりというか?)にもかかわらず、日本で翻訳が出たのが「一昨年!」という代物である。
    ものすごい分厚さ(5cmはある!)で、しかも2段構えだ!
    しかし、すごくいい・・・!!(T^T)
    「ランディアン」ね~・・・、うんうん、わかる。
    主人公の建築家ハワード・ローク、かっこよすぎ。
    ヒロインのドミニク・フランコンも切なすぎ。
    こういう魂でありたいよ。あたしも?(TvT)v

    ※)「日本アインランド研究会」(http://snurl.com/w2yix

  • 後半まで辿り着ければ面白い。読みながら裾野の広い大きな山に登るような不思議な感覚

  • 933ら

  • 翻訳ひどいです。時制の改変もさることながら、自分なりの文意の解釈を補って、翻訳文の中に流し込んでしまっています。読者にわかりやすくするための善意とも考えられますが、鈍感な善意です。これでは翻訳ではなく、注釈です。会話文(特に女性)の翻訳もいただけません。新訳が出る可能性は低いでしょうが、それだけに残念です。

  • 人生を変えるクラスの本。

  • 翻訳されてすぐくらいに読んだが、これはウルトラマンか仮面ライダーとかのヒーローモノか、といいたくなるほど主人公が高邁すぎて話としてはまるで入ってこなかったですね。ラッシュのニール・ピアートの影響で読んだ。言いたいことは理解したつもりだし、自分の不幸を人のせいにするつもりもないが、あんな人生は嫌だな、というのが感想。ランド自身若い愛人を囲ってというしね。

  • エルスワース・トゥーイーの暗躍までの話は非常にスリリングで面白い。しかしそれ以降、第三章の途中から、ゲイル・ワイナンドとドミニク、ハワード・ロークの三人の話に重点が移ったあたりから、置いてきぼりにされた。作者の妄想が延々と200ページ続いた感じです。


    ハワード・ロークもドミニクも、ワイナンドも好感が持てなかった。アトラスのジョン・ゴールトとロークが同じ位置づけなのだけれど、どちらも人間離れしすぎていて、ダメです。

    トゥーイーのねじれた性格のおかげで、この本の読み物としての面白さが維持されていると思うのだけど、三章の途中からフェードアウト。


    ラストも中途半端。キーティングやキャサリンがどうなるのか、想像はできるけど不明。マノローもよくわからない。

    アトラスの方が読後感はすっきりした。

    1章、2章の面白さと、トゥーイーのキャラクターを評価して★三つ。

全17件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1905年-1982年。アメリカの作家、思想家。
「オブジェクティビズム(客観主義)」思想を創出し、小説やエッセイを通じて表現し、自らそれを実践し続けた。
リバタリアニズムと呼ばれる自由至上主義運動に今も多大な影響を及ぼす思想家として知られる(ただしランド自身はリバタリアニズムを否定、自分の思想と同一視されることを拒否し続けた)。
サンクト・ペテルブルク生まれ。1926年アメリカに単身亡命。1936年『われら生きるもの』で小説家デビュー。1943年『水源』がベストセラーになり名声を確立。
1957年SFミステリー思想小説『肩をすくめるアトラス』は現在までに23カ国語に翻訳され、累計販売部数は880万に達する。

「2019年 『アンセム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

アイン・ランドの作品

水源―The Fountainheadを本棚に登録しているひと

ツイートする